[10月16日14:30.天候:晴 東京都港区新橋 都営バス新橋停留所→都営バス業10系統車内]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
愛原:「帰りはバスにしよう。これなら乗り換え無しで菊川まで帰れる」
リサ:「分かった」
バス停はデイライトの事務所に近い。
そこでバスを待っていると、オーソドックスなノンステップバスがやってくる。
都営バスは早くから全国に先駆けて、全車両ノンステップバス統一を果たしている。
愛原:「大人2人お願いします」
運転手:「はい。どうぞ」
往路の電車の時、リサは自分のPasmoで改札口を通過していたが、そもそもこれは私が善場主任に頼まれてリサを連れて来たわけだから、交通費は私が出すべきであろう。
帰りのバス代は私が負担してあげた。
リサ:「いいの?」
愛原:「これは仕事の一環なんだから、後で交通費は経費で落とすよ」
リサ:「ありがとう」
バスに乗り込むと、1番後ろの席に座った。
隣に座ると、スマホをいじり出すリサの姿は、どこにでもいる普通の女子中学生と変わらない。
たけど、これは世を忍ぶ仮の姿。
今のところ本来の姿は、額に一本角の生え、両耳は長く尖り、口には牙が生え、両手の爪は長く鋭く伸びる鬼そのものだ。
善場主任達の目的は、今のリサの人間の姿が本来のものであることにすることである。
そんなリサが、木刀でもモノが斬れるという異能を持った相手と戦うことになるとは……。
愛原:「ん?」
その時、私はふと思った。
〔発車致します。お掴まりください〕
その時、バスが前扉を閉めて走り出した。
時計を見ると、ちょうど発車時刻になったことが分かる。
〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂き、ありがとうございます。この都営バスは、銀座四丁目、勝どき駅前、豊洲駅前経由、とうきょうスカイツリー駅前行きでございます。次は銀座西六丁目、銀座西六丁目でございます。……〕
新橋から豊洲というと、新交通ゆりかもめが通っているが、時刻表上はこちらの都営バスの方が速い。
但し、景観に関してはゆりかもめの方に軍配が上がる。
愛原:「リサ」
リサ:「なに?」
愛原:「決闘の話だけど、俺はリサの方が勝つと思っている」
リサ:「うん。私も、第一形態になれば勝てると思う」
愛原:「だけどよくよく考えてみたら、栗原蓮華さん、化け物の姿をしているリサ・トレヴァーを今まで斬り殺しているんだよ」
リサ:「あー……『10番』もそうだね」
愛原:「だろぉ?もしかしたら、油断しちゃいけないのかもな」
リサ:「大丈夫。今まで倒された奴らは、アンブレラも見捨てた欠陥達。中には太陽の下に出られない奴らもいた。私はそいつらより強い。だから、大丈夫」
だがリサ、お前は宮城県で『欠陥者』と戦った時、倒せなかったじゃないか。
公一伯父さんがプリウスで強行突入(という名のブレーキとアクセルの踏み間違え)しなければ、高橋はやられていたというし。
愛原:「自信を持つのはいいけど、本当に油断するなよ?」
リサ:「分かってる。私、絶対に勝つ」
リサはグッと右手で拳を作った。
愛原:「殺さない程度にだぞ?」
リサ:「うん」
もっとも、栗原さんにはリサ殺しが禁止されていないんだよな。
善場さん達が、そうなる前にレフリーストップでも入れてくれるんだろうが……。
[同日22:00.天候:晴 東京都墨田区江東橋 都立墨東病院]
(※ここから先は三人称視点になります。また、エロシーンが含まれていますので、御注意ください)
栗原蓮華:「…………」
消灯時間になり、看護師が見回って行く。
栗原は入院時は左肩を化け物の触手に貫かれる重傷を負っていたが、今ではだいぶ傷も塞がっている。
とはいえ入院期間は1ヶ月。
家の財力で個室に入れているとはいえ、剣道の猛者でもあり、体力には自信のある栗原には苦痛でしかなかった。
病室の入口にはドアが付いているが、基本的には開けられたままである。
但し、プライバシー保護の為に消灯時間中はカーテンが閉められている。
大部屋の場合は更に、ベッドの周りもカーテンで仕切られるわけである。
看護師が栗原の部屋を見回り終えて出て行くと、栗原はベッドの下から何かを取り出した。
それはバイブレータ。
本来はハンドマッサージャーとしての用途だが、AVなんかでは『電マ』として使われる。
栗原:「ん……」
これは愛原に頼んで見舞いの品として持って来てもらったもの。
もちろん、愛原にはオナニー用としては言っていない。
あくまでも、ずっと同じ体勢で寝ているので、凝った体をほぐす為と言っている。
栗原:「んん……ッ!」
