[4月24日14:00.新千歳空港・国内線出発ロビー 稲生ユウタ、マリアンナ・スカーレット、イリーナ・レヴィア・ブリジッド]
「えーと……今度のフジドリームエアラインズは、あっちですね」
ユタ達は手荷物検査場を抜けると、これから乗る飛行機の搭乗口に向かった。
「あと30分あるよ」
「そうですね。くそ……ケンショーレンジャーのせいで、お昼食えなかった……!」
ユタは忌々しそうな顔をした。
結局あの後、警察の事情聴取とかに応じなくてはならなかったので、昼食を取る時間が無くなってしまったのだ。
「それにしてもマリア、どうしたんだろうねぇ?突然、『コンビニに行きたい』って……」
イリーナは目を細くしながら首を傾げた。
ローブは羽織っているが、フードは浅く被っている。
「ええ。昼食ならしょうがないから弁当にするしか無いんですが、それはそれでまた別ということですからねぇ……」
ユタも首を傾げた。
(まあ、だいたい分かるけど……)
実はイリーナ、後で水晶球で確認していた。
(かわいそうだから、ユウタ君には内緒にしておきましょう)
で、そのマリアは今、搭乗口から1番近い女子トイレに入っている。
「マリアさん、まだお腹が痛むんでしょうか?」
「まあ、あの薬はよく効くから、もう大丈夫だとは思うけどねぇ……」
「よくありましたね?」
「時々、ポーリンが試薬品送り付けてくるのよ」
「試薬って……いいんですか?何の疑いも無く使っちゃて……」
「うん。あいつ、人に渡す時は自信満々だから、変な副作用とかの心配は無いよ。そこは薬師系魔道師の意地とプライドなのかもね。市販の下剤の効果なんか、すぐに消せるくらいよ」
「なるほど……」
「その代わり、後で薬代の請求額は【お察しください】」
「そんなことだろうと思ったw」
そのマリア、女子トイレの個室に入ると、手持ちのバッグの中から空港内のコンビニで買ったショーツを取り出した。
「ふう……。(こんな時に限って短いスカートはいたりするから緊張した……。ユウタにばれなくて良かった……)」
それだけでなく、一緒に買ったストッキングもはく。
これなら表向き、ストッキングをはく為にトイレに行ったことにできる。
「それにしても……!」
緊張が解けたら、ふつふつとケンショーレンジャーに対する怒りが込み上げてきた。
(覚えてろよ……!絶対に復讐してやるからな……!)
そして、個室から出る。
「あのケンショーどもが……っ!」
怒りのオーラを放ちながら洗面台に行くと、
「あなたも大変なんですか?」
先に洗面台にいた、マリアと同年代と思しき日本人女性が話し掛けてきた。
「えっ?!……あっ、失礼!つい、独り言が……!」
マリアはビックリして、慌ててしまった。
「いいんですよ。私も顕正会には、散々な思いをさせられてきましたから……」
「は、はぁ……」
するとその時、トイレの外から、
「エリちゃーん!早くゥ!飛行機が発車しちゃうよォ!」
と、若い男性の声が聞こえてきた。
「電車かよ!女子トイレの外で騒ぐんじゃねーよ、特盛!!」
トイレの外に向かって言い返す、エリちゃん。
「ゴメンね。先に出るから」
「あ、はい……」
「エリちゃあーん!」
「うるせーよ!」
トイレの外では……。
「エリちゃあーん!」
「……!?」
ついでに隣の男子トイレで用を済ませていたユタが、女子トイレに向かって叫ぶ男を見て唖然とした。
「も、もしかして、妙観講ではない塔中坊所属の徳森重雄さんですか?ニックネームが特盛さん」
「あれ、キミは確か……正証寺さんの……?いやあ、ここで同心の方とお会いできるなんて凄いなァ!」
「い、いや、あの、僕……」
「特盛!女子トイレの前で騒いでんじゃねーよ!」
「あっ、エリちゃーん!早くしないと、飛行機が出発進行!」
「だから電車じゃねーっての!」
「ははは……」
ユタは苦笑いして、元ケンショーカップルを見送った。
「一体、何なんだ?あの2人は……」
後から出て来たマリアが不思議そうな顔をしていた。
[同日14:30.FDA212便機内 ユタ、マリア、イリーナ]
ようやく機内の人となったユタ達。
しかし新千歳空港から信州まつもと空港へ向かうフジドリームエアラインズは、通路を中央に通し、その両脇に2人席を並べた機種しか所有していない。
1号機から何号機まであるのか分からないが、1機ごとに塗装を変えているこの航空会社。
ユタ達が乗ったのは黄色い塗装だった。これは7号機らしい。
ユタとマリアは隣り合って座り、その前の窓側にイリーナが座った。
「ふう……。やっと帰れるよー……。空港じゃ、ヘンタイ達との戦いで疲れたしなぁ……」
イリーナは座席に座り、シートベルトをしながら呟いた。
「そうですね」
すぐ後ろに座るユタは頷いたが、マリアは、
(ていうか、師匠は私に薬をくれただけじゃ……?)
