報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

旅行2日目 その2

2016-01-12 21:00:03 | 日記
 宮の沢駅は琴似駅より延伸された比較的新しい駅なのだが、どうも雰囲気がガンサバイバー的な……。
 それは反対側の新さっぽろ駅でもそうであり、“バイオハザード in 札幌”があったとしたら、間違いなくステージの1つになるだろう。
 車両は8000系。
 電車は新しい。
 但し、東西線に限らず、札幌市地下鉄の車両には網棚が無いので注意。
 JRや他の私鉄の感覚で荷物を乗せようしたら、どうなるかは【お察しください】。
 札幌市地下鉄の車内自動放送の声優さんって、仙台市営バスの放送もしているような気がする。
 因みにここの地下鉄でも、CMは流している。
 なので私の小説で、顕正会の会館下車駅とか宗門末寺の下車駅とかの案内もできるというわけだ。

 因みに地下鉄では『さっぽろ』、JRでは『札幌』だ。
 従って、地下鉄東西線の駅名は『新さっぽろ』だが、隣接するJRは『新札幌』である。
 そこで何をしに行ったのかというと、明日の帰りはバスではなく、さすがにJRに乗ろうと思い、快速“エアポート”号の指定席“uシート”の指定席券を購入しに行ったのである。
 いつもは指定席券売機で買う私だが、北海道ではいつも“みどりの窓口”で買っている。
 理由は特に無い。
 首都圏と違って、そんなに混んでいないからかもしれない。

 新札幌駅で無事に指定席券を購入した私は、再び地下鉄の新さっぽろ駅に戻った。
 今度は南郷13丁目駅で降りる。
 この辺りは南郷7丁目、南郷13丁目、南郷18丁目と続く。
 で、某鉄道テクノバンドユニットの歌では、『合わせて38丁目でございます』と歌っている。

 行った場所は“南郷の湯”。
 駅から徒歩数分のご近所さんだ。
 元はバスの営業所だったということもあり、今でも北海道中央バスと繋がりがあるもよう。
 昨日はスマホの落し物で世話になったことだし、ここでゆっくりして行こうと思った。
 ここは銭湯の延長線のようなものらしく、大浴場にはボディーソープやシャンプーなどが備え付けられていない。
 タオルの貸し出しも行っていないので、一回使いきりのアメニティとタオルがセットになった物も購入した。
 尚、ここの洗い場は珍しく、温度調整ができない。
 蛇口とシャワーが押しボタン式なのはベタな法則として、温度調整がないというのは初めて見た。
 それでも露天風呂はあるもので、そこはぬるま湯と熱湯があった。
 しばらく浸かっていたのだが、手の皸(あかぎれ)が何だか治ってきたような……?気のせいかな。
 でも今日は一度も出血せず、絆創膏も貼らずに済んだ。
 何だかんだ言って、温泉の効果はあるのかもしれない。

 ここでは風呂上りに足つぼマッサージを受けてみた。
 幸い水虫も改善状態に向かっているので、本当、2~3年ぶりくらいか、足つぼマッサージを受けるのは。
 おかげでここでも、また新しいアイディアが浮かんだ。
 どちらかというと、“アンドロイドマスター”シリーズの方だけどね。
 どちらにも使えそうなネタが浮かんだので、まあ、そこは上手いことアイディアを振り分けることにしよう。

 帰りは再び地下鉄を乗り継いで、ホテルまで戻ってきた。
 夕食を何にしようか考えていたのだが、以前泊まった別のホテルに入居しているレストラン。
 あれの創作肉料理が美味かったのを覚えていたので、そこに行ってみた。
 幸い、今回泊まっているホテルからは、狸小路(という名のアーケード街)の並びにある。

 レストランは女子会の会場予約が入っていたらしく、男性客は私だけという有様だったが、この歳になればそんなことは気にしない。
 ていうか、私と大して歳の変わらぬ30代前半から半ばくらいの面々だったぞ。
 これで女子会と呼んでいいものかどうか心の中で首を傾げた私だったが、彼女達もそう思っていたらしく、自虐ネタにしていた。
 だが、
「40、50の人達はそもそも自覚すらしてないからね」
 と、笑いながら言っていた。
 つまり、もっと年上の40代、50代のオバハン方は、何の疑いも無く、かつ年甲斐も無く、自分達の集まりを臆面も無く『女子会』と呼んでいることを笑っているのだろう。

