[6月12日14時00分 天候:曇 東京都墨田区菊川2丁目 愛原家]
高橋が持ち込んだと思われる手作り金庫の中には、アンブレラのカードキーで開く小型の金庫が入っていた。
大きさは、観光地のホテルの客室などにある貴重品入れと同じくらい。
カードキーで解錠する、つまり電子ロックということは、その金庫はバッテリーが内臓されていたというわけだ。
そして解錠する為のカードキーは、今現在のところ、リサが持っている。
リサから借りようとしたのだが、私とキスしたことで興奮したのか、部屋でオ○ニーを始めてしまっていた。
終わるまでは、何とも妨害できない。
仕方が無いので、私達は3階のリビングに移動した。
もちろん、私はリサにLINEを送ることを忘れない。
『満足したら、3階まで来い』と。
それまでの間、私達は3階で考察会を始めた。
と、その前に……。
愛原「そういえばパール、お前、高橋の面会はどうした?」
パール「それが、弁護士の先生からの連絡で、今日はマサ、午前中は検察庁で取り調べがあるからと。そして午後は、弁護士先生との面会があるそうなので、今日は諦めました」
愛原「そうだったのか。じゃあ、明日にすればいい」
パール「そうさせて頂きます」
善場「もし宜しかったら、私も同席させては頂けませんか?」
パール「善場係長もですか?」
善場「はい。何でしたら、車で送り迎えしますよ?」
愛原「係長も、高橋に色々と聞きたいことがあるということですね?」
善場「そういうことです」
パール「そういうことでしたら……」
善場「時間などは、また後で打ち合わせしましょう。それより、金庫の事です」
愛原「私はリサに関わることが入っているのではないかと思っています」
善場「と、仰いますと?」
愛原「まず、外側の金庫が、わざわざリサのクランクで開ける構造になっていたからです。そして、開けてみると、リサのカードキーで開ける金庫が入っていました」
パール「なるほど。さすがは先生です」
善場「やはり、そう思いますか?」
愛原「ええ。ですので、リサからカードキーを借りないことには、どうにもならないかと」
私がそう話していると、階段をバタバタ下りて来る音が聞こえた。
リサ「お待たせー!」
リサは何故か服を着替えていた。
グチョ濡れのショーツを換えるというのなら、まだ分かるのだが……。
愛原「いや、お待たせーじゃねーよ。何で体操服なんだよ!?」
リサ「そ、その……着てた服が汗かいて臭ったからぁ……」
リサは性欲強い時の体臭が、自分でも気にはなるようである。
だが、服だけ着替えても、体から放つ女の匂いまでは隠せない。
愛原「他に着替え無かったんかい!」
リサ「急いでたからさぁ……」
すると善場係長が溜め息をついた。
善場「この際、しょうがないでしょう。リサ、『アンブレラのゴールドカードキー』はまだ持ってますね?」
リサ「う、うん!」
善場「それを貸してください。今すぐです」
リサ「わ、分かりましたー!」
愛原「皆で4階に行きましょう」
私達はエレベーターで4階に向かった。
僅か1フロアだけの移動とはいえ、密閉されたエレベーター内に、リサの汗の匂いが立ち込めた。
善場「リサ、探索が終わったら入浴しなさいね」
リサ「はい……」
そして、エレベーターを降りる。
リサは急いで自分の部屋に入り、そこから金ピカのカードを持って来た。
カードの表面には、“赤いアンブレラ”のロゴマークがペイントされている。
リサ「これだね!?」
愛原「そうそう」
そして、先ほどの納戸に戻る。
外側の金庫を開けると、内側の金庫を指さした。
愛原「これだよ、これ!この金庫を開けたいんだ!」
リサ「これは……霧生市の研究所にもあったヤツだね!」
愛原「知ってるのか?」
リサ「見たことある。これを開けるの?」
愛原「そう!」
私が大きく頷くと、リサはカードキーを差込口に差し込んだ。