と、心の中で突っ込んだ。
90パーセントくらいの乗車率搭乗率だろうか。
イリーナの隣には、誰も座らなかった。
5分遅れで飛行機が動き出す。
それから離陸したのは10分後だった。
滑走路が混んでいるので、離陸待ちだと機長が放送していた。
ようやく飛行機が水平飛行になると、シートベルト着用サインが消える。
が、万一に備えて着席時はシートベルトをしておくよう、CAから放送が流れる。
LCCの部類に入る為か、座席にはオーディオなどのサービスは無い。
それでもレザーシートだったり、横幅は少し広かったり、飲み物は無料だった。
でも先に、遅い昼食を取るユタ達。
「飛行機は行き帰り、お弁当だったね」
窓側に座るマリアが、ようやく笑みを見せた。
「あー、そういえばそうですね」
ユタは蓋を開けて、豚肉の生姜焼き弁当に箸を付けた。
「お客様、おしぼりはいかがてすか?」
飲み物を配りにきたCAが、紙のおしぼりを持ってきた。
「あ、どうも!」
「お飲み物は、後でお持ちしましょうか?」
「あ、そうですね。お願いします」
LCCであっても、最低限のサービスは維持しているらしい。
ユタは弁当を口に運びながら、
「向こうに着いてからは、どうするんですか?取りあえず、松本駅までバス?」
「いや、空港まで迎えが来るよ」
「ああ……そうですか」
恐らくイリーナの魔法なのだろうが、マリアの屋敷には専属の運転手(恐らく人外)と車が数台(出所不明)が保管されているのだった。
それが迎えに来るという。
[同日17:45.長野県某所 マリアの屋敷 ユタ、マリア、イリーナ]
フライトは頗る快調であった。
乱気流に巻き込まれて大きな揺れがあったりすることもなく、無事に信州まつもと空港に着陸した。
ここに行方不明になっていた飛行機が突然やってきて墜落したことなど、ウソみたいに滑走路周辺はスッキリしていた。
それでも焼け焦げた芝生などを見ると、ウソではないと思うのだ。
マリアの言っていた通り、空港には専属の寡黙な運転手が迎えに来ていて、それで屋敷に向かった。
屋敷に着いた時には、もう夕日が包み込む時間になっていた。
「夕飯までに間に合って良かったねぇ……」
到着すると、それまで留守番していた人形達が総出で出迎えた。
まだ屋敷の人形達には信用されていないせいか、ユタに積極的に近づく人形はいなかったが、それでも……。
「お荷物……お預かりします」
「あっ、ああ。ありがとう」
ユタのことはまだよく知らない、比較的新しい人形達の方がむしろ近づいてきていた。
その中で話し掛けてきたのは、ピンクに近い薄紫色の髪が特徴のダニエラというメイド人形。
しかし今は人間形態で、やはり静かな口調でユタに話し掛けるのだった。
右目が前髪で隠れている。
「うあー……。これまた郵便物がよく来てるねぇ……」
イリーナはテーブルの上に山積みにされた郵便物を見て言った。
それでも想定内なのか、相変わらず目は細くしたままだ。
この屋敷に届く郵便物は当然、屋敷の主人(実情は管理人)たるマリア、その師匠イリーナ(実質的な主人)、ユタと振り分けられているのだが、ユタが1番少ない。
イリーナはやはり、政財界の大物からの手紙が多いようだ。
「あれ?これ、何だろう?」
ユタには覚えの無い差出人からの手紙があった。
「! 待って、ユウタ君。そういう不審な手紙は、無闇に開けちゃダメ」
「は、はい」
イリーナはその手紙をダニエラに開けさせた。
……何も起こらない。
少なくとも、開けたら爆発する構造ではないようだ。
中に入っていたのは手紙……便箋……真っ赤な!