 いいぞ!もっと笑ってやれ!
 ……ていうか、御同輩の『女子』の皆様においても、自覚しているんだったら呼ぶのやめようね。
 えー、しっかりブログのネタにさせて頂いた上、小説のネタ帳に書き込ませて頂きました。

 料理は美味かった。
 材料からして全て有機物に拘っているところが素晴らしい。
 ネギ類が苦手な私も、ここの店の料理のネギなら食えるな!
 つまり、私の嫌いな物は、美味く料理されたものは食えるということだ。
 是非とも1人で来るのはもったいないので、今度は誰かと一緒に来たいところだが、あいにくと一緒に来てくれる人がいないからなぁ……。
 女子会が行われるくらいだから、女性と一緒の方がいいかもしれない。

 というわけで、2日目は無事に終了。
 明日はいよいよ帰りの飛行機に乗ることになるが、既に新千歳空港には温泉施設があるので、もう明日はそこに直行して、集合時間まで過ごすことに決めている。
 交通手段にバスではなく、電車を選んだのもそれが理由だ。

 今回は乗り鉄はサブにして、メインを温泉と乗りバスにしたわけだが、それはそれで良かったかもしれない。
コメント (2)
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旅行2日目 その1

2016-01-12 20:04:33 | リアル旅行記
 前回なら乗り鉄するところ、今回は趣向を変えてみた。
 今回のテーマは、ズバリ温泉でゆったりすること。
 それでも1日につき、2回が限度なところが、私もまだまだビギナーといったところだ。

 最初の行き先は“湯の花 朝里殿”。
 小樽市内の朝里川温泉に位置する日帰り浴場である。
 札幌市内から無料送迎バスが1日2往復出ており、私はそのバスが最初に出る円山公園駅まで向かった。
 朝ラッシュの市街地であるが、意外とそんなに人がいない。
 やはり、そこは地方都市か。
 そう思いながら地下鉄の大通駅に向かう地下道に降りると、様相が一変した。
 地上は小雪が舞い、アイスバーンとなった路面であったが、それが全く無く、暖房も入っている地下道を市民達は移動していたのだった。
 その様相たるや、朝ラッシュの大宮駅エキュート通路並みと言って良いのではないか。
 地下街の無いさいたま市や仙台市のイメージで来た、真に恥ずかしい余所者であった。
 昨年は地下鉄南北線には乗っていたが、東西線には一切乗っていなかったので、今回は良い機会だ。
 ホームドアが全駅に設置されている札幌市地下鉄では、全路線でワンマン運転が行われている。
 そのホームドアの開閉音が、仙台市地下鉄南北線と同じ。
 メーカーが一緒なのだろう。
 大通駅まではメチャ混みの電車も、ここでぞろぞろ降りて行く。
 札幌市地下鉄の財政は、まあまあ良いらしい。
 但し、昨日乗ったタクシーの運転手の話によると、琴似駅が棒線駅になってしまったことにより、却って寂れた感があるという。
 地元に若かりし頃から住んでいたという運転手であるが、札幌市の交通政策については数々の不満があるらしい。
 市電をループ化する金があるのなら、老朽化している地下鉄駅の改修をしろとか、南北線の真駒内から先への延伸計画を進めろとか言っていた。
 ループ化した所にはロードヒーターを入れたものだから、その維持費だけで年間数億円掛かるとのこと。
 因みに、市電は赤字である。