なるべくモーターの音が漏れないように、モーター部分をタオルで覆い、頭から布団を被って声が漏れないようにする。
それでも漏れそうな場合はタオルを噛んで、声が漏れないようにする。
リサ・トレヴァー『1番』に左足を食い千切られ、義足を使う身体障碍者となってしまったとはいえ、それ以外は健常なのである。
体力自慢の10代の少女が1ヶ月もの間の禁欲生活に耐えられるわけが無く、かといって昼間はいつ見舞客が来るかも分からないし、看護師の巡回や担当医師の回診もある。
結果的に消灯時間中を狙うしか無いのだ。
幸い看護師の巡回は時間が決まっているので、既に把握している。
医師だって患者の容体が急変でもしなければ、消灯時間中に病室に入って来ることはない。
栗原:「んんっ……!」
左手は肩のケガのせいでしばらく固定されて使えなかったが、ようやくここ最近は腕は動かせるようになった。
なので片手で電マを使い、もう片手で別の性感帯を刺激するということをやっている。
アニメや漫画などでは剣道少女は常に朴念仁的なキャラで、こういう性関係には無関心というイメージがあるが、実際には違う。
特に化け物なんかに精神まで潰されてたまるかという根性から、なるべく学校では明るく過ごしていた。
もちろん、妹のこともある。
暗く沈んで、唯一難を逃れた妹に心配を掛けたくないというのもある。
栗原:「はぁ……はぁ……」
体力自慢の体育会系少女が、たった一度のイキで満足できるわけがなく、次に看護師が巡回に来るまで何回かイくようにしている。
顔立ちは悪くなく、剣道で鍛えた体は引き締まって体型も良く、学校では明るく振る舞っていることから、彼氏または彼氏候補がいても良さそうなものだが、やはり剣道のイメージか、あるいは高貴な家柄のせいか、どうも敬遠されてしまって、彼氏はいない(性欲を発散できない)状態なのである。
当然ながら処女の安売り(援助交際、パパ活)は元来真面目な性格の彼女にとっては、選択肢に入ることすらなかった。
結果的に、自分で発散するしか無いのである。
で、どういうわけだか今、オナニーのオカズとして思い浮かべているのは愛原学。
栗原:(素敵なおじ様ね……。“あしながおじさん”みたい)
そこで栗原、3回目のイキの前にリサの顔が浮かんだ。
栗原:(何が『うちのリサ』よ……!あんな化け物……!殺す……!絶対に殺してやる……!い、イクッ……!!)
こんな状態が毎晩続いている。
今ではリサへの憎しみもまた、オナニーのオカズであるようだ。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
愛原:「帰りはバスにしよう。これなら乗り換え無しで菊川まで帰れる」
リサ:「分かった」
バス停はデイライトの事務所に近い。
そこでバスを待っていると、オーソドックスなノンステップバスがやってくる。
都営バスは早くから全国に先駆けて、全車両ノンステップバス統一を果たしている。
愛原:「大人2人お願いします」
運転手:「はい。どうぞ」
往路の電車の時、リサは自分のPasmoで改札口を通過していたが、そもそもこれは私が善場主任に頼まれてリサを連れて来たわけだから、交通費は私が出すべきであろう。
帰りのバス代は私が負担してあげた。
リサ:「いいの?」
愛原:「これは仕事の一環なんだから、後で交通費は経費で落とすよ」
リサ:「ありがとう」
バスに乗り込むと、1番後ろの席に座った。
隣に座ると、スマホをいじり出すリサの姿は、どこにでもいる普通の女子中学生と変わらない。
たけど、これは世を忍ぶ仮の姿。
今のところ本来の姿は、額に一本角の生え、両耳は長く尖り、口には牙が生え、両手の爪は長く鋭く伸びる鬼そのものだ。
善場主任達の目的は、今のリサの人間の姿が本来のものであることにすることである。
そんなリサが、木刀でもモノが斬れるという異能を持った相手と戦うことになるとは……。
愛原:「ん?」
その時、私はふと思った。
〔発車致します。お掴まりください〕
その時、バスが前扉を閉めて走り出した。
時計を見ると、ちょうど発車時刻になったことが分かる。
〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂き、ありがとうございます。この都営バスは、銀座四丁目、勝どき駅前、豊洲駅前経由、とうきょうスカイツリー駅前行きでございます。次は銀座西六丁目、銀座西六丁目でございます。……〕
新橋から豊洲というと、新交通ゆりかもめが通っているが、時刻表上はこちらの都営バスの方が速い。
但し、景観に関してはゆりかもめの方に軍配が上がる。
愛原:「リサ」
リサ:「なに?」
愛原:「決闘の話だけど、俺はリサの方が勝つと思っている」
リサ:「うん。私も、第一形態になれば勝てると思う」