「何だ?何も書いてないぞ???」
ユタは首を傾げた。
イリーナは細くしていた目を少し開きながら言った。
「……どうやら、“魔の者”から、早くも次の犯行予告……というか、宣戦布告が来たみたいね」
「ええーっ!?」
「もちろんその対象は、ユウタ君。マリアの子宮や心臓を取るのに失敗したから、今度はユウタ君ってか……」
「そ、そんな……」
「でも大丈夫。奴らはバカじゃない。……今回は、少しバカっぽかったけど。公共のマナーはやけに気にするくらいの慎重派だからね、ユウタ君がこれからもっといっぱい修行して強くなるまでの時間はあるはずよ」
映画館や電車・バスの優先席では、ケータイの電源を本当に切るくらいのこだわりようだという。
「一緒に戦いましょう。今回は少し遅れを取ってしまったけど、次はそうはいかないわ」
「は、はい……!頑張ります!」
魔道師達の活動並びに戦いは、まだまだ続くようである。
“大魔道師の弟子”魔の者編 完
「えーと……今度のフジドリームエアラインズは、あっちですね」
ユタ達は手荷物検査場を抜けると、これから乗る飛行機の搭乗口に向かった。
「あと30分あるよ」
「そうですね。くそ……ケンショーレンジャーのせいで、お昼食えなかった……!」
ユタは忌々しそうな顔をした。
結局あの後、警察の事情聴取とかに応じなくてはならなかったので、昼食を取る時間が無くなってしまったのだ。
「それにしてもマリア、どうしたんだろうねぇ?突然、『コンビニに行きたい』って……」
イリーナは目を細くしながら首を傾げた。
ローブは羽織っているが、フードは浅く被っている。
「ええ。昼食ならしょうがないから弁当にするしか無いんですが、それはそれでまた別ということですからねぇ……」
ユタも首を傾げた。
(まあ、だいたい分かるけど……)
実はイリーナ、後で水晶球で確認していた。
(かわいそうだから、ユウタ君には内緒にしておきましょう)
で、そのマリアは今、搭乗口から1番近い女子トイレに入っている。
「マリアさん、まだお腹が痛むんでしょうか?」
「まあ、あの薬はよく効くから、もう大丈夫だとは思うけどねぇ……」
「よくありましたね?」
「時々、ポーリンが試薬品送り付けてくるのよ」
「試薬って……いいんですか?何の疑いも無く使っちゃて……」
「うん。あいつ、人に渡す時は自信満々だから、変な副作用とかの心配は無いよ。そこは薬師系魔道師の意地とプライドなのかもね。市販の下剤の効果なんか、すぐに消せるくらいよ」
「なるほど……」
「その代わり、後で薬代の請求額は【お察しください】」
「そんなことだろうと思ったw」
そのマリア、女子トイレの個室に入ると、手持ちのバッグの中から空港内のコンビニで買ったショーツを取り出した。
「ふう……。(こんな時に限って短いスカートはいたりするから緊張した……。ユウタにばれなくて良かった……)」
それだけでなく、一緒に買ったストッキングもはく。
これなら表向き、ストッキングをはく為にトイレに行ったことにできる。
「それにしても……!」
緊張が解けたら、ふつふつとケンショーレンジャーに対する怒りが込み上げてきた。
(覚えてろよ……!絶対に復讐してやるからな……!)