昨今の交通系ICカード読取機等のような、非接触式ではない。
果たして、リサのカードで金庫は解錠された。
その中に入っていたのは……。
愛原「USBメモリーだ」
金庫の中には、USBメモリーが1つ入っていた。
これ1つを探す為だけに苦労したものだ。
善場「これは私共で預かっておきます。この件も踏まえて明日、高橋被告に聞いてみることにします」
愛原「……一応、中身を見ても宜しいですか?」
善場「そうですね……。一応こちらで確認して、愛原所長方でないと分からないと判断される物がありましたら、そこでその部分を確認して頂きます。これは重要な証拠だと思われますので」
愛原「そうですか」
少し残念な気がした。
確かに、公的機関に渡した方が良いのは分かるが、何だか手柄を横取りされたみたいで……。
いや、そんなことは無いのだが。
仮にこの場に善場係長がいなかったら、結局後で報告する事になるのだから、その手間が省けたのだから。
善場「それよりこの金庫、下の段もあるようです。これは開けられませんか?」
USBメモリーが入っていたのは上の段。
下の段は引き出しになっており、そこには鍵が掛かっていた。
鍵自体は普通の鍵のようだが、どこにも見当たらない。
もちろん、鍵の在り処など検討も付かなかった。
善場「まあ、いいでしょう。この件も明日、高橋被告に聞いてみることにします」
パール「……もしかしたら……」
愛原「ん?」
パール「この程度の鍵なら私、開けられるかもしれません」
愛原「えっ?」
善場「ほお……」
パールはキーピックを持って来た。
善場「ピッキングの技術を持つこと自体は違法ではありませんが、悪用は厳禁ですよ?」
パール「分かってます」
とはいえ、パールはセミプロ。
開けるのに10分程度掛かった。
でも、開いた。
パール「開きました!」
これで何も無かったら、骨折り損のくたびれ儲けだな。
愛原「ん?」
だが、何か入っていた。
それは……。
リサ「ブルマだ!」
それは一着の紺色ブルマだった。
リサのだろうか?
愛原「お前のか?」
リサ「うーん……サイズ的には、わたしのっぽいけど……」
リサは中等部の時から、私に見せつける為にブルマを穿いている。
当然ながら、中等部の物はもうリサのサイズには合わない。
東京中央学園では、中等部も高等部も、体操服はスクールカラーに合わせた緑である。
ブルマ廃止後も、ジャージやハーフパンツは緑のままである。
しかし、スカートの下に穿く物用として紺色ブルマも販売されていた。
リサ「紺色のヤツは何着もあるから、どれだったかなぁ……」
愛原「一着無くした記憶は?」
リサ「いやあ……無いね。他の色は数着しか持って無いから、そのうちどれか1つでも無くなったらすぐ分かるけど、紺色はねぇ……」
私がブルマをよく見て見たが、特に怪しい物は無いようだ。
パール「先生、ほどほどに。見た目が変態さんです」
愛原「おっと!」
リサ「先生、わたしが穿いているヤツ、あげようか?」
リサは今自分が穿いているブルマに手を掛けた。
顔はからかうような表情だ。
愛原「な、何を言ってるんだ、お前達!」
善場「何でそれがここに入っているのか分かりませんが、何も無いなら、これで探索は終了としますよ」
愛原「あ、はい」
善場「一応、現場保存の為、しばらくはこの金庫には手を付けないでください。何度の扉は閉めて頂いて結構です」
愛原「分かりました」
私は取りあえずブルマだけ回収すると、金庫の扉を閉めた。
閉めるとオートロックが掛かるようだが、またリサのクランクやカードキーで開ければ良い。
リサ「汚れてはいないみたいだけど、一応、洗っておくね」
愛原「そうするといい。あとは、お前がさっきまで着ていた服や下着も自分で洗えよ?」
リサ「う……はーい」
こうして善場係長はUSBメモリーだけ回収すると、事務所をあとにしたのだった。