 円山公園駅で降りると、それまで小雪だった市街地と違い、少し歩けば頭に雪が積もりそうなほどの強さになっていた。
 駅から少し歩いたが、明らかに件の送迎バスと思しき塗装(ラッピング?)をした中型バスが止まっているのが見えたので、そこへ少し急ぎ足で向かう。
 多分大丈夫だとは思うが、もし慌てて行って転倒したりしたら大変だからね。
 バスは日野のメルファ。
 中型バスなので、マイクロバスより大きく、大型バスよりは小さい。
 大江戸温泉物語の送迎バスで、同じ車種のバスが使用されている所を見たことがある。
 私が1番乗りであったが、この送迎バス、少々特殊なルールがあるようだ。
 まず、2往復運行されているバスのうち、往路の早い便に乗った客は基本、復路も早い便に乗らなくてはならない。
 但し、復路で遅い便に乗りたい場合、空席がある場合は変更可能。
 予約制ではない。
 予約制ではないのに、どうして空席があるかどうか分かるのか。
 それは往路乗車時に、帰りのバスの時間が表示された札が渡されるのである。
 復路乗車時に、その札を運転手に渡す(というか、ドア横のカゴの中に入れる)。
 つまり、座席の数の分、札も同じ数を用意しておくことで、余れば空席ありというのが分かるというわけだ。
 もし往路しか乗らず、復路は電車か別のバスに乗るよといった場合はどうするのかというと、その札はフロントに返すようにとのことだ。
 そうすることで、フロントでも復路便キャンセル分の数が把握できるということ。
 面白いルールだが、慣れていないと札を渡すのを忘れてしまいそうだ。
 ……と、思ったら、やっぱり返すのを忘れてそのまま持って行ってしまう客もいるとのこと。
 やっぱりねぇ……。

 バスは途中のバス停から次々に客をピックアップしていく。
 平日の午前中なのだから当たり前だが、お年寄りが多い。
 多分そうだろうと思って、私は比較的後ろに座ったのだが、平日にしては半分近くの乗りだったと思う。
 これはひょっとすると、休日は満席で運行するのかもしれない。
 バスは札樽自動車道など通らず、一般道をひたすら走る。
 途中でJR北海道バスの一般路線車と何度もすれ違ったり、追い抜いたりしたが、さすがの私もまだJRバスの一般路線車に乗ったことがない。
 今回はもう乗りバスは無理だから、逆に北関東で運転されているそれに乗ってもいいかもしれない。

 バスは雪の降り積もる国道5号線を進んで行ったが、以外とそんなに滑らないものだ。
 もちろん冬タイヤを履いているのだろうし、運転手も雪道は走り慣れているだろうから、加速して良い場所と減速すべき場所を上手く弁えているのだろう。
 一応、私はシートベルトを締めておいたが、取り越し苦労で済んで良かった。

 こっちの温泉は澄んだお湯が特徴で、そんなに匂いもしない。
 全体的にお湯が熱め(42度くらい?)だが、客層に合わせてそうしているのか、それとも元からこの温度設定なのかは分からない。
 ただ、源泉掛け流しとかではなそうだが……。
 お年寄りは熱めのお湯が好きとのことだが、本来、それは逆に健康に悪いんだがね。
 ぬるめの湯にじっくり浸かるのが良いのだが、人間、歳を取ると肌の感覚も鈍くなるということなのだろうか。

 風呂上りにボディケアを受ける。
 私の場合、1人で温泉施設に来ると、いつもマッサージを受ける。
 これは何故かというと、小説のアイディアが1番浮かびやすいからだ。
 おかげで今回も、いいアイディアが浮かんだ。
 が、しかし、大きな欠点が1つある。
 それは施術中なんだから当たり前なのだが、せっかくのアイディアをネタ帳に書き込めないのである。
 結果!こうやってブログ更新している時には、既に半分くらい忘れているのである。

 ダメじゃん!

 帰りは予定通り、復路便の早いバスに乗る。
 ルール通り、札をドア横のカゴの中に入れて乗り込む。
 座った席も往路と一緒。
 別に、席までは決められているわけではなく、たまたまそこが空いていただけのこと。
 やっぱり、年寄り達は前の席から座りたがるからね。

 下車した場所は円山公園駅ではなく、宮の沢駅にした。
 復路便乗車時に、どこで降りるか運転手に申告するのである。
 別に、乗った場所で降りなければならないというルールは無い。
 実は円山公園駅の乗り場は意外と地下鉄出入口から離れているのだが、宮の沢駅はその出入口の前でバスを止めてくれるのだ。
 だからだろう。
 そこでの乗降が1番多い。
 で、私の場合は更に乗り鉄の為に、始発駅である当駅で降りたという理由もある。

 だいぶ長くなってしまったので、ここで一旦切らせて頂く。
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顕正会員パラパラ茜を斬る! 2

