2014年になってから、あまりレコードを買っていません。 どうも惰性で買うようになってしまったみたいで、手に入れても嬉しさみたいなものが
希薄になってきてしまったからです。 こんな気持ちで買い続けてもいいことないよな、と無意識に自問自答するようになってしまいました。
どのレコードも昔聴いたことがある、というものが結局多くて、そういうのを今になって買い直してみても、記憶の中に既にあるものを再確認する
という作業になるだけで、そこには新鮮な感動は当然ないからです。 以前に比べて所有欲みたいなものは自分の中からは無くなってきているし、
だんだん残り少なくなっていく人生の時間の中でどれだけ初めての感動に出会えるか、のほうが遥かに重要事項になってきました。
買った時に本当に嬉しいなあと心から思える気持ちが戻ってくるまで、しばらくは買うのをやめようと考えています。
一方、CDのほうは知らないもののほうが圧倒的に多いので、こちらはこれまで通り、ぼちぼち買っていこうと思います。
今週も仕事の合間にJazz Tokyoに顔を出しましたが、CDだけを物色して、レコードのコーナーには行きませんでした。
その時に出会ったのが、これです。

Krzysztof Komeda / Ballads ( Power Bros PB00185 )
コメダの音盤は今まで何となく手に取らずにやり過ごしてきたのですが、これは"アリス・イン・ワンダーランド"を演っているので買い求めました。
おそらく正規録音ではないのでしょう、1962年にワルシャワで行われたライヴ音源で、音質もさほどよくはない(音が奥に引っ込んだ感じ)ですが、
そういう欠点を補って余りあるいい演奏です。 タイトルは"Ballads"となっていますが、ミドルテンポのものも収録されています。
収録されている彼のオリジナル曲は如何にも欧州の音楽家らしい内省的て抑揚の薄い楽曲ですが、"アリス・イン・ワンダーランド"はエヴァンスを
意識した演奏とはいえ、なかなかいい出来です。 本当に愛らしい曲だなあ、と思います。 何度聴いてもいいです。
ポーランドという哀しい歴史を背負った国のイメージからか、コメダを語る際はいつも何やら深刻な口調になることが多いようですが、
この愛らしい曲を楽しそうに演奏している様子を聴くと、この人へのイメージも変わってくるような気がします。
ところで、3曲目のタイトルが "Unknown" となっていますが、これは "Fair Weather" です。 欧州のジャズメンはみんなこの曲が好きみたいですね。
希薄になってきてしまったからです。 こんな気持ちで買い続けてもいいことないよな、と無意識に自問自答するようになってしまいました。
どのレコードも昔聴いたことがある、というものが結局多くて、そういうのを今になって買い直してみても、記憶の中に既にあるものを再確認する
という作業になるだけで、そこには新鮮な感動は当然ないからです。 以前に比べて所有欲みたいなものは自分の中からは無くなってきているし、
だんだん残り少なくなっていく人生の時間の中でどれだけ初めての感動に出会えるか、のほうが遥かに重要事項になってきました。
買った時に本当に嬉しいなあと心から思える気持ちが戻ってくるまで、しばらくは買うのをやめようと考えています。
一方、CDのほうは知らないもののほうが圧倒的に多いので、こちらはこれまで通り、ぼちぼち買っていこうと思います。
今週も仕事の合間にJazz Tokyoに顔を出しましたが、CDだけを物色して、レコードのコーナーには行きませんでした。
その時に出会ったのが、これです。

Krzysztof Komeda / Ballads ( Power Bros PB00185 )
コメダの音盤は今まで何となく手に取らずにやり過ごしてきたのですが、これは"アリス・イン・ワンダーランド"を演っているので買い求めました。
おそらく正規録音ではないのでしょう、1962年にワルシャワで行われたライヴ音源で、音質もさほどよくはない(音が奥に引っ込んだ感じ)ですが、
そういう欠点を補って余りあるいい演奏です。 タイトルは"Ballads"となっていますが、ミドルテンポのものも収録されています。
収録されている彼のオリジナル曲は如何にも欧州の音楽家らしい内省的て抑揚の薄い楽曲ですが、"アリス・イン・ワンダーランド"はエヴァンスを
意識した演奏とはいえ、なかなかいい出来です。 本当に愛らしい曲だなあ、と思います。 何度聴いてもいいです。
ポーランドという哀しい歴史を背負った国のイメージからか、コメダを語る際はいつも何やら深刻な口調になることが多いようですが、
この愛らしい曲を楽しそうに演奏している様子を聴くと、この人へのイメージも変わってくるような気がします。
ところで、3曲目のタイトルが "Unknown" となっていますが、これは "Fair Weather" です。 欧州のジャズメンはみんなこの曲が好きみたいですね。