そして、個室から出る。
「あのケンショーどもが……っ!」
怒りのオーラを放ちながら洗面台に行くと、
「あなたも大変なんですか?」
先に洗面台にいた、マリアと同年代と思しき日本人女性が話し掛けてきた。
「えっ?!……あっ、失礼!つい、独り言が……!」
マリアはビックリして、慌ててしまった。
「いいんですよ。私も顕正会には、散々な思いをさせられてきましたから……」
「は、はぁ……」
するとその時、トイレの外から、
「エリちゃーん!早くゥ!飛行機が発車しちゃうよォ!」
と、若い男性の声が聞こえてきた。
「電車かよ!女子トイレの外で騒ぐんじゃねーよ、特盛!!」
トイレの外に向かって言い返す、エリちゃん。
「ゴメンね。先に出るから」
「あ、はい……」
「エリちゃあーん!」
「うるせーよ!」
トイレの外では……。
「エリちゃあーん!」
「……!?」
ついでに隣の男子トイレで用を済ませていたユタが、女子トイレに向かって叫ぶ男を見て唖然とした。
「も、もしかして、妙観講ではない塔中坊所属の徳森重雄さんですか?ニックネームが特盛さん」
「あれ、キミは確か……正証寺さんの……?いやあ、ここで同心の方とお会いできるなんて凄いなァ!」
「い、いや、あの、僕……」
「特盛!女子トイレの前で騒いでんじゃねーよ!」
「あっ、エリちゃーん!早くしないと、飛行機が出発進行!」
「だから電車じゃねーっての!」
「ははは……」
ユタは苦笑いして、元ケンショーカップルを見送った。
「一体、何なんだ?あの2人は……」
後から出て来たマリアが不思議そうな顔をしていた。
[同日14:30.FDA212便機内 ユタ、マリア、イリーナ]
ようやく機内の人となったユタ達。
しかし新千歳空港から信州まつもと空港へ向かうフジドリームエアラインズは、通路を中央に通し、その両脇に2人席を並べた機種しか所有していない。
1号機から何号機まであるのか分からないが、1機ごとに塗装を変えているこの航空会社。
ユタ達が乗ったのは黄色い塗装だった。これは7号機らしい。
ユタとマリアは隣り合って座り、その前の窓側にイリーナが座った。
「ふう……。やっと帰れるよー……。空港じゃ、ヘンタイ達との戦いで疲れたしなぁ……」
イリーナは座席に座り、シートベルトをしながら呟いた。
「そうですね」
すぐ後ろに座るユタは頷いたが、マリアは、
(ていうか、師匠は私に薬をくれただけじゃ……?)
