[10月3日13:30.天候:曇 東京都墨田区江東橋 都営バス錦糸町駅前停留所→テルミナ(ヨドバシカメラ・マルチメディア錦糸町)]
〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂きまして、ありがとうございました。次は終点、錦糸町駅前、錦糸町駅前。……〕
私達を乗せた都営バスは無事に終点に到着した。
降車用のバス停に到着すると中扉が開き、ぞろぞろと降りる。
愛原:「じゃあ、何から買おうか」
高野:「先生、お勧めのパソコンからでいいんじゃないでしょうか?マサのは後でで」
愛原:「そうか」
私達もバスを降りると、その足でJR錦糸町駅へと向かった。
しかし駅構内に入るのではなく、その駅ビルに用がある。
そして、その駅ビルの中にある家電量販店に入った。
〔まあるい緑の山手線♪真ん中通るは中央線♪〕
愛原:「といってもあまり高スペックな、高額のPCは勘弁してくれな?」
リサ:「うん」
あくまで表向きはオンライン授業に対応できるスペックだ。
あとはネットでもできればいいか。
幸いネットは、家で引いたWi-Fiに繋げればOKだ。
愛原:「えーと、ノートPCでウェブカメラの付いているもの……」
私が予算と相談しながらノートPCを探していると、高橋も何だか物色し始めたぞ。
高野:「マサは自分で買いなさいよ」
高橋:「うっせーな、見てるだけだって」
何だかんだで、レノボジャパン製のノートPCに落ち着く。
店員:「ありがとうございまーす」
箱に入ったPCはノートでもそれなりの重量があるが、リサはそれを軽々と持っている。
第0形態ながら、腕力はあるようだ。
高橋:「次は俺の出番っスね」
高橋は今度はゲームコーナーにリサを連れて行くと……。
高橋:「これだろ?」
リサ:「そう!それそれ!」
ゲームソフトを買い与えた。
それにしてもリサ、アクションバトルものが好きとは……。
いや、いいんだけどね。
[同日14:15.天候:曇 JR錦糸町駅ビル・テルミナ]
ヨドバシカメラを出た私達は、同じ駅ビルの別のフロアへ移動した。
高野:「最後は私の番ね。先生方は来づらいかもよ?」
愛原:「どういうことだ?」
高野君がリサに買ってあげたのは新しい服とか、靴とか……。
まあ、別に私達が付き添っても問題無い場所だと思うが……。
高橋:「ああ、なるほどな」
次に来たのはランジェリーショップ。
高野:「リサちゃんも来年からは高校生になるんだから、そろそろ可愛いのを用意してあげないとね」
愛原:「そういうことか。じゃあ、俺達は外で待ってるよ。リサ、荷物は俺達が預かるよ」
リサ:「分かった」
高橋:「てか、アネゴも欲しいんだろ?」
高野:「自分のはついでに買うだけだよ」
高橋:「ちょっと待て!」
すると高橋、自分の財布の中からいくらかを出して高野君に渡した。
高橋:「これで真珠に似合うのを見繕ってくれ!サイズは……」
高橋、見事に霧崎さんのスリーサイズを言い当てた。
それくらいの関係になっているのは分かるが、まだ結婚は早いなぁ……。
高野:「もうちょっと情報が欲しいな。どういう色のがいいとかある?」
高橋:「何気にアイツは白系が似合う!」
高野:「白系ね。了解」
高野君はリサを連れてランジェリーショップに入っていった。
他の服もついでに預かってる。
高橋:「先生、俺達より時間掛かってますよ、アイツら」
愛原:「まあ、俺達は大体既に買う物が決まってたからな。しょうがない。それにしても……」
私は袋の隙間からリサが買ってもらった服を見た。
上着は普通なのを選んでいたが、下は明らかに特徴があった。
それは必ず太ももが覗くようになっているのである。
それを防ぐ為には、その下にストッキングやレギンスを穿かなくてはならない。
リサが全て選んだのはそれだった。