2016-01-11 22:44:56 | 日記
 小説の続きを書こうと思ったが、茜オバハンがまたもや誹謗中傷の記事を更新したので、急遽破折をさせて頂く。
 申し訳ないが、小説は今日のところは休載したい。

 http://akane-renge.cocolog-nifty.com/

 上記が件のブログ。
 同じ顕正会員ブログ“巌虎独白”において、常連たる学会員・沖浦氏に対し、同じく、んっ?氏なる者が、
「河童君、おはよう!」
 とか、
「落ち武者君、こんにちは!」
 とか、沖浦氏の風体を揶揄した呼びかけを行い、それに対し沖浦氏はよほど気にしているのか、その度に、
「怨執謗法はやめなさい!」
 と、反論している。
 確かに沖浦氏の言動には行き過ぎる部分もあるし、そもそも何ゆえ顕正会員のブログに学会員がしゃしゃり出てきて功徳小話をしているのかも気に障るところだ。
 だが、上には上がいるもので、それが正に茜オバハンのブログなのである。
 確かに私が上記ブログの管理者を「オバハン」呼ばわりするのは、沖浦氏の言う、「怨執謗法」に値するかもしれない。
 だが、彼女のブログ内容が全て本当だとしたならば、私の呼び方ですら手ぬるいのではないか。

 前置きが長くなったが、早速、破折してみよう。

>ざまあみろ

 最新記事のタイトルであるが、この時点でもう嫌な予感が立ち込めている。

>そ・れ・は、何と何と何と、アメーバブログで『顕正会は守られない』の管理人で、顕正会を誹謗中傷のブログを書いてるよっぴんに、大罰が出ました。

 既に、てにをはの間違いがあるね。
 まあ、そのくらいなら私も他人のことは言えない部分はある。
 特に、書きにくいスマホからの書き込みや、現にこうしてホテルから借りている使い慣れていないPCからだと、私もその辺はやらかしやすい。
 しかし、それにしても、ですな。

>その罰とは、このおバカのよっぴん、糖尿病になりました。
しかも顕正会員に馴れ馴れしい口の聞き方で、顕正会を誹謗中傷している裏切り者は、脳もやられてるみたいだね。
頭破七分よろしく、そのうちお脳もやられて寝たきりになっちゃったりとかして♪

 で、茜オバハンの病院に入院してきたら、どうなさるおつもりですかな?

>病気を克服した人いらしたら、是非ともアメーバブログで『顕正会は守られない』をググって、お節介コメントして、荒らししてやったらいいですよ。

 ほほう?では仮に、よっぴんさんがあなたのようにコメント欄を閉鎖してしまったら、どうなさるおつもりですかな?
 そのセリフは、あなたがまずコメント欄を開放してから書きなさい。
 よっぴんさんは、常に開放しておられるよ?

>それにしても、芙蓉茶寮を批判したツケ、一生高くつきますわ~。

 不要……もとい、芙蓉茶寮を批判しただけで、どうして一生高くつくのか、説明してください。
 私もブログで大石寺売店(仲見世)のことで苦言を呈したことがあるけど、何も無かったよ。

>まあ、私のお願いが叶っちゃったみたいだわ。
新年のお願いのひとつが、『顕正会脱会者に天罰下りますように』
ですから。

 本来は、こんなお願いを受け付ける神仏はいないのが普通です。
 もし100歩譲ってあなたの願いが受け入れられたのだとしたら、それは神仏ではなく悪魔や悪鬼の類かと。
 これであなたも、“ユタと愉快な仲間たち”に出てくる大魔道師の仲間入りですね。おめでとう!

>まずは1つ、しかも憎たらしいよっぴんに大罰が一生もんの病気ですか。

 まあ、患者が増えると病院の売り上げも良くなりますからなぁ……。
 私のような潰瘍性大腸炎患者はともかく、糖尿病の人を笑わない方がいいよ。
 どうしてかって?
 あなたの崇敬する浅井会長も、糖尿病だという事実を知っての記事なのかね?

>万歳三唱ですね。

 顕正会ではクリスマスをやらないということでも万歳三唱されたようですが、ちゃんとした形式の万歳三唱をされておられるのですかな?
 ……え、違う?万歳は「ばんざい」ではなく、「マンセー」ですって?
 ……ああ、なるほど。これは失礼しました。

>お次は幻の総支隊長とか、最近裏切ったメリアとか、後は精神病んでるmanamiとかいう奴に、上條2057にも大罰与えてやって下さいませ。

 しかし、よくご存知ですなぁ?
 全てアメブロの人達ですな?
 まあ、私もアメブロの人達全員に好感は持っておりませんが、上条さんも神罰の対象にしちゃいますか?
 あ、そうですか。
 いや、別に何でもありませんがね。
 在日同士仲が良いとは限らないのですね。
 まあ、山口組の分裂劇を見れば分かりますが。

