慌ただしい3月があっという間に過ぎ去りました。 やっぱり、レコードは1枚も買うことなく終わりました。
CDも1~2月のような新作&再発ラッシュも収まり、中古CDの新入荷も在庫切れ気味なのか、数もあまり多くない感じでした。
そんな中、DU新宿ジャズ館2Fで「マイナー管モノ」特集と言う企画があり、平日のヒマな時間を利用して見てきました。
マイナーを表するだけあって、ほとんどが知らない音盤ばかりです。 先の週末でめぼしい所は既に売れてしまっているんでしょうが、
まあ、別にいいです。 週末の各種セールって行ったことがないんですけど、一時ほどではないにせよ、それでもいろいろ凄いことになってるらしい
とは聞きます。 日本中の物欲お化けがここに集結したのか、という感じなんでしょうか・・・
知らない音盤を見るというのは、嬉しいものです。 どんな感じなんだろう、とあれこれ想像するのが楽しい。
廃盤レコードでは、もはやこういう愉しみはあり得ないです。 それが私をCD狩りに走らせる一番の理由です。
今回のこの企画は、お値段も大変良心的です。 ほとんどが千円台でした。 中には三千円を超えるようなものも数枚ありましたが、そういうのは
買わないことにしています。 枚数も新着の棚の片面だけの量で、じっくり見ることができました。


■ The Art Of The Message ( KONNEX KCD 5230 )
これ、どっかで見た記憶があるなあと思って手に取りました。 どこかのブログだったか・・・思い出せませんが、かなり褒めていたような気がします。
2007年にケルンで結成された3管セクステットだそうです。 ライナーノートがドイツ語でよく判りませんが、メンバーの写真を見るとみんな若い。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズを現代に再現するべく生まれたようで、アメリカの One For All のことも意識しているようです。
例によって「直球ハードバップ、強力推薦盤」とのことで、1,600円。 聴いてみると、なるほど、とても素直で伸びやかなハードバップです。
One Foot In The Gutter みたいな、スタジオライヴの形式です。 如何にも現代の演奏らしく、みんな上手いです。 楽曲も好印象。
重奏も重量感があって、録音も綺麗に録れてます。
ただ、欧州らしいというのか、思ったよりも大人しくてファンキーさのかけらもなく、スマートでインテリな感じ。
これが評価の分かれ目になるんでしょう。
■ Josephine Davies / Perspective ( Trio Records TR586 )
女性テナー奏者による2管クインテット。 「UKハードバップ良盤」のコメント付きで、1,500円。
UKジャズでハードバップの良盤なんてホントにあるの? とかなり疑わしく思いながらも、買ってみました。
全曲オリジナルで固めていて、かなり力が入っていますね。 そういうまじめさは好ましいです。 聴き手にもしっかり伝わります。
丁寧なアレンジといい、上手い演奏といい、やっぱり英国人らしい真面目さが印象的。 ハードバップですが、そういう形式よりも
自分たちのオリジナリティーをしっかり前に出そうとした楽曲と演奏です。 でも、ちょっと地味で大人しいかな・・・・ まあ、悪くないです。
どちらもハードバップとしては不完全燃焼かなという印象で、欧州ジャズらしいといえばらしい。 でも、いつぞやの「オークションで数万円の」
とかいう枕詞で再発されるような音盤とは違い、適価で買える中古なので嫌な感じはありません。 楽しい買い物でした。
で、新品も少し買いました。


■ The Spinning Quintet / Nice If You Can ( Notami Jazz NJ002 )
「NYのクラブの匂いが立ち昇るようなハードバップ」とのことで、数年前によく売れたCDなんだそうです。 それが再入荷したとのこと。
素直に信じてみましたが、私にはハズレでした。 ハービー・ニコルズの曲をやったりしてるせいもあるかもしれませんが、どうもイマイチ
ハジけていない感じで、ハードバップという感じではなかったです。 印象に残るところもほとんどなく、どこがいいの? という感じ。
■ Steve Davis / For Real ( Positone PR8116 )
これ、すごくいいです。 大当たり。 私は One For All のCriss Cross録音が結構好きで(VENUS盤は嫌い)よく聴きますが、そこでの
この人は地味であまり印象がないのですが、このクインテットでは前面に出た演奏です。 全曲オリジナルで、どれもいい曲が揃ってます。
テナーの Abraham Burton はプレスティッジ時代のコルトレーンに音色がよく似ていて、これがいい。 カーティス・フラーのような
ぼやけた音のトロンボーンが私は嫌いですが、この人のクッキリとソリッドな音はとても好きです。 ブルーノート1500番台の正当な後継者、
という感じのサウンドと演奏で、いろんな人が現代版ハードバップの音盤を推薦しますが、その中でこれがクローズアップされないのは不思議です。
まだまだいい演奏が見つかります。 追及しがいがありますね。 楽しいです。
CDも1~2月のような新作&再発ラッシュも収まり、中古CDの新入荷も在庫切れ気味なのか、数もあまり多くない感じでした。
そんな中、DU新宿ジャズ館2Fで「マイナー管モノ」特集と言う企画があり、平日のヒマな時間を利用して見てきました。
マイナーを表するだけあって、ほとんどが知らない音盤ばかりです。 先の週末でめぼしい所は既に売れてしまっているんでしょうが、
まあ、別にいいです。 週末の各種セールって行ったことがないんですけど、一時ほどではないにせよ、それでもいろいろ凄いことになってるらしい
とは聞きます。 日本中の物欲お化けがここに集結したのか、という感じなんでしょうか・・・
知らない音盤を見るというのは、嬉しいものです。 どんな感じなんだろう、とあれこれ想像するのが楽しい。
廃盤レコードでは、もはやこういう愉しみはあり得ないです。 それが私をCD狩りに走らせる一番の理由です。
今回のこの企画は、お値段も大変良心的です。 ほとんどが千円台でした。 中には三千円を超えるようなものも数枚ありましたが、そういうのは
買わないことにしています。 枚数も新着の棚の片面だけの量で、じっくり見ることができました。


