おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2016年版)の285ページ「第 2-5-11 図 規模別に見た貸借対照表の推移」をみましたが、今日は287ページ「第 2-5-12 図 借入金が増加している企業と減少している企業の割合の推移」をみます。
下図から、借入金が増加している企業と減少している企業の割合の推移を見ていくと、大企業は1990年代初頭までは借入れが増加している企業と減少している企業の割合が同水準であったが、1990年代半ば以降は減少している企業の方が多くなっており、その乖離幅は拡大傾向にありますが、中小企業は1980年代半ば以降減少させている企業の割合が高く、その乖離幅も大企業同様に拡大傾向にあることが分かります。
この結果について白書は、このように、1990年代半ば以降は企業規模の大きさを問わず、金融機関からの借入金が増加している企業よりも、借入金が減少している企業の数の方が、相当程度上回っている。
ただし、この借入金の増減別に見た企業の割合は、借入金の増減量は考慮していないため、前項までで見てきた企業規模別の借入金の推移とは異なる動きをしている。
これは企業が資金を調達する際、1年間に必要な資金を一度に調達するなど、資金をまとめて調達するケースが多いためであり、単純に借入金が減少している企業の割合が高いことは、借入金の総量が減少していることとは異なる点に留意が必要である、とあります。
今、借入がしやすい環境にあると経営者から聴くことが多いので、この結果も納得ですが、では、借入れが増加している企業と減少している企業の財務状況にはどのような違いがあるでしょうか。明日、見ていきます!
昨日は中小企業白書(2016年版)の285ページ「第 2-5-11 図 規模別に見た貸借対照表の推移」をみましたが、今日は287ページ「第 2-5-12 図 借入金が増加している企業と減少している企業の割合の推移」をみます。
下図から、借入金が増加している企業と減少している企業の割合の推移を見ていくと、大企業は1990年代初頭までは借入れが増加している企業と減少している企業の割合が同水準であったが、1990年代半ば以降は減少している企業の方が多くなっており、その乖離幅は拡大傾向にありますが、中小企業は1980年代半ば以降減少させている企業の割合が高く、その乖離幅も大企業同様に拡大傾向にあることが分かります。
この結果について白書は、このように、1990年代半ば以降は企業規模の大きさを問わず、金融機関からの借入金が増加している企業よりも、借入金が減少している企業の数の方が、相当程度上回っている。
ただし、この借入金の増減別に見た企業の割合は、借入金の増減量は考慮していないため、前項までで見てきた企業規模別の借入金の推移とは異なる動きをしている。
これは企業が資金を調達する際、1年間に必要な資金を一度に調達するなど、資金をまとめて調達するケースが多いためであり、単純に借入金が減少している企業の割合が高いことは、借入金の総量が減少していることとは異なる点に留意が必要である、とあります。
今、借入がしやすい環境にあると経営者から聴くことが多いので、この結果も納得ですが、では、借入れが増加している企業と減少している企業の財務状況にはどのような違いがあるでしょうか。明日、見ていきます!