 しかし、あなたがそうやって他人に罰を願うということは、私があなたに罰を願っても良いということですな?
 世間ってそういうもんですよ。
 まあ、熱心な人達は、「世法と仏法は違う」みたいなことを言いますけど、私は熱心じゃない上、そこまで使い分けができる器用な人間じゃないんでね。

 少なくとも、あなたが地獄界の境涯を呈した時、私は助けませんので悪しからず。
 まあ、法華講員には私なんかより優しい人達もいるから、その人達に助けてもらえばいいんじゃないでしょうか。
 私は紹介しないけどね。
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小説の途中ですが、ここで旅行のもようをお伝えします。

2016-01-11 16:03:51 | リアル旅行記
「久しぶり 冬の札幌 チョー寒い アロハシャツでは 風邪を引くかも」

 というわけで、1年ぶりに社員旅行で北海道へやってきた。
 当たり前だが、東京や埼玉よりも寒い。
 意外なのは雪は当然積もっているのだが、そんなに雪深くは無いということ。
 現在、私は他の参加者と同じ札幌市内のホテルにチェック・インしているのだが、外は薄曇りである。
 社員旅行といっても、皆でどこかに観光地に行こうというのではない。
 今夜の宴会以外は、全て自由行動というものである。
 私も昨年は乗り鉄して“スーパーカムイ”に乗ったり、札幌市電“雪ミク電車”に乗ったりしたのだが、今回は趣向を変えてみようかと考えている次第である。

 大宮からは予定通り、羽田空港までリムジンバスに乗った。
 大宮からの路線は複数のバス会社が運行しているが、私が乗ったのは京急バス。
 三菱ふそうのエアロ。
 但し、年式は今のものではない。
 羽田空港行きは概して空いているもので、乗車率は半分も行かなかった。
 休日ということもあって、道路も空いていた。
 ただ、ルートが昨年乗った時と違っていたが。
 具体的には首都高速5号線で都心まで向かい、レインボーブリッジを渡って向かうのがベタなルートだったのだが、今回は違った。
 気がつくと長いトンネルをひたすら走っていたので、新しく開通した新山手トンネルを経由したもようである。
 おかげで余裕で集合時間までに空港に到着でき、ゆっくりとモーニングすることができた。

 この社員旅行は気心知れた有志参加によるもので、私のような労組員が中心で構成されている。
 但し、それまで労組員だった者が管理職に出世したことにより、そこを辞めた者であっても、OBとして旅行には参加できる。
 これは、「旅行は無礼講だから」という趣旨によるものだ。
 管理職といっても、一部のキャリア組以外は皆、元は警備員の制服を着て現場勤務に就いていた者達だから、少なくともその現場を知らない総合職以外は気心が知れているわけである。
 新千歳空港には昼過ぎに着くので、空弁を購入しておく。
 焼肉弁当だ。
 これから宴会で、ジンギスカン食べ放題だというのに……。
 私はどうも栄養の吸収が悪いようで、こうやって肉は好きでよく食べるのに、いつも健康診断では貧血気味と出てしまうのである。
 当然、血圧もそんなに高くない。
 おかげで、体重も60キロから先増えることもないのだが。
 時速にしたら、法定速度である(←だから何だ?)。

 飛行機はANA。
 ほとんど満席に近かったのではないかな。
 それは良い。
 どうせツアーで一塊だったのだから。
 後ろに中国人のツアーもいたが、やはり賑やかだった。
 賑やかではあったが、何だろう?昨年よりは静かに思えた理由は……。
 ああ、機内で離陸前から着陸後までずっと泣き叫んでいるガキが今年はいなかったからだな。
 茜オバハンだったら、ブチ切れるレベルだっただろう。
 確かその時、私も当時のブログで、
「これはある意味、子供に対する虐待ではないか?子供が大きくなれるまで待てないのか?どうしてもなら、陸路と海路を使うべきではないか?」
 と書いた記憶がある。
 その為、親によっては子供に睡眠薬を飲ませるという手を使うこともあるそうだが、賛否両論であるという。
 私はどちらとも言えないが、少なくともその努力は認めてあげたい。

