4月18日(木曜日)。☀。ああ、よく寝たっ。いい天気で、今日の予想最高気温は何と18度。つい2、3日前まで寒いとか何とか言ってたのは何なんだろうね。明日とあさっては18度、19度と初夏の陽気で、日曜日だけは雨模様で12度まで急降下するけど、月曜日はまた16度、火曜日は21度。はて、当たるのかなあ、その予報。カナダのど真ん中のサスカチュワン州はマイナスの気温で雪が降っているんだそうだけど・・・。
ゆうべ観に行った芝居はとにかく最高だった。Arts Clubで20年前に初演した地元の劇作家ミシェル・リムル作の『Sexy Laundry』で、その後15ヵ国語に翻訳されて上演されて来たヒット作。今回はそれをアップデートして、2幕だったのを1幕にまとめて、キャストも演出もセットも刷新しての再演。登場するヘンリーとアリスは結婚25年で子供たちも親の手を離れ、倦怠期が行くところまで行き着いた50代の夫婦で、舞台は超モダンなおしゃれなホテルの一室でのある週末。日本で言うならさしずめ超高級ラブホかな(そういうのがあるのかどうかは知らないけど)。アリスは焼け木杭に火を付けようと懸命だけど、元々気乗り薄だったヘンリーはバスルームのタオルが薄っぺらだ、けしからんとフロントに支配人を出せと苦情の電話を入れる始末。
Sexy Laundryのセット
あまり想像力がなさそうで、建築事務所でのキャリアも後進に追い越されたりしてじり貧で、結婚生活どころか人生そのものが燃え尽き気味のヘンリーは、アリスがずっと昔テレビのトークショーの人気者だったセックスセラピストのルース先生の本『Sex for Dummies』を片手にあの手この手で挑発してもエンジンがかからず、しまいには互いに日頃の不満をぶちまけて大げんか。ヘンリーがアリスが何から何まで支配するから自分の居場所がないと怒れば、アリスはヘンリーにあなたは新しいことをやってみようとしない、だから出世し損ねたんだとやり返し、「離婚」の言葉まで飛び出してあわやの危機。その間、客席は笑いが絶えず、ルームサービスで注文したシャンペンが届いて、グラスを手に取ったヘンリーが「何だ、これ。プラスチックじゃないか」と文句を言うところで大爆笑。でも、ヘンリーが浜辺でのセクシーな若い女性との出会いをファンタジーとして語っていたのが実は2人の出会いだったというあたりでほのぼのしんみりとなり、そこからかってのロマンスが蘇って来て・・・。
キャストはヘンリーが白人、アリスは黒人なんだけど、多民族都市のバンクーバーでは異人種カップルなんかざらにいるせいもあるのか、違和感を持った人はいなかったみたい。ストーリーテリングの上でどうしても特定の民族でなければならない場合は別として、Arts Clubの異人種混在の配役はすばらしいと思う。生の舞台劇はストーリーを聞きに行くんであって、映画のように役者の風貌やリアルなセットを見に行くのとは違うもの。(日本では外国の芝居でも日本人の役者が(日本語で)演じているじゃないの。)幕間を省いたおかげで帰って来たらまだ10時前。ウーバーでリラックスして、行きは38分、帰りは31分。これだけでも観劇の楽しさ倍増というところだけど、いやあ、ほんとに久しぶりにおもしろい芝居を堪能したな。
ゆうべ観に行った芝居はとにかく最高だった。Arts Clubで20年前に初演した地元の劇作家ミシェル・リムル作の『Sexy Laundry』で、その後15ヵ国語に翻訳されて上演されて来たヒット作。今回はそれをアップデートして、2幕だったのを1幕にまとめて、キャストも演出もセットも刷新しての再演。登場するヘンリーとアリスは結婚25年で子供たちも親の手を離れ、倦怠期が行くところまで行き着いた50代の夫婦で、舞台は超モダンなおしゃれなホテルの一室でのある週末。日本で言うならさしずめ超高級ラブホかな(そういうのがあるのかどうかは知らないけど)。アリスは焼け木杭に火を付けようと懸命だけど、元々気乗り薄だったヘンリーはバスルームのタオルが薄っぺらだ、けしからんとフロントに支配人を出せと苦情の電話を入れる始末。
Sexy Laundryのセット
あまり想像力がなさそうで、建築事務所でのキャリアも後進に追い越されたりしてじり貧で、結婚生活どころか人生そのものが燃え尽き気味のヘンリーは、アリスがずっと昔テレビのトークショーの人気者だったセックスセラピストのルース先生の本『Sex for Dummies』を片手にあの手この手で挑発してもエンジンがかからず、しまいには互いに日頃の不満をぶちまけて大げんか。ヘンリーがアリスが何から何まで支配するから自分の居場所がないと怒れば、アリスはヘンリーにあなたは新しいことをやってみようとしない、だから出世し損ねたんだとやり返し、「離婚」の言葉まで飛び出してあわやの危機。その間、客席は笑いが絶えず、ルームサービスで注文したシャンペンが届いて、グラスを手に取ったヘンリーが「何だ、これ。プラスチックじゃないか」と文句を言うところで大爆笑。でも、ヘンリーが浜辺でのセクシーな若い女性との出会いをファンタジーとして語っていたのが実は2人の出会いだったというあたりでほのぼのしんみりとなり、そこからかってのロマンスが蘇って来て・・・。
キャストはヘンリーが白人、アリスは黒人なんだけど、多民族都市のバンクーバーでは異人種カップルなんかざらにいるせいもあるのか、違和感を持った人はいなかったみたい。ストーリーテリングの上でどうしても特定の民族でなければならない場合は別として、Arts Clubの異人種混在の配役はすばらしいと思う。生の舞台劇はストーリーを聞きに行くんであって、映画のように役者の風貌やリアルなセットを見に行くのとは違うもの。(日本では外国の芝居でも日本人の役者が(日本語で)演じているじゃないの。)幕間を省いたおかげで帰って来たらまだ10時前。ウーバーでリラックスして、行きは38分、帰りは31分。これだけでも観劇の楽しさ倍増というところだけど、いやあ、ほんとに久しぶりにおもしろい芝居を堪能したな。
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