■ The Art Of The Message ( KONNEX KCD 5230 )
これ、どっかで見た記憶があるなあと思って手に取りました。 どこかのブログだったか・・・思い出せませんが、かなり褒めていたような気がします。
2007年にケルンで結成された3管セクステットだそうです。 ライナーノートがドイツ語でよく判りませんが、メンバーの写真を見るとみんな若い。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズを現代に再現するべく生まれたようで、アメリカの One For All のことも意識しているようです。
例によって「直球ハードバップ、強力推薦盤」とのことで、1,600円。 聴いてみると、なるほど、とても素直で伸びやかなハードバップです。
One Foot In The Gutter みたいな、スタジオライヴの形式です。 如何にも現代の演奏らしく、みんな上手いです。 楽曲も好印象。
重奏も重量感があって、録音も綺麗に録れてます。
ただ、欧州らしいというのか、思ったよりも大人しくてファンキーさのかけらもなく、スマートでインテリな感じ。
これが評価の分かれ目になるんでしょう。
■ Josephine Davies / Perspective ( Trio Records TR586 )
女性テナー奏者による2管クインテット。 「UKハードバップ良盤」のコメント付きで、1,500円。
UKジャズでハードバップの良盤なんてホントにあるの? とかなり疑わしく思いながらも、買ってみました。
全曲オリジナルで固めていて、かなり力が入っていますね。 そういうまじめさは好ましいです。 聴き手にもしっかり伝わります。
丁寧なアレンジといい、上手い演奏といい、やっぱり英国人らしい真面目さが印象的。 ハードバップですが、そういう形式よりも
自分たちのオリジナリティーをしっかり前に出そうとした楽曲と演奏です。 でも、ちょっと地味で大人しいかな・・・・ まあ、悪くないです。
どちらもハードバップとしては不完全燃焼かなという印象で、欧州ジャズらしいといえばらしい。 でも、いつぞやの「オークションで数万円の」
とかいう枕詞で再発されるような音盤とは違い、適価で買える中古なので嫌な感じはありません。 楽しい買い物でした。
で、新品も少し買いました。


■ The Spinning Quintet / Nice If You Can ( Notami Jazz NJ002 )
「NYのクラブの匂いが立ち昇るようなハードバップ」とのことで、数年前によく売れたCDなんだそうです。 それが再入荷したとのこと。
素直に信じてみましたが、私にはハズレでした。 ハービー・ニコルズの曲をやったりしてるせいもあるかもしれませんが、どうもイマイチ
ハジけていない感じで、ハードバップという感じではなかったです。 印象に残るところもほとんどなく、どこがいいの? という感じ。
■ Steve Davis / For Real ( Positone PR8116 )
これ、すごくいいです。 大当たり。 私は One For All のCriss Cross録音が結構好きで(VENUS盤は嫌い)よく聴きますが、そこでの
この人は地味であまり印象がないのですが、このクインテットでは前面に出た演奏です。 全曲オリジナルで、どれもいい曲が揃ってます。
テナーの Abraham Burton はプレスティッジ時代のコルトレーンに音色がよく似ていて、これがいい。 カーティス・フラーのような
ぼやけた音のトロンボーンが私は嫌いですが、この人のクッキリとソリッドな音はとても好きです。 ブルーノート1500番台の正当な後継者、
という感じのサウンドと演奏で、いろんな人が現代版ハードバップの音盤を推薦しますが、その中でこれがクローズアップされないのは不思議です。
まだまだいい演奏が見つかります。 追及しがいがありますね。 楽しいです。