今週もぼちぼちとCDを摘まみました。
■ Richard Boone - Bent Jaedig Quintet / Make Someone Happy ( Storyville STCD 8282 )
1977年、コペンハーゲンのスタジオでの録音で、こういうのがあるとは知りませんでした。
時代を反映してか、エレピやムーグ、クラビネットのような電子楽器やエレベを使った楽曲もありますが、ジャズの魂がしっかり込められた
見事な内容です。 この時代になるとレコードで買う意味も全くないので、こういう安い中古(600円)で聴けるのはありがたいです。
tbのBooneは確かデックスのアルバムでも名前を見かけたことがありました。 ベイシー楽団での活動が知られる人ですが、まあ、これと言って
特徴があるわけではなく、無難に伸びやかに吹いています。 一方、Jaedig は相変わらずの気持ちいい吹きっぷりで、よくもまあ、これだけ
長いセンテンスをこんなに強いトーンで延々と吹き切るなあ、と感心します。 よほど肺活量が強かったんでしょうね。
70年代はジャズにとっては不遇の時代だったにもかかわらず、こういうメインストリーム系の良質な演奏が地道に残されているのは
素晴らしいことです。 長く愛聴できそうです。 私はこういう古き良き70年代のエレピなんかが入ったジャズが大好きです。
■ Henning Wolter Trio / Voyager ( EMA BOS.REC.19.3 )
1996年オランダ録音のピアノトリオで、3曲のみテナーとトランペットが入ったクインテット構成。
何者か全く知りませんが、ジャケットに惹かれたのと、「廃盤」のコメント入りなのに900円とお安いので買ってみました。
なかなか闊達で元気のいい演奏で、割といいなあと思いました。 ピアノもくっきりと綺麗なタッチでかなり聴かせます。
管入りの曲もストレートなハードバップで、もうちょっと多めに入っていればいいのになあ、と思いました。
ただ、収録されているオリジナルの楽曲がどれも魅力に乏しく、これで大きく損をしています。 2曲の有名曲( I'm Old Fashioned、
Nefertiti )は悪くない出来なので、もっとスタンダードの比率を高くすればよかった。 そうすればきっと人気盤になったのに、残念。
■ Phil Woods / Live From The Showboat ( RCA / SONY SICP 3992-3 )
中期の大傑作で、これは本当に素晴らしい演奏。 ライヴなのに全員がとても丁寧でデリケートな演奏をしています。
全編ワンホーンでウッズの輝きに満ちたアルトを堪能できます。 音質も抜群で、とにかく不満なところが何一つない稀有な名盤。
最近安い値段で再発されたので、こういうのは本当にありがたいです。 レコード会社さん、頑張ってください。
こういうのはちゃんと売れるし、大手レーベルなのにこういう痒い所に手が届く仕事ぶりを愛好家はきちんと見ていて、高く評価してますよ。
■ Julian Arguelles / Circularity ( CAM JAZZ CAMJ 7872-2 )
ハードバップ推薦コーナーの群れの中に置かれていて視聴可能だったので聴いてみて、一発でブッ飛びました。
初めて知るテナー奏者ですが、すごい腕です。 Jaedig のように延々と吹き続けるスタイルですが、Jaedig はフレーズに陰影がなく、
同じ音圧で吹き続けますが、この人はもっとサックスらしい音で吹き続けていきます。 上手い人というのは、いるところにはいるものです。
でも、このアルバムの真の立役者は、デイヴ・ホランド。 私はこの人が昔からあまり好きではないのですが、この神がかり的なベースの
腕前だけは認めざるを得ない。 このベースがなければ、このアルバムの成功は無かったでしょう。
ドラムも凄腕で、このペアがたまらん。
しかし、DUさんは一体どうやってこんな凄い音盤を見つけ出してくるんでしょう? その秘密を教えて貰いたいです。
だって、この田舎の農夫の同窓会みたいなジャケットから、この内容はとても想像つかないでしょ、普通。
とにかく、いいから黙って聴け、という感じです。 サイコー。 鼻血、ブー。
DUの店頭での視聴システムは、本当にありがたい。 これがなければ、このアルバムなんかは絶対買うことはなかったでしょう。
もっとたくさんの音盤を視聴可能にしておいて欲しいです。 そしたら、CDはもっとたくさん売れると思います。
