リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~快適過ぎる隔離生活

2023年04月11日 | 日々の風の吹くまま
4月10日(月曜日)。(ゲント)。☁🌧、オランダ語で「ヘント」、フランス語で「ガン」、英語で「ゲント」。同じ街に住んでいて、チャットかなんかで「どこに住んでるの?ゲント。君は?私はガンよ。ゲントの天気はどう?」なんて会話があったりしないのかな、なんて考えながら。起きてカーテンを開けてみてびっくり仰天。岸壁じゃなくて別の船。窓を開けて見たら、ぎりぎりに横付けして、ロビーの位置を完璧に合わせての、何ともみごとな二重駐車(駐船?)で、2隻の間に「通路」を渡してあるので、1隻分の接岸スポットを共有しているらしい。ヨーロッパではリバークルーズの船の数が増えたのに、接岸スペースが足りなくて、やむを得ずダブルドッキングということ。船を降りるのに、外側の船の客は内側の船を通らなければならないので、競合会社同士がダブルドッキングした場合(選択の余地はない)、内側になった船では通り抜けるライバルの乗客にPRチラシを配ったり、ときには船の中を案内したりして、営業をかけるというからケッサク。



まずは「トイレットペーパー、タオル、枕カバー」と書いたメモを作っておいて、朝ご飯を届けに来たワヤンに空の水のボトルと一緒に渡して、おねがぁい。ご飯を食べ終わらないうちに、ハウスキーピングの女性がメモの品、ラウンジのウェイターが2本のボトルを持って同時に来たので、タオルを腕いっぱいに抱えて、上のペーパーを落とさないように顎で抑えて、下から突き出した手にボトルを握らせてもらって、ありがとぉ。ご飯の後はすぐに枕カバーを取り替えて、バスルームに新しいタオルをかけて、ペーパーを戸棚に入れて、汚れものを大きな枕カバーにひとまとめに押し込んで廊下にポン。後は何となくだらだら。隔離暮らしがあまりにも普通の毎日に似て来たせいで、心地良くなり過ぎたのかもれしないけど、窓からツアーのバスに乗る仲間を見送ってもちっとも羨望が湧いて来ないから不思議だな。実は、停泊地ごとのツアーを選んでいたときに、無料のツアーはどれも判で押したように「中世の街並みを歩いて観光」とうたっていること気づいて、何となく期待感を削がれていたのもありそう。

つまり、最初のナイメーヘンとマーストリヒトでは旧市街のウォーキングツアーにまだ物珍しさがあったけど、次のナミュールで、何だかどこも似たり寄ったりの風景だなあと思ってしまったわけ。まあ、中世に水上交通を発達させてひとつの政治経済文化圏を形成していた、地理的には狭い地域の中だから、当時の建築物も街並みも必然的に似たり寄ったりになってしまっても不思議はないけど、毎日同じような風景を見ていると、どれがどこなのか区別がつかなくなって、それぞれに受けた感動もぼやけてしまって、どこが一番良かったかと聞かれても答えられなくなってしまう。昔2人で日本の寺社仏閣を観光して歩いていた頃にも、3、4ヵ所見て回ると後は「ああ、またか」という倦怠感が湧いて来て、今ではあれだけ日本旅行に積極的だったカレシでさえ「行ったってことしか覚えてないよ」というありさま。まあ、今回は、カレシの方はArts Clubのクルーズだから同意しただけで、観光には特に興味はなかったそうなので、コロナ感染で自主隔離することになったのはまったくの想定外だったけど、最後的には、2人して思い出すたびに「毎日3食グルメ三昧で甘やかされて、意外とのんびりできた、いいバケーションだったなあ」と言っているんじゃないかと言う気がするな。

私たちの部屋の側に別の船がいるので、どっちが内側か外側かわからないけど、今日も運動ウォークに船の外へ。ロビーに降りて行ったら、フロントのヴァネッサが右側を指して「外に出るのはあっちよ。ルーフデッキに上がって、そこから降りてね」。あ、バスが止まっているのが見える。反対側を見たら、隣の船のロビーが見えるじゃないの。船の名前はMonarch Governess。外に出て、倉庫が並ぶ埠頭を行けるところまで。接岸スポットは2隻分だけで、前にいた船が離岸すると、姿が見えなくならないうちに次の船が接岸。なるほどね。埠頭を反対の端まで歩いて、船に戻って、今度はルーフデッキのジョギングトラックをぐるぐると4周。モールを2周したくらいにはなるかな。雨が降り出したので、船室に戻ってのんびりしていたら、ミハイが来てまた検査。ワタシはまた「陰性」。やったぁ。でも、カレシは2回やってもまだ2本の線が出て来て、「すっかり元気なのに」と、ちょっとがっかり。でも、隔離丸4日だから、検査は陽性でも感染力はなくなったと思われる頃。他の人に広げる心配がなくなったわけだから、いいじゃないの。ミハイが「明日の朝また検査しますね」と言うので、ワタシも?と聞いたら、「ご主人はまだ陽性だけど、いや、もういらないでしょう」。ふむ、意地悪なことを言えば、陽性の人と一緒にしておいて、また陽性になったらバツが悪いよねえ。ま、何事も、またあした、ね。






チェス、する?

二重駐車の船が出て行って、やっと視界良好


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