らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

山形Q 第73回定期演奏会終了。

2019年10月21日 23時59分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 昨日はお忙しい中、山形Q 第73回定期演奏会にご来場下さり、心より御礼申し上げます。

 今回は、休憩前〜前半は短めだけど中身の濃い曲を2曲お送りしました。約15分ほどで終了してしまいましたのですがいかがだったでしょうか?もちろん良い曲達だったので、演奏していてとても楽しかったのですが、物足りないとかなかったですよね?前座的な扱いになってしまいました。

 と言うのも、今回は、ピアニストの小林路子さんとコントラバスの三崎屋義知さんを加えてのF.シューベルトの「鱒」ありきの演奏会だったです。

 小林さんにおきましては、芸工大近くの家まで提供していただき、毎回お宅にお邪魔しての合わせになりました。彼女は、今までに何度か「鱒」を演奏していた事もありメンバーで一番慣れている状態でしたが、今回はそれを一度チャラにして、新しく音楽〜特に奏法や感じ方など多岐にわたり作り直し〜にチャレンジしていただきました。リハーサルを行うたびに、どんどん変わっていく彼女を見ていると、相当努力なされているのが分かります。自分とその音楽や人間性が万が一合わないモノだとしても努力して作られたモノには、真実がある気がします。一緒に演奏していて気持ちいいのです。

 (写真)は、本番直前の彼女と譜めくりを手伝っていただいた調律師さんです。最後まで楽譜を確認する姿です。

 小林さんは女性ながら、男気というか自分に負けない、出来ない発言もなし、性格の持ち主で、最後の最後まで音楽に向き合う姿は、本当に美しい姿でした。

 弦楽器を演奏する人とピアノを演奏する人は、音大の学生の頃から感じていたことですが、練習に臨む方法が少し違います。弦楽器は全体を見て、聞いて演奏するのが(練習も含めて)求められることですが、ピアニストは音程を気にしなくて良い分(調律師さん任せ)、細部のフレーズや音の並びを完璧にするまで修練を積む傾向にあります。たった一小節〜もしかしたらたった一音に対して、何時間も練習できる人種なのです。弦楽器の人もほんの少しでも見習うべき所はありますね。弦楽器の場合、細部を見過ぎて全体が駄目と言うのが目も当てられない状態ですので、基本的な練習・アプローチの方法は変えられないですけど。

 今回は久しぶりにホールの舞台や椅子の配置が変わっていたのを気づいた方もいると思います。

 午前中にホールを使用していたピアノの発表会のレイアウトをそのまま使用すると、いつもとは違う横並びの配置になりました。演奏前に舞台にピアノを持ち上げる労働をしなくて良いので、今回は採用!

 コントラバスの三崎屋さんとは、初共演でした。山形響に新しく入団した首席コントラバス奏者ですが、室内楽を今後やって行きたいと積極的にリハーサルにも参加して、色々意見も言っていただきました。低音が充実しているととても演奏しやすくなります。また何かの折に共演を企画しましょう!

 だらだら文章を書いてしまいました。

 また次回・第74回に向けて頑張って行きます。次は、普段練習場で使用させていただいている出羽コミュニティセンターの文化祭でのミニコンサートです。

 
コメント
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