高橋が持ち込んだと思われる手作り金庫の中には、アンブレラのカードキーで開く小型の金庫が入っていた。
大きさは、観光地のホテルの客室などにある貴重品入れと同じくらい。
カードキーで解錠する、つまり電子ロックということは、その金庫はバッテリーが内臓されていたというわけだ。
そして解錠する為のカードキーは、今現在のところ、リサが持っている。
リサから借りようとしたのだが、私とキスしたことで興奮したのか、部屋でオ○ニーを始めてしまっていた。
終わるまでは、何とも妨害できない。
仕方が無いので、私達は3階のリビングに移動した。
もちろん、私はリサにLINEを送ることを忘れない。
『満足したら、3階まで来い』と。
それまでの間、私達は3階で考察会を始めた。
と、その前に……。
愛原「そういえばパール、お前、高橋の面会はどうした?」
パール「それが、弁護士の先生からの連絡で、今日はマサ、午前中は検察庁で取り調べがあるからと。そして午後は、弁護士先生との面会があるそうなので、今日は諦めました」
愛原「そうだったのか。じゃあ、明日にすればいい」
パール「そうさせて頂きます」
善場「もし宜しかったら、私も同席させては頂けませんか?」
パール「善場係長もですか?」
善場「はい。何でしたら、車で送り迎えしますよ?」
愛原「係長も、高橋に色々と聞きたいことがあるということですね?」
善場「そういうことです」
パール「そういうことでしたら……」
善場「時間などは、また後で打ち合わせしましょう。それより、金庫の事です」
愛原「私はリサに関わることが入っているのではないかと思っています」
善場「と、仰いますと?」
愛原「まず、外側の金庫が、わざわざリサのクランクで開ける構造になっていたからです。そして、開けてみると、リサのカードキーで開ける金庫が入っていました」
パール「なるほど。さすがは先生です」
善場「やはり、そう思いますか?」
愛原「ええ。ですので、リサからカードキーを借りないことには、どうにもならないかと」
私がそう話していると、階段をバタバタ下りて来る音が聞こえた。
リサ「お待たせー!」
リサは何故か服を着替えていた。
グチョ濡れのショーツを換えるというのなら、まだ分かるのだが……。
愛原「いや、お待たせーじゃねーよ。何で体操服なんだよ!?」
リサ「そ、その……着てた服が汗かいて臭ったからぁ……」
リサは性欲強い時の体臭が、自分でも気にはなるようである。
だが、服だけ着替えても、体から放つ女の匂いまでは隠せない。
愛原「他に着替え無かったんかい!」
リサ「急いでたからさぁ……」
すると善場係長が溜め息をついた。
善場「この際、しょうがないでしょう。リサ、『アンブレラのゴールドカードキー』はまだ持ってますね?」
リサ「う、うん!」
善場「それを貸してください。今すぐです」
リサ「わ、分かりましたー!」
愛原「皆で4階に行きましょう」
私達はエレベーターで4階に向かった。
僅か1フロアだけの移動とはいえ、密閉されたエレベーター内に、リサの汗の匂いが立ち込めた。
善場「リサ、探索が終わったら入浴しなさいね」
リサ「はい……」
そして、エレベーターを降りる。
リサは急いで自分の部屋に入り、そこから金ピカのカードを持って来た。
カードの表面には、“赤いアンブレラ”のロゴマークがペイントされている。
リサ「これだね!?」
愛原「そうそう」
そして、先ほどの納戸に戻る。
外側の金庫を開けると、内側の金庫を指さした。
愛原「これだよ、これ!この金庫を開けたいんだ!」
リサ「これは……霧生市の研究所にもあったヤツだね!」
愛原「知ってるのか?」
リサ「見たことある。これを開けるの?」
愛原「そう!」
私が大きく頷くと、リサはカードキーを差込口に差し込んだ。