■ Richard Boone - Bent Jaedig Quintet / Make Someone Happy ( Storyville STCD 8282 )
1977年、コペンハーゲンのスタジオでの録音で、こういうのがあるとは知りませんでした。
時代を反映してか、エレピやムーグ、クラビネットのような電子楽器やエレベを使った楽曲もありますが、ジャズの魂がしっかり込められた
見事な内容です。 この時代になるとレコードで買う意味も全くないので、こういう安い中古(600円)で聴けるのはありがたいです。
tbのBooneは確かデックスのアルバムでも名前を見かけたことがありました。 ベイシー楽団での活動が知られる人ですが、まあ、これと言って
特徴があるわけではなく、無難に伸びやかに吹いています。 一方、Jaedig は相変わらずの気持ちいい吹きっぷりで、よくもまあ、これだけ
長いセンテンスをこんなに強いトーンで延々と吹き切るなあ、と感心します。 よほど肺活量が強かったんでしょうね。
70年代はジャズにとっては不遇の時代だったにもかかわらず、こういうメインストリーム系の良質な演奏が地道に残されているのは
素晴らしいことです。 長く愛聴できそうです。 私はこういう古き良き70年代のエレピなんかが入ったジャズが大好きです。
■ Henning Wolter Trio / Voyager ( EMA BOS.REC.19.3 )
1996年オランダ録音のピアノトリオで、3曲のみテナーとトランペットが入ったクインテット構成。
何者か全く知りませんが、ジャケットに惹かれたのと、「廃盤」のコメント入りなのに900円とお安いので買ってみました。
なかなか闊達で元気のいい演奏で、割といいなあと思いました。 ピアノもくっきりと綺麗なタッチでかなり聴かせます。
管入りの曲もストレートなハードバップで、もうちょっと多めに入っていればいいのになあ、と思いました。
ただ、収録されているオリジナルの楽曲がどれも魅力に乏しく、これで大きく損をしています。 2曲の有名曲( I'm Old Fashioned、
Nefertiti )は悪くない出来なので、もっとスタンダードの比率を高くすればよかった。 そうすればきっと人気盤になったのに、残念。
■ Phil Woods / Live From The Showboat ( RCA / SONY SICP 3992-3 )
中期の大傑作で、これは本当に素晴らしい演奏。 ライヴなのに全員がとても丁寧でデリケートな演奏をしています。
全編ワンホーンでウッズの輝きに満ちたアルトを堪能できます。 音質も抜群で、とにかく不満なところが何一つない稀有な名盤。
最近安い値段で再発されたので、こういうのは本当にありがたいです。 レコード会社さん、頑張ってください。
こういうのはちゃんと売れるし、大手レーベルなのにこういう痒い所に手が届く仕事ぶりを愛好家はきちんと見ていて、高く評価してますよ。
■ Julian Arguelles / Circularity ( CAM JAZZ CAMJ 7872-2 )
ハードバップ推薦コーナーの群れの中に置かれていて視聴可能だったので聴いてみて、一発でブッ飛びました。
初めて知るテナー奏者ですが、すごい腕です。 Jaedig のように延々と吹き続けるスタイルですが、Jaedig はフレーズに陰影がなく、
同じ音圧で吹き続けますが、この人はもっとサックスらしい音で吹き続けていきます。 上手い人というのは、いるところにはいるものです。
でも、このアルバムの真の立役者は、デイヴ・ホランド。 私はこの人が昔からあまり好きではないのですが、この神がかり的なベースの
腕前だけは認めざるを得ない。 このベースがなければ、このアルバムの成功は無かったでしょう。
ドラムも凄腕で、このペアがたまらん。
しかし、DUさんは一体どうやってこんな凄い音盤を見つけ出してくるんでしょう? その秘密を教えて貰いたいです。
だって、この田舎の農夫の同窓会みたいなジャケットから、この内容はとても想像つかないでしょ、普通。
とにかく、いいから黙って聴け、という感じです。 サイコー。 鼻血、ブー。
DUの店頭での視聴システムは、本当にありがたい。 これがなければ、このアルバムなんかは絶対買うことはなかったでしょう。
もっとたくさんの音盤を視聴可能にしておいて欲しいです。 そしたら、CDはもっとたくさん売れると思います。