らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

色々出来るのだけれど。

2014年08月22日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 今年度の山形Qは、W.A.モーツァルトの「ハイドンセット」第14番~第19番を集中的に取り上げています。

 4月に行われた第51回定期演奏会では、第14番から第16番の3曲を取り上げて、個人的には五十肩の症状の中、頑張って演奏しました。

 今回10/1に行われる第53回定期演奏会では、第17番~第19番を演奏する予定になっています。以前からこれらの曲は、何度か演奏してきたのですが、最初の頃(もう10年以上前)は、どう料理するのか方針も決まらずに、ただ音程が!リズムが!ずれたなんて、ちまちま練習していました。音がただ並べば満足するしかなかったんです。

 結成から14年の今は少しは色々な事が分かってきていて、以前のような演奏では全く満足しなくなっています。

 どこかのクァルテットの方が、モーツァルトを集中的に演奏すると常に縛られている気分で息が詰まってくるし、気分が滅入る等の話をしていました。我々は、まだそこに到達するまでいつも演奏する機会もありませんし、飽きてもいません。でも前述のクァルテットの方の話、少しは個人的には理解できるようになってきました。

 近現代の曲までを演奏する機会のある我々が、どこまでW.A.モーツァルトの表現を拡げられるか?常に突きつけられる課題です。ピリオド奏法をする団体ではない山形Qでも、あまりにもロマンティックになってしまうのは避けたいところ。しかし一人一人の表現力はまだまだ押さえるべきではない未完成な、未発達な所。

 まだまだ試行錯誤が続いて、演奏会までにはとりあえず落としどころを決めて演奏します。

 何度も演奏会にかけて、色々な表現にチャレンジして、少しずつ我々のモーツァルトが出来上がれば良いのです。
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