と、心の中で突っ込んだ。
90パーセントくらいの
イリーナの隣には、誰も座らなかった。
5分遅れで飛行機が動き出す。
それから離陸したのは10分後だった。
滑走路が混んでいるので、離陸待ちだと機長が放送していた。
ようやく飛行機が水平飛行になると、シートベルト着用サインが消える。
が、万一に備えて着席時はシートベルトをしておくよう、CAから放送が流れる。
LCCの部類に入る為か、座席にはオーディオなどのサービスは無い。
それでもレザーシートだったり、横幅は少し広かったり、飲み物は無料だった。
でも先に、遅い昼食を取るユタ達。
「飛行機は行き帰り、お弁当だったね」
窓側に座るマリアが、ようやく笑みを見せた。
「あー、そういえばそうですね」
ユタは蓋を開けて、豚肉の生姜焼き弁当に箸を付けた。
「お客様、おしぼりはいかがてすか?」
飲み物を配りにきたCAが、紙のおしぼりを持ってきた。
「あ、どうも!」
「お飲み物は、後でお持ちしましょうか?」
「あ、そうですね。お願いします」
LCCであっても、最低限のサービスは維持しているらしい。
ユタは弁当を口に運びながら、
「向こうに着いてからは、どうするんですか?取りあえず、松本駅までバス?」
「いや、空港まで迎えが来るよ」
「ああ……そうですか」
恐らくイリーナの魔法なのだろうが、マリアの屋敷には専属の運転手(恐らく人外)と車が数台(出所不明)が保管されているのだった。
それが迎えに来るという。
[同日17:45.長野県某所 マリアの屋敷 ユタ、マリア、イリーナ]
フライトは頗る快調であった。
乱気流に巻き込まれて大きな揺れがあったりすることもなく、無事に信州まつもと空港に着陸した。
ここに行方不明になっていた飛行機が突然やってきて墜落したことなど、ウソみたいに滑走路周辺はスッキリしていた。
それでも焼け焦げた芝生などを見ると、ウソではないと思うのだ。
マリアの言っていた通り、空港には専属の寡黙な運転手が迎えに来ていて、それで屋敷に向かった。
屋敷に着いた時には、もう夕日が包み込む時間になっていた。
「夕飯までに間に合って良かったねぇ……」
到着すると、それまで留守番していた人形達が総出で出迎えた。
まだ屋敷の人形達には信用されていないせいか、ユタに積極的に近づく人形はいなかったが、それでも……。
「お荷物……お預かりします」
「あっ、ああ。ありがとう」
ユタのことはまだよく知らない、比較的新しい人形達の方がむしろ近づいてきていた。
その中で話し掛けてきたのは、ピンクに近い薄紫色の髪が特徴のダニエラというメイド人形。
しかし今は人間形態で、やはり静かな口調でユタに話し掛けるのだった。
右目が前髪で隠れている。
「うあー……。これまた郵便物がよく来てるねぇ……」
イリーナはテーブルの上に山積みにされた郵便物を見て言った。
それでも想定内なのか、相変わらず目は細くしたままだ。
この屋敷に届く郵便物は当然、屋敷の主人(実情は管理人)たるマリア、その師匠イリーナ(実質的な主人)、ユタと振り分けられているのだが、ユタが1番少ない。
イリーナはやはり、政財界の大物からの手紙が多いようだ。
「あれ?これ、何だろう?」
ユタには覚えの無い差出人からの手紙があった。
「! 待って、ユウタ君。そういう不審な手紙は、無闇に開けちゃダメ」
「は、はい」
イリーナはその手紙をダニエラに開けさせた。
……何も起こらない。
少なくとも、開けたら爆発する構造ではないようだ。
中に入っていたのは手紙……便箋……真っ赤な!
「何だ?何も書いてないぞ???」
ユタは首を傾げた。
イリーナは細くしていた目を少し開きながら言った。
「……どうやら、“魔の者”から、早くも次の犯行予告……というか、宣戦布告が来たみたいね」
「ええーっ!?」
「もちろんその対象は、ユウタ君。マリアの子宮や心臓を取るのに失敗したから、今度はユウタ君ってか……」
「そ、そんな……」
「でも大丈夫。奴らはバカじゃない。……今回は、少しバカっぽかったけど。公共のマナーはやけに気にするくらいの慎重派だからね、ユウタ君がこれからもっといっぱい修行して強くなるまでの時間はあるはずよ」
映画館や電車・バスの優先席では、ケータイの電源を本当に切るくらいのこだわりようだという。
「一緒に戦いましょう。今回は少し遅れを取ってしまったけど、次はそうはいかないわ」
「は、はい……!頑張ります!」
魔道師達の活動並びに戦いは、まだまだ続くようである。
“大魔道師の弟子”魔の者編 完