中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

企業間信用、必要運転資金、売上債権・・・という専門用語

2016年12月23日 07時24分59秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)268ページ「コラム 2-4-5 図 情報セキュリティ普及啓発事業の全体像」をみましたが、今日は281ページ「第 2-5-9 図 必要運転資金のイメージ図」をみます。

下図について白書は、以下のように説明しています。

企業に運転資金が必要となるのは、財やサービスを販売してその代金を回収するまでに、立て替えをする資金が発生するためである。

製造業の例でいえば、一般的には材料を仕入れ、その材料から商品を製造し、商品を販売して代金を回収するまでが一連の流れとなる。

その際に企業間信用を利用すると、仕入債務、棚卸資産、売上債権が発生するが、売上債権、棚卸資産は現金化されていないため立て替えている資金となり、仕入債務は立て替えされている資金となるため、立て替えている資金の方が多くなれば、必要運転資金が発生する。

小売業で一般消費者が顧客となるような事業者であれば、販売は現金で行い、仕入は企業間信用を利用する場合が多く、このような場合は立て替えている資金の方が少なくなり、必要運転資金は発生しない。

また、必要運転資金が発生する事業者の場合、事業の規模が拡大すれば必要運転資金も増加するが、必要運転資金が発生しない事業者の場合は、事業の規模が拡大しても必要運転資金は発生しない状態が続く。

我々にとっては至極当たり前の日常用語なのですが、中小企業者に向かってこういう専門用語を多用すると学習意欲が急速に低下してしまうということを思い出しました。教えるってホントに難しいですよね!

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