何かこだわりがあるのかと聞いたら、リサはこう答えた。
リサ:「先生に喜んでもらいたいから」
悪戯っぽさと妖艶さを織り交ぜた顔で。
高橋:「ガキの分際で先生を誘惑しようとは、一度ボコしておく必要がありますよ」
愛原:「BOWリサ・トレヴァー日本版完全体をボコせるのならやってみろよ。俺にはできん」
高橋:「ううっ……!」
それからしばらくして彼女達は戻って来た。
高野:「ほら、霧崎さん用」
最初に高野君は高橋に、霧崎さん用のプレゼントを渡した。
ちゃんとしっかり包装されてリボンまで付いている。
高橋:「アネゴ、あざっす!」
高野:「霧崎さんには、愛原先生のお許しが出るまで反省して待つように言っておくのよ?」
高橋:「分かってるよ」
愛原:「因みにリサは、どんなの買ったんだ?」
リサ:「知りたかったら、私を襲ってみて」
愛原:「いや、それ死亡フラグだろ!」
高野:「『恋する女子高生の勝負下着』的な感じで探してみたんですけど、リサちゃん、何かガーリーなのを選びたがるんです」
高橋:「まだ中3だろ、こいつ」
高野:「高校生になるまでなんて、あっという間じゃない。今のうちに買っといたって、早くは無いと思うよ」
愛原:「リサのチョイスのコンセプトは?」
リサ:「先生のPCの動画サイトに入ってた女子達が着てた下着」
愛原:「リサ!自分用のパソコンを買ってあげたんだから、2度と俺のPCを覗くんじゃない!分かったな!?」
リサ:「はーい」
[同日15:15.天候:曇 墨田区菊川 愛原学探偵事務所]
私達は再び駅前から都営バスに乗り、来た道を戻った。
帰りに乗ったバスも水素電池で動く最新型ではなく、やはり普通のノンステップバスだった。
まあ、往路とは車種は違ったが。
愛原:「ん!?」
すると事務所のビルの駐車場に、ピカピカのロールスロイスが止まっていた。
こんなもので乗り付けて来るのは1人しかいない。
新庄:「お待ちしておりました、愛原様」
そこへ運転席から、斉藤家のお抱え運転手、新庄さんが降りて来た。
新庄:「絵恋お嬢様より、愛原リサ様への御誕生日プレゼントをお持ち致しました」
新庄運転手はロールスロイスの車内から、大きな鍵を取り出した。
それはまるで、プロ野球選手が日本シリーズでMVPを取った時に渡される車の鍵とよく似ていた。
新庄:「こちらの車を贈呈させて頂きます」
愛原:「えぇえーっ!?」
高橋:「マジっスか!?……てか、俺が欲しい……」
高野:「いやいやいや!リサちゃん、車の運転免許は持ってませんから!」
新庄:「いえ、これはほんのオマケでございます」
愛原:「は?」
新庄:「メインはこちらでして……」
新庄運転手は咳払いした上、何故か躊躇するように車の中からプレゼントを取り出した。
それは大きな箱であった。
ちゃんとリボンまで付いている。
人が一人入れるくらいの大きさだった。
新庄:「どうぞ、開けてみてくださいませ」
リサ:「う、うん……」
リサは恐る恐る箱のリボンを解き、箱の蓋を開けた。
すると中にいたのは……。
斉藤絵恋:「私がプレゼントですリサさん、私を食べて……」
大きな皿に乗り、そこで体育座りをしていた絵恋さんだった。
まるでウェディングドレスのような、純白ドレスに身を包んでいる。
リサ:(゚Д゚;)
さすがのリサも、これには口をあんぐり。
そして、無言で蓋を閉めた。
リサ:「先生!これ、危険物!バイオハザード!早いとこ封印して!」
高橋:「よっしゃ!『ヒャッハー!汚物は消毒だァーっ!』」
高橋、どこからか火炎放射器を持ってくる。
絵恋:「ちょっと!誰が汚物よ!私はリサさんの『食べ物』よ!」
リサ:「いや、あからさま過ぎて食べたくない……」
絵恋:「リサさん、『据え膳食わぬは男の恥』よ!?」
リサ:「いや、私、女だから」
