Aris Q: Haydn: String Quartet, 76, Reger: Quartet, 2, Hindemith: Quartet, 2,

　発売されたばかりの新譜。

　M.レーガーのOp.54-2やP.ヒンデミットOp.10が、F.J.ハイドンの「五度」と共に収録されているのが嬉しい。

　M.レーガーやP.ヒンデミットの曲は、もう前世紀の前半に書かれていた曲で、作曲家としての名前だけは知っている人も多いと思う。しかし、その作品を実際に聞いたことがあって、作品が例えば「五度」「死と乙女」「アメリカ」のように多くの人に認知されているとは言い難い。

　特にM.レーガーは、演奏者からは良い作品とされるが、地味なために聴衆からは、敬遠されがちな作曲家でもある。

　Aris Qのようなこれからの若手クァルテットは、先人の手垢が余りついていない作品（作曲家）を真摯に取り組み、自分達のキャリアを上げるのに使っている。若手クァルテットが世界に売り出す時にはその戦略は大いに重要だと思う。パヴェル・ハースQのパヴェル・ハースやカルミナQのシマノフスキー、ジュリアードQでさえバルトークの作品で世界に衝撃を与えた過去の事例から見ても、昔からある売り出し方なのだと思う。

　ベテランが、もうメジャーな曲の録音は終わったから違う曲でもと録音した企画より、若手が自分達の力を世に知らしめるために必死に、そのマイナーな（失礼）作曲家の作品に取り組んで出した成果に、毎度、諸手を挙げて感心させられている。

　色んな四重奏団や作品を知る良い機会だし、若手クァルテットへの支援だと思って、こういうCDは購入してしまうのだ。

東京へ

本日からお仕事一週間ばかりお休みを頂いて、東京に行ってきます。

平日の昼間の新幹線つばさは、比較的空いていて、自由席を取ったのにも関わらず、降車する大宮まで1人がけ。隣りには誰もこないので、疲れた心身をゆっくり癒してくれたのでした。

ウトウトしたと思ったら大宮。

関東は暖かいです。

橋本生花店本社倉庫コンサート終了。

新しい事務局長を迎えた昨年度から山形響は、団員によるアンサンブルの仕事が大幅に増加し、聴衆と山形響団員達との距離が縮まる活動を行なっています。

私たち山形弦楽四重奏団も年に数度協力させてもらっています。パーティでの演奏、セレモニーでの奏楽、はたまたミニコンサート、音楽鑑賞教室などなんでもありです。

自分たちに来る依頼のお仕事の範疇は、やはりオーケストラの事務局が動く事で、バラエティさが拡がっています。

本日は、山形市松山にある橋本生花店本社倉庫でのミニコンサートです。西濱事務局長の司会付きです。

普段クラシックのコンサートにはなかなか足が向かない方々の前で演奏するのは、やり甲斐も感じられるし、大きな責任もあります。

アイネクライネナハトムジークやG線上のアリアなど名曲も演奏して、喜んでいただいたように思います。

終演後のワインパーティーには、個人的な所用のため参加できませんでしたが、他のメンバーは随分楽しんできたようです。

大変良い時間を過ごさせていただきました。

橋本生花店さんありがとうございました。

霜月(2016)

あらためまして、10月30日に行われた山形弦楽四重奏団第61回定期演奏会にお越し下さった皆様に感謝申し上げます。

本日、酒田市の小中学校で音楽鑑賞教室がありました。

途中、月山道路での燃えるような美しい紅葉を見ながらの通勤。誠に幸せの時間を過ごせました。

雪も近いようです。冬の空気になってきました。

帰宅後、ちょっと色々ありまして、改めて今後の事、考えました。

頑張るしかなさそうです。

2016年もあと2ヶ月。全力で行かさせてもらいます。