 さて、飛行機は珍しく定時に着陸。
 さすがに気温が既にマイナス状態とあっては、吐く息も当然白い。
 勤務地の都内から居住地の埼玉に帰る時も気温差はあるが、それの比ではないと思う。
 同じ時期に沖縄に行った時、コートを全く着ずに島内を回った時とは雲泥の差である。
 日本は意外と広い。
 そこからバスに乗って札幌市街地に向かったのだが、ホテルに入った時に私の顔が青ざめた。
 どうして『つぶやき』が止まってしまったのか?
 そう。
 スマホを紛失してしまったのである!
 部屋に入った後、すぐに室内の電話で自分のケータイに掛けた。
 コールはするが、全く聞こえない。
 ホテルでパソコンを借りてネットで各連絡先を調べた。
 まずは契約先のドコモ。
 ここで使用停止の手続きをする。
 その後で落としたと思われる飛行機についての連絡。
 機内で落としたと思われる場合、そこの航空会社ではなく、降りた空港に問い合わせよとのことだ。
 早速空港に掛けたが、なかなか繋がらない。
 ようやく繋がって事情を説明し、捜索を掛けてもらう。
 あとはバス会社だ。
 幸いバス・フリークスの私はバス会社と乗った便を覚えていたので、そのバスがどこの営業所なのかも調べた上で、そこに連絡した。
 バス会社でも捜索してくれるという。

 結果!
 機内には落ちていなかった。
 バスの車内に落ちていた。
 これはバス車内が暑かったので私はコートを脱いでいたのだが、その時に落としたらしい。
 飛行機では寝なかった私だが、バス車内では少し寝落ちしてしまったので、落としたことに気づけなかったらしい。
 バス会社で預かってくれているということだし、幸い夜行バスも運行しているということもあって、比較的遅い時間まで取り扱いをしているということも幸いだ。

 おかげで、今日中に取りに行けそうだ。

 バス・フリークス、一生の不覚である。
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“大魔道師の弟子” 「魔道師が見た夢」 2

2016-01-10 21:16:31 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[1月5日18:00.天候:晴 東名高速下り線・横浜町田インター付近 稲生勇太、マリアンナ・ベルフェ・スカーレット、藤谷春人]

 稲生とマリアは藤谷の車に乗せられて、横浜まで向かった。
 途中で藤谷は、荒稼ぎした賞金を銀行ATMに入金し、マリアには成功報酬を渡した。
 マリアはまだ気分の悪そうな顔をしていたが、藤谷のそれを受け取ると自分のローブのポケットにしまった。
 すると、ポケットは膨らむことなく、まるで最初から無かったかのような状態になった。
「魔道師さんの服のポケットは、四次元ポケットですかい。大変便利なポケットですな」
 と、藤谷は目を丸くしていた。
 それより、藤谷が荒稼ぎしてくれた礼にと、稲生達に夕食を奢る約束をしたのだが、それで横浜まで向かうことになったのだ。
 何でも、藤谷の同級生がオーナーシェフを務める店があるからと……。
「あの、班長」
「ん、何だい?」
「僕、普通の私服なんですけど、いいんですか?」
「はははっ(笑)、それなら心配無用。俺だって、ノーネクタイだろ?そんなに御大層な所に行くわけじゃないよ。確かにコース料理の予約はしたが、ま、そんなに肩肘張ることはないから」
 恐らくその同級生が店を開く際、藤谷組が建設を請け負ったと思われる。
「それとも、せっかく来たんだから、和食の方が良かったですかい?」
 藤谷はハンドルを握りながら、ルームミラー越しにマリアの方を見た。
「和食……」
「鍋料理屋やってる知り合いもいるんで、この季節はそっちの方が良かったですかねぇ?」
「班長、色々と知ってる人が多いんですね」
「まあ、こう見えても色々、営業掛けてるからな」
「……そっちは嫌だ」
 と、マリア。
「ありゃりゃ?鍋はお嫌いですか」
「師匠やユウタとならともかく、藤谷氏とは嫌だ」
「マリアさん?」
「藤谷氏だからというわけではなく、ユウタ以外の男と……」
「マリアさん、何言って……!?班長は別に……」
「ああ、いや、稲生君。彼女の言うことは、もっともだ。すっかり忘れてたよ。本来、鍋ってな、信用のおける者同士がつつくものだ。俺はまだ信用に足りる人間じゃねぇってことだよ」
「マリアさん。班長は仮にも北海道の時、イリーナ先生を“魔の者”から助けてくれたんですよ?少しは信用して……」
「それとこれとは話は別。これから行くフランス料理ならいい」
「じゃ、そうしましょう」
 藤谷は横浜町田インターの出口にハンドルを切った。
 料金所はETCで通過する。
「サトーさんのことは馬で勝ったし、これから行くフレンチで機嫌直してくださいよ」
「サトー……!ケンショーブルー……!!」
 マリアは膝の上に置いた両手の拳をギュッと握った。
「マリアさん……」
 稲生はマリアの右手を握った。
 手袋の上からなので、マリアは嫌がりはしなかった。
「あの手の男を見ると、殺したくなる……!」
「マリアさんを乱暴した集団の1人に似てるんですね?」
 稲生はマリアの耳元で囁いた。
「うっ……!あんま……り、近づかないで……!」
「わわっ!すいません!」
 またマリアに嫌悪と恍惚の両方が訪れた。
「サトーのヤツぁ、そろそろ手痛いバチを食らう頃ですよ。まあ、ぶっちゃけ既に食らってるも同然ですがね」
 藤谷が言った。
 マリアは逆に稲生にそっと耳打ちした。
「……はあ、そうですか。でもまあ、大丈夫ですよ」
 と、稲生は答えた。
(何てこった。藤谷班長もまた、マリアさんを集団で乱暴した男の1人に似ているとは……)
 稲生は困った顔をした。
 マリアも、分かってはいるのだろう。
 もちろん、顔が似ているわけではない。
 そもそも、人種が違う。
 ただ、雰囲気とかが似てるということなのだろう。