すったもんだの末、一旦はロールスロイスごとお引き取り願った次第である。
〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂きまして、ありがとうございました。次は終点、錦糸町駅前、錦糸町駅前。……〕
私達を乗せた都営バスは無事に終点に到着した。
降車用のバス停に到着すると中扉が開き、ぞろぞろと降りる。
愛原:「じゃあ、何から買おうか」
高野:「先生、お勧めのパソコンからでいいんじゃないでしょうか?マサのは後でで」
愛原:「そうか」
私達もバスを降りると、その足でJR錦糸町駅へと向かった。
しかし駅構内に入るのではなく、その駅ビルに用がある。
そして、その駅ビルの中にある家電量販店に入った。
〔まあるい緑の山手線♪真ん中通るは中央線♪〕
愛原:「といってもあまり高スペックな、高額のPCは勘弁してくれな?」
リサ:「うん」
あくまで表向きはオンライン授業に対応できるスペックだ。
あとはネットでもできればいいか。
幸いネットは、家で引いたWi-Fiに繋げればOKだ。
愛原:「えーと、ノートPCでウェブカメラの付いているもの……」
私が予算と相談しながらノートPCを探していると、高橋も何だか物色し始めたぞ。
高野:「マサは自分で買いなさいよ」
高橋:「うっせーな、見てるだけだって」
何だかんだで、レノボジャパン製のノートPCに落ち着く。
店員:「ありがとうございまーす」
箱に入ったPCはノートでもそれなりの重量があるが、リサはそれを軽々と持っている。
第0形態ながら、腕力はあるようだ。
高橋:「次は俺の出番っスね」
高橋は今度はゲームコーナーにリサを連れて行くと……。
高橋:「これだろ?」
リサ:「そう!それそれ!」
ゲームソフトを買い与えた。
それにしてもリサ、アクションバトルものが好きとは……。
いや、いいんだけどね。
[同日14:15.天候:曇 JR錦糸町駅ビル・テルミナ]
ヨドバシカメラを出た私達は、同じ駅ビルの別のフロアへ移動した。
高野:「最後は私の番ね。先生方は来づらいかもよ?」
愛原:「どういうことだ?」
高野君がリサに買ってあげたのは新しい服とか、靴とか……。
まあ、別に私達が付き添っても問題無い場所だと思うが……。
高橋:「ああ、なるほどな」
次に来たのはランジェリーショップ。
高野:「リサちゃんも来年からは高校生になるんだから、そろそろ可愛いのを用意してあげないとね」
愛原:「そういうことか。じゃあ、俺達は外で待ってるよ。リサ、荷物は俺達が預かるよ」
リサ:「分かった」
高橋:「てか、アネゴも欲しいんだろ?」
高野:「自分のはついでに買うだけだよ」
高橋:「ちょっと待て!」
すると高橋、自分の財布の中からいくらかを出して高野君に渡した。
高橋:「これで真珠に似合うのを見繕ってくれ!サイズは……」
高橋、見事に霧崎さんのスリーサイズを言い当てた。
それくらいの関係になっているのは分かるが、まだ結婚は早いなぁ……。
高野:「もうちょっと情報が欲しいな。どういう色のがいいとかある?」
高橋:「何気にアイツは白系が似合う!」
高野:「白系ね。了解」
高野君はリサを連れてランジェリーショップに入っていった。
他の服もついでに預かってる。
高橋:「先生、俺達より時間掛かってますよ、アイツら」
愛原:「まあ、俺達は大体既に買う物が決まってたからな。しょうがない。それにしても……」
私は袋の隙間からリサが買ってもらった服を見た。
上着は普通なのを選んでいたが、下は明らかに特徴があった。
それは必ず太ももが覗くようになっているのである。
それを防ぐ為には、その下にストッキングやレギンスを穿かなくてはならない。
リサが全て選んだのはそれだった。
何かこだわりがあるのかと聞いたら、リサはこう答えた。
