リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ポストコロナの人生はリタイア暮らしの新シーズンってことで

2022年09月16日 | 日々の風の吹くまま
9月15日(木曜日)。☁🌧☁。起床は8時。何か薄暗いので、ブラインドを上げて外を見たら、あはっ、ルーフデッキが濡れている。夜の間に雨が降ったらしい。金曜日には雨がちとう予報が出ていたけど、1日早く来てくれたようで、おかげでAQIもごく普通の「2」。ああ、良かった。でも、ダイニング/リビングのサーモスタットの表示を見たら、あと0.5度下がったら暖房のスイッチが入る24度。まあ、アラスカに近い州の北部では雪がちらつくと言う予報が出ているそうだし、そういう季節ってことなんだけど、インフレで電気料金も値上がりしているところに厳寒の冬なんてことになったら、踏んだり蹴ったりになっちゃいそう。

ゆうべの芝居はおもしろいも何も通り越して、笑いっ放し。普通の芝居と即興芝居とパントマイムとその他何でもかんでもとにかくごっちゃまぜと言う構成がすごぉ~く新鮮。タイトルの「goes wrong」と言うのは文字通り思ったように行かないってことで、しろうと劇団の悲しさというか、役者たちもめちゃくちゃ、セットや小道具はいきなり壊れたり倒れたりするし、舞台裏はそれに輪をかけためちゃくちゃぶりで、照明は配線がショートしてばっかりだし、後でティンカーベルが衣装につけたライトで感電してしまうし、コントロールブースでの私語(出演者に関するうわさ話)がスピーカーから流れて来るし、ワイヤにぶら下がって空中を飛び回るピーターパンはかわいそうにセットのあっちにドタン、こっちにバッタンとぶつかって、最後にはドシンと墜落するしまつ。役者ってのはもうほんとに危険な肉体労働だなあと感心することしきり。ピーターパンの宿敵フック船長は鉤の義手が外れてばかりだし(1回は見つからないので止む無く人差し指を曲げて「代用」)、客席からヤジが飛ぶは、ブーブーとけなされるはで、しまいに客席に向かって怒鳴り散らしてけんかを売り始めるしまつ。(ロビーに「こういう場面ではこういうヤジを」と客席の参加を促す表示があった。)ピーターパンとティンカーベルの役者が舞台のセットの陰で怪しげなことを始めて、ウェンディ役が焼きもちを焼いたりしているうちに、回り舞台が止まらなくなってぐるぐる、だんだんにスピードアップしてぐるぐる・・・。

とにもかくにも、うまく行かない可能性のあることは何であれ、これでもかと言うくらいに徹底してうまく行かないから、エライこっちゃ。もっとも、そういう「アクシデント」はArts Clubで会った役者や裏方のテクニシャンからもいろいろ聞いているから、そういう逸話を集大成して抱腹コメディに仕立てた作者たちの発想はすごいと思う。いやぁ、楽しかったよ。顔なじみがみんな口々に「やっぱり生の舞台じゃないとねえ」と、ポストコロナの普通の演劇シーズンに戻れたことを祝って、じゃあ、来月ね。そう、来月は2作目のオープニングがあるの。芝居に先立ってのレセプションでは個人スポンサー(寄付者)担当マネジャーに採用されたばかりのレベッカを紹介されて、Arts Clubの劇場ねずみでぇ~す、ADCは行儀のいい人たちばかりなんで、お仕事を楽しんでもらえるように、みんなでがんばりまぁ~すと挨拶(になっているようでなっていないような)。うん、行儀のいい人たちばかりなのは確かな事実だから、ひとつこれからよろしくね。

きのうはほんっとに久しぶりにおなかの底から笑いこけたもので、今日は何だか身も心もすっきりした気分。予報に反して1日中どんより曇ったままで、ときたま雨がしょぼついていたけど、土曜日に留守だったせいで溜まっていた洗濯をしたり、新しい本を開いてみたり。ワタシの老後人生の一部になっているArts Clubがレギュラーシーズンをオープンしたことで、何だかワタシ自身も「新しいシーズン」をオープンしたいと言う気持になって来た。もっとも、何かに刺激されてそういう気持になっても、何やかやと寄り道ばっかりで迷子になってしまうことが多かったけど、今はコロナのせいで残り少なくなるばかりの人生の2年という貴重な時間を無駄にしたという思いがあるから、意に反する寄り道はお断りで、横道への誘惑には目もくれずに行けるかな。よぉし、断食を再開するこの週末はワタシの新シーズンのラインアップを考えようっと。劇場3つのArts Clubに倣って、書きかけの小説と芝居の翻訳とミニチュア作りの3本立てのシーズンってことで・・・。