昨今の交通系ICカード読取機等のような、非接触式ではない。
果たして、リサのカードで金庫は解錠された。
その中に入っていたのは……。
愛原「USBメモリーだ」
金庫の中には、USBメモリーが1つ入っていた。
これ1つを探す為だけに苦労したものだ。
善場「これは私共で預かっておきます。この件も踏まえて明日、高橋被告に聞いてみることにします」
愛原「……一応、中身を見ても宜しいですか?」
善場「そうですね……。一応こちらで確認して、愛原所長方でないと分からないと判断される物がありましたら、そこでその部分を確認して頂きます。これは重要な証拠だと思われますので」
愛原「そうですか」
少し残念な気がした。
確かに、公的機関に渡した方が良いのは分かるが、何だか手柄を横取りされたみたいで……。
いや、そんなことは無いのだが。
仮にこの場に善場係長がいなかったら、結局後で報告する事になるのだから、その手間が省けたのだから。
善場「それよりこの金庫、下の段もあるようです。これは開けられませんか?」
USBメモリーが入っていたのは上の段。
下の段は引き出しになっており、そこには鍵が掛かっていた。
鍵自体は普通の鍵のようだが、どこにも見当たらない。
もちろん、鍵の在り処など検討も付かなかった。
善場「まあ、いいでしょう。この件も明日、高橋被告に聞いてみることにします」
パール「……もしかしたら……」
愛原「ん?」
パール「この程度の鍵なら私、開けられるかもしれません」
愛原「えっ?」
善場「ほお……」
パールはキーピックを持って来た。
善場「ピッキングの技術を持つこと自体は違法ではありませんが、悪用は厳禁ですよ?」
パール「分かってます」
とはいえ、パールはセミプロ。
開けるのに10分程度掛かった。
でも、開いた。
パール「開きました!」
これで何も無かったら、骨折り損のくたびれ儲けだな。
愛原「ん?」
だが、何か入っていた。
それは……。
リサ「ブルマだ!」
それは一着の紺色ブルマだった。
リサのだろうか?
愛原「お前のか?」
リサ「うーん……サイズ的には、わたしのっぽいけど……」
リサは中等部の時から、私に見せつける為にブルマを穿いている。
当然ながら、中等部の物はもうリサのサイズには合わない。
東京中央学園では、中等部も高等部も、体操服はスクールカラーに合わせた緑である。
ブルマ廃止後も、ジャージやハーフパンツは緑のままである。
しかし、スカートの下に穿く物用として紺色ブルマも販売されていた。
リサ「紺色のヤツは何着もあるから、どれだったかなぁ……」
愛原「一着無くした記憶は?」
リサ「いやあ……無いね。他の色は数着しか持って無いから、そのうちどれか1つでも無くなったらすぐ分かるけど、紺色はねぇ……」
私がブルマをよく見て見たが、特に怪しい物は無いようだ。
パール「先生、ほどほどに。見た目が変態さんです」
愛原「おっと!」
リサ「先生、わたしが穿いているヤツ、あげようか?」
リサは今自分が穿いているブルマに手を掛けた。
顔はからかうような表情だ。
愛原「な、何を言ってるんだ、お前達!」
善場「何でそれがここに入っているのか分かりませんが、何も無いなら、これで探索は終了としますよ」
愛原「あ、はい」
善場「一応、現場保存の為、しばらくはこの金庫には手を付けないでください。何度の扉は閉めて頂いて結構です」
愛原「分かりました」
私は取りあえずブルマだけ回収すると、金庫の扉を閉めた。
閉めるとオートロックが掛かるようだが、またリサのクランクやカードキーで開ければ良い。
リサ「汚れてはいないみたいだけど、一応、洗っておくね」
愛原「そうするといい。あとは、お前がさっきまで着ていた服や下着も自分で洗えよ?」
リサ「う……はーい」
こうして善場係長はUSBメモリーだけ回収すると、事務所をあとにしたのだった。