愛原:「だけどよくよく考えてみたら、栗原蓮華さん、化け物の姿をしているリサ・トレヴァーを今まで斬り殺しているんだよ」
リサ:「あー……『10番』もそうだね」
愛原:「だろぉ?もしかしたら、油断しちゃいけないのかもな」
リサ:「大丈夫。今まで倒された奴らは、アンブレラも見捨てた欠陥達。中には太陽の下に出られない奴らもいた。私はそいつらより強い。だから、大丈夫」
だがリサ、お前は宮城県で『欠陥者』と戦った時、倒せなかったじゃないか。
公一伯父さんがプリウスで強行突入(という名のブレーキとアクセルの踏み間違え)しなければ、高橋はやられていたというし。
愛原:「自信を持つのはいいけど、本当に油断するなよ?」
リサ:「分かってる。私、絶対に勝つ」
リサはグッと右手で拳を作った。
愛原:「殺さない程度にだぞ?」
リサ:「うん」
もっとも、栗原さんにはリサ殺しが禁止されていないんだよな。
善場さん達が、そうなる前にレフリーストップでも入れてくれるんだろうが……。
[同日22:00.天候:晴 東京都墨田区江東橋 都立墨東病院]
(※ここから先は三人称視点になります。また、エロシーンが含まれていますので、御注意ください)
栗原蓮華:「…………」
消灯時間になり、看護師が見回って行く。
栗原は入院時は左肩を化け物の触手に貫かれる重傷を負っていたが、今ではだいぶ傷も塞がっている。
とはいえ入院期間は1ヶ月。
家の財力で個室に入れているとはいえ、剣道の猛者でもあり、体力には自信のある栗原には苦痛でしかなかった。
病室の入口にはドアが付いているが、基本的には開けられたままである。
但し、プライバシー保護の為に消灯時間中はカーテンが閉められている。
大部屋の場合は更に、ベッドの周りもカーテンで仕切られるわけである。
看護師が栗原の部屋を見回り終えて出て行くと、栗原はベッドの下から何かを取り出した。
それはバイブレータ。
本来はハンドマッサージャーとしての用途だが、AVなんかでは『電マ』として使われる。
栗原:「ん……」
これは愛原に頼んで見舞いの品として持って来てもらったもの。
もちろん、愛原にはオナニー用としては言っていない。
あくまでも、ずっと同じ体勢で寝ているので、凝った体をほぐす為と言っている。
栗原:「んん……ッ!」
なるべくモーターの音が漏れないように、モーター部分をタオルで覆い、頭から布団を被って声が漏れないようにする。
それでも漏れそうな場合はタオルを噛んで、声が漏れないようにする。
リサ・トレヴァー『1番』に左足を食い千切られ、義足を使う身体障碍者となってしまったとはいえ、それ以外は健常なのである。
体力自慢の10代の少女が1ヶ月もの間の禁欲生活に耐えられるわけが無く、かといって昼間はいつ見舞客が来るかも分からないし、看護師の巡回や担当医師の回診もある。
結果的に消灯時間中を狙うしか無いのだ。
幸い看護師の巡回は時間が決まっているので、既に把握している。
医師だって患者の容体が急変でもしなければ、消灯時間中に病室に入って来ることはない。
栗原:「んんっ……!」
左手は肩のケガのせいでしばらく固定されて使えなかったが、ようやくここ最近は腕は動かせるようになった。
なので片手で電マを使い、もう片手で別の性感帯を刺激するということをやっている。
アニメや漫画などでは剣道少女は常に朴念仁的なキャラで、こういう性関係には無関心というイメージがあるが、実際には違う。
特に化け物なんかに精神まで潰されてたまるかという根性から、なるべく学校では明るく過ごしていた。
もちろん、妹のこともある。
暗く沈んで、唯一難を逃れた妹に心配を掛けたくないというのもある。
栗原:「はぁ……はぁ……」
体力自慢の体育会系少女が、たった一度のイキで満足できるわけがなく、次に看護師が巡回に来るまで何回かイくようにしている。
顔立ちは悪くなく、剣道で鍛えた体は引き締まって体型も良く、学校では明るく振る舞っていることから、彼氏または彼氏候補がいても良さそうなものだが、やはり剣道のイメージか、あるいは高貴な家柄のせいか、どうも敬遠されてしまって、彼氏はいない(性欲を発散できない)状態なのである。
当然ながら処女の安売り(援助交際、パパ活)は元来真面目な性格の彼女にとっては、選択肢に入ることすらなかった。
結果的に、自分で発散するしか無いのである。
で、どういうわけだか今、オナニーのオカズとして思い浮かべているのは愛原学。
栗原:(素敵なおじ様ね……。“あしながおじさん”みたい)
そこで栗原、3回目のイキの前にリサの顔が浮かんだ。
栗原:(何が『うちのリサ』よ……!あんな化け物……!殺す……!絶対に殺してやる……!い、イクッ……!!)
こんな状態が毎晩続いている。
今ではリサへの憎しみもまた、オナニーのオカズであるようだ。