リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

トフィーノの休日~ホエールウォッチングで鯨の潮吹きが見えた

2022年09月12日 | 日々の風の吹くまま
9月11日(日曜日)。☁🌥🌤。朝から曇って、ときどきしょぼついているような、いないような。風が強いようで、今日のホエールウォッチングは大丈夫かな。ちょっと変則的な朝ご飯の後、食器洗い。こういうリゾートって、要するに臨時の別荘みたいなもので、ホテルのようにレストランを備えていないから、原則的に自炊。前にドイツにいた友だちがこぼしてたっけ。毎年の夏休みを1ヵ月ほど別荘を借りて過ごすのはいいけど、彼女は料理洗濯掃除に3人の子供の世話で、ちっとも休みになってない、と。ビーチに沿って並んだキャビンには家族連れもけっこういるけど、みんなどうしてるんだろうな。

ホエールウォッチングのステーションまでは結局歩いて行くことにしたので、10時のチェックインに間に合うように9時に出発。地図で見るとリゾートからずいぶん遠いように見えたんだけど、所要時間をググってみたら、パシフィックリム・ハイウェイ(州道4号線)で徒歩40分、車なら4分となっていて、なぁ~んだ歩いた方が簡単じゃないの。どうしても都市の感覚で地図を見るのか、トフィーノの中心部とリゾートの間に大きな空間(原始林)があるために「遠い」と言う印象になってしまうらしい。と言うことで、4号線に出て、バリアーで車道と分離してある自転車と歩行者専用の「歩道」を、「鯨の尻尾の看板」を目指してひたすらてくてく。ほんとに40分ほどで着いて、チェックイン。


ホエールウォッチングのオフィス
この船かな

ドイツ人らしいグループがほとんどで、赤ちゃんを含めて小さな子供が4人。全員子供用のライフジャケットを着せられて、大人は必要な時にタブを引っ張ってふくらませるタイプのライフジャケット。みんなが装着し終わったら、若い船長さんからライフジャケットの扱い方の説明を受けて、いざ、乗船。とも綱を外した船がゆるゆるとドックを離れると、船長さんが船首に出て来て鯨の種類や生態についての説明。先に出た他の船からコククジラがいるとの知らせがあったそうで、期待感はいやでも高まるばかり。このあたりの海域に現れる鯨のほとんどは体色や尻尾の形などの特徴を記録したカタログがあって、今日みかけたのは「オレンジクラッシュ」という常連だそうだけど、すぐそばまで近づくのはご法度だし、風が強くて波が立っているので、どれだけはっきり見えるかは不明とのこと。鯨に会えるといいなあ。


赤ちゃんにも救命胴衣

ハイ、乗ってください

このボートにしたかったけど、波しぶきでずぶ濡れになるそうで・・・

小さな島が点々とある中を目を皿にしながら進んで行って、最初に遭遇したのはラッコの群れ。いとこ分に当たるカワウソと違って、ラッコは生まれてから死ぬまで海の上で生きるんだそう。鯨が見えた場所には他の船もいて、遠巻きにぐるぐる。いったん潜った鯨がどこに浮上するか予測もつかないので、みんなカメラを構えて、あっちかな、こっちかな。ワタシは写真を撮るのはさっさあきらめて、海を見渡していたら、いたっ、船長が「2時の方角」というあたりで潮を吹き上げているのが見えたっ。潜って何分かすると、別のところでまた潮をぶはぁ~っ。かなり距離があるから揺れる船の上ではズームで撮るのはまず無理。どれだけの人が実際に鯨を撮ったのかな。でも、潮吹きは圧巻だったな。帰り道で遭遇したのは陽だまりの岩で日向ぼっこしているゼニガタアザラシの群れ。おいしい魚をたらふく食べているせいか、みんな丸々とメタボ。あんがい、鯨よりもラッコとアザラシの方が見ごたえ感があったな。揺れる船の上を得意げにバランスを取って立っていたので、ああ、足の筋肉がコチコチ・・・。




ラッコの群れ

ゼニガタアザラシの日向ぼっこ

港に向けてまっしぐら(背景はかって森林伐採反対の活動があったミアレス島)