リサ:「先生に喜んでもらいたいから」
悪戯っぽさと妖艶さを織り交ぜた顔で。
高橋:「ガキの分際で先生を誘惑しようとは、一度ボコしておく必要がありますよ」
愛原:「BOWリサ・トレヴァー日本版完全体をボコせるのならやってみろよ。俺にはできん」
高橋:「ううっ……!」
それからしばらくして彼女達は戻って来た。
高野:「ほら、霧崎さん用」
最初に高野君は高橋に、霧崎さん用のプレゼントを渡した。
ちゃんとしっかり包装されてリボンまで付いている。
高橋:「アネゴ、あざっす!」
高野:「霧崎さんには、愛原先生のお許しが出るまで反省して待つように言っておくのよ?」
高橋:「分かってるよ」
愛原:「因みにリサは、どんなの買ったんだ?」
リサ:「知りたかったら、私を襲ってみて」
愛原:「いや、それ死亡フラグだろ!」
高野:「『恋する女子高生の勝負下着』的な感じで探してみたんですけど、リサちゃん、何かガーリーなのを選びたがるんです」
高橋:「まだ中3だろ、こいつ」
高野:「高校生になるまでなんて、あっという間じゃない。今のうちに買っといたって、早くは無いと思うよ」
愛原:「リサのチョイスのコンセプトは?」
リサ:「先生のPCの動画サイトに入ってた女子達が着てた下着」
愛原:「リサ!自分用のパソコンを買ってあげたんだから、2度と俺のPCを覗くんじゃない!分かったな!?」
リサ:「はーい」
[同日15:15.天候:曇 墨田区菊川 愛原学探偵事務所]
私達は再び駅前から都営バスに乗り、来た道を戻った。
帰りに乗ったバスも水素電池で動く最新型ではなく、やはり普通のノンステップバスだった。
まあ、往路とは車種は違ったが。
愛原:「ん!?」
すると事務所のビルの駐車場に、ピカピカのロールスロイスが止まっていた。
こんなもので乗り付けて来るのは1人しかいない。
新庄:「お待ちしておりました、愛原様」
そこへ運転席から、斉藤家のお抱え運転手、新庄さんが降りて来た。
新庄:「絵恋お嬢様より、愛原リサ様への御誕生日プレゼントをお持ち致しました」
新庄運転手はロールスロイスの車内から、大きな鍵を取り出した。
それはまるで、プロ野球選手が日本シリーズでMVPを取った時に渡される車の鍵とよく似ていた。
新庄:「こちらの車を贈呈させて頂きます」
愛原:「えぇえーっ!?」
高橋:「マジっスか!?……てか、俺が欲しい……」
高野:「いやいやいや!リサちゃん、車の運転免許は持ってませんから!」
新庄:「いえ、これはほんのオマケでございます」
愛原:「は?」
新庄:「メインはこちらでして……」
新庄運転手は咳払いした上、何故か躊躇するように車の中からプレゼントを取り出した。
それは大きな箱であった。
ちゃんとリボンまで付いている。
人が一人入れるくらいの大きさだった。
新庄:「どうぞ、開けてみてくださいませ」
リサ:「う、うん……」
リサは恐る恐る箱のリボンを解き、箱の蓋を開けた。
すると中にいたのは……。
斉藤絵恋:「私がプレゼントですリサさん、私を食べて……」
大きな皿に乗り、そこで体育座りをしていた絵恋さんだった。
まるでウェディングドレスのような、純白ドレスに身を包んでいる。
リサ:(゚Д゚;)
さすがのリサも、これには口をあんぐり。
そして、無言で蓋を閉めた。
リサ:「先生!これ、危険物!バイオハザード!早いとこ封印して!」
高橋:「よっしゃ!『ヒャッハー!汚物は消毒だァーっ!』」
高橋、どこからか火炎放射器を持ってくる。
絵恋:「ちょっと!誰が汚物よ!私はリサさんの『食べ物』よ!」
リサ:「いや、あからさま過ぎて食べたくない……」
絵恋:「リサさん、『据え膳食わぬは男の恥』よ!?」
リサ:「いや、私、女だから」
すったもんだの末、一旦はロールスロイスごとお引き取り願った次第である。