以前、楽器を演奏するのに痛みを我慢しながらするのは、少し違うんじゃないかという内容の事を記事にしました。
今も考えは変わっていません。自分の体とよく相談しながら、より自然なフォームでの演奏を目指すべきで、指や腕に余分な力が入ると、本当の故障の原因にもなります。
今日は少し違う話。
クァルテットなど、自分にプレッシャーがよりかかる演奏が近づいてくるその時に、急に体の奥底の声が聞こえてくる時があります。
「私は、痛みです。今からお知らせします」。みたいに体の奥から急に湧いて出るのです。ちょっとした緊張から、体が過敏になっているせいかもしれません。
普段は痛みなど感じないで、もっと過酷な楽譜を追っていたりする時さえ、出ない痛みが出る時があります。
中学校でバレーボール、高校でラグビー、その前は剣道や野球などスポーツばかりしていました。特に高校時代のラグビーの時は、痛みとの戦いでした。結局膝の皿を割ってしまったので、途中で退部したのですが、痛みと向き合いながら続けることは、私には無理でした。先輩、同級生の中には骨折していてもボールを追い続けられたり出来る人がいるのです。
大好きな大相撲を見ていても、体に痛みが出ると情けないくらい弱くなる力士もいれば、どんな怪我をしていてもテーピングやサポーターだけつけて元気いっぱいに相撲を取る事が出来る力士がいます。その違いは、根性とか精神の強さだけなのでしょうか?痛みの大きい少ないは本人しかわからないものですけど。
私に話を戻せば、5〜6年前に重傷五十肩をやった時から、より痛みに弱くなった気がします。
だから痛くならないヴィオラの演奏方法を真剣に試行錯誤し続けているのかもしれません。