[同日21:00.東名高速上り線→首都高速3号線(用賀パーキング) 稲生、マリア、藤谷]

 藤谷が開いた夕食会は、まあまあ何の問題も無く終わった。
 味もまあまあだったし、店の雰囲気も悪くはなかった。
 気分の悪そうにしていたマリアがちゃんと食べられるかどうか心配だったが、そんな彼女が各料理をほぼ完食していたことを見ると、悪くは無かったのは確実だ。
 藤谷は稲生達を大宮の実家まで送ってくれると言った。
 まあ、藤谷が誘ったのだからというのはある。
 マリアは途中で寝てしまったようだ。
 いくら隣に稲生がいるとはいえ、トラウマをくすぐる男がハンドルを握る車で寝られたのだから、よほど疲れたのか、あるいは藤谷の目論見通り、やっと機嫌が直ったかのいずれかだろう。
 車は順調に東に向かって進んでいたのだが……。

〔ポーン♪ この先、事故渋滞です〕

 インパネの横に後付されたカーナビが、そんなことを言い出した。
「ん?……こりゃ、ひょっとして……」
 藤谷は何を思ったか、車を左車線に寄せた。
 用賀料金所に差し掛かる。
「やっぱりな」
 1番左のブースを通過すると、またハンドルを左に切った。
 そこにあるのは、用賀パーキング。
 空いている駐車スペースに車を止める。
 すると、見る見るうちに車の流れが悪くなって、ついに料金所の所まで渋滞が連なってしまった。
「班長、これは……?」
「どうも、渋谷の辺りでトラックが事故りやがって、道路を塞いじまったらしいな。復旧するまで、ここで待とう」
「そうですね。マリアさん、マリアさん」
 稲生はマリアの肩を掴んで揺り動かした。
「……はッ!?」
 ビクッと肩を震わせてマリアが目を開けた。
「大丈夫ですか?」
「あっ、ああ……。なに?もう着いたのか……?」
「いえ、まだです。ちょっと道路が事故で動かなくなっちゃって……。ちょうど今、パーキングに入った所なんで、ここで復旧まで待つことにしました」
「そう、か……」
「中で休んでる?それとも車の中にいるか?」
「あ、じゃあ、ちょっと降りてみます。マリアさんは?」
「ユウタが降りるなら……」
 マリアは魔道師の杖を持つと、一緒に車から降りた。
「ついでにトイレに行きたい」
「中にありますよ」
 首都高の高架部分にあるパーキング。
 その休憩棟の中に入って行く稲生達。
 パーキングの駐車場は、たちまち渋滞から避難する車で、あっという間に満車になってしまった。
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