らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

残酷

2009年07月18日 23時50分43秒 | 山形弦楽四重奏団
 私達~山形弦楽四重奏団は以前から練習の時に録音をとって(稚拙な録音機ですが)、自分達の演奏を客観的に聞くという練習方法をとっています。

 自分の演奏を客観的に聞くという機会はあまりない無いことなので、とても良い練習になると思っています。

 この自分の録音を聞くというのは、とても演奏者にとって残酷な行為です。笑。

 実際の演奏より録音の方が良いというのはまず無いので、現実を突きつけられるからです。わずかなミス~音程の狂いや、他のパ~トとのずれなどがそのまま増幅されて聞こえる気がします。汗。ただ正直に申し上げると自分の演奏を人前で披露するという行為は、真っ裸でどじょうすくいをするより恥ずかしい行為だと思っているので、少しでも自分に納得いく演奏にするために(有効な方法なので)、逃げないで録音を真剣に聞くことも大切です。

 ちょっとした息の相違や弓のスピード感、圧力の相違などでも音程が合っていないようにしか録音してくれません。ほとんどの練習で録音するのですが、毎回磔になった気分になります。演奏している時の感覚より他人の演奏が良く聞こえる事もあります。実はこれは私の中では、最悪だと思っているのです。

 演奏している時に他のパ~トの音程や音色が気に入らなかったとします。でも録音を聞いたときにそうでもない・・。そういう時は、ほとんどが自分の方が音程が甘かったり、音楽に乗れていなかったりする事が多いように思えてならないのです。

 他人の演奏が気になってしょうがなくて自分の演奏が出来ないという時は、ほとんどが自分の性でもあると私は思っています。なので最近は他のメンバ~の演奏が少々気にくわなくても指摘するのを止めました。録音を聞いて証明されれば次回の練習で指摘すれば良いのです。しかしそれさえも毎回の演奏は水物なので、どうなるかは誰もわかりません。お互いに気分良く演奏したいと常々思っています。

 今日の録音を聞いてどうだったかって??それは教えられませんよ。企業秘密です。楽屋裏をあまりばらすのはどうかな?と思い始めているので内緒です。

 さぁ~て、あと第32回定期演奏会まであと少しです。もう一度厳しく自分の演奏と向き合って本番に良い演奏が出来るようにしていくつもりです。厳しいスケジュ~ルですが、体力・気力勝負です。24時間戦えますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする