[12月5日12:00.天候:曇 長野県北部山中 マリアの屋敷]
買い物を終えて帰宅した魔道士2人。
タクシーみたいな車から降りると、メイド人形のダニエラとナンシーが出迎えて来る。
車のハッチを開けて、そこに積んだ買い込んだ物を降ろす。
それから屋敷に入ると、エントランスにイリーナがいた。
イリーナ:「おやおや。これまた随分と買い込んだねぇ……」
マリア:「ぜ、全部必要なものです!この化粧水とかは私が使いますので!」
イリーナ:「なるほど。それにしてもマリア、もっと高くて良い化粧水使っていいんだよ?」
マリア:「いえ、大丈夫です」
マリア、100円ショップで購入した化粧水を使っていた。
マリア:「案外、高品質なので」
イリーナ:「そうかい」
勇太:「先生、電車のキップ、買ってきました。予定通りの“あずさ”です」
イリーナ:「うん、分かったよ。そのチケットは、勇太君が預かってて」
勇太:「分かりました」
イリーナ:「それじゃ、ランチにしましょう」
荷物は人形達に預け、3人の魔道士は大食堂に入った。
イリーナ:「足湯は気持ち良かったかい?」
マリア:「師匠!?」
勇太:「あ……やっぱり御存知でしたか……」
イリーナ:「ゴメンねぃ。たまたま水晶玉で見てたのよ」
マリア:「師匠、あれは駅の施設なので、けして寄り道では……」
イリーナ:「そお?なーんか調べてみると、駅の施設にしては、運営元が違うような気がするんだけどねぇ……」
マリア:「ギクッ!」(;゚Д゚)
イリーナ:「まあ、GPSから思いっ切り外れるわけじゃないし、私なら大目に見てあげるかな」
マリア:ε-(´∀`*)ホッ
イリーナ:「これがナスっちなら、『それでも話が違う!全員で腕立て!!』とかやりかねないけどねw」
マリア:「うぅ……」
イリーナ:「というわけで、私の罰は『食後にフィットネスルームにて、ランニングマシン500メートル走』にしましょう」
マリア:「ええっ!?」
勇太:(ただの食後の運動なのでは?)
イリーナ:「勇太君には御褒美かもねw」
勇太:「僕も付き合うんですよね。分かります」
[同日13:00.天候:曇 マリアの屋敷B1F フィットネスルーム]
マリア:「別に競技に出るわけじゃないのに、こういうユニフォーム着るって……」
https://www.pixiv.net/artworks/85515064
(陸上ユニを着るマリアのイメージ)
勇太:「……ふつくしい……」
マリア:「勇太、見とれてないで、オマエも走れ!」
勇太:「はいはい」
マリア:「ったく!勇太は普通のジャージで、何で私はこんな薄着なんだ!」
勇太:「先生の御命令だから仕方が無いよ。ふふ……」
マリア:「何で笑う!?」
勇太:「じゃあ、僕が用意した体操着着る?」
マリア:「……次に走るハメになったらそうする。まだ下がビキニタイプより、ショーパンタイプがいい」
勇太:「よし!さっさと走って終わらせよう!」
勇太が先にランニングマシーンで走ろうとした時だった。
勇太:「ん!?」
突然、ランニングマシーンに勾配が付けられた。
その為、2人の魔道士は坂道を駆けるような感じになる。
マリア:「師匠!これはどういうことですか!?」
水晶玉にイリーナの姿が映し出される。
イリーナ:「何言ってるの?ただ500メートル走って終わりなわけないでしょ?」
マリア:「Huh!?」
イリーナ:「海抜500メートル走よ?」
マリア:「What?!」
勇太:「ええーっ!?」
とんでもない寄り道の罰ゲームだった。
が……。
マリア:「はぁ……はぁ……っ!」
マリアは汗だくになりながらも、何とか海抜500メートルを走り切った。
マリア:「もう……無理……」
勇太:「マリア、大丈夫!?」
先にゴールしていた勇太が、倒れたマリアを抱き起す。
ムワッとした汗の匂いが勇太の鼻をついた。
勇太:「……!」
しかし、勇太にとってはいい匂いである。
イリーナ:「フム……こんなものか。マリアは、もう少し体力を付けなさいね。こんなんだから、『魔道士は、ひ弱だ』って戦士などに見下されるんだから」
マリア:「はい……」
イリーナ:「それじゃ、水分補給したらシャワーで汗流してきて。で、着替えたら、おやつのじかーん!」
勇太:「結局、午後から修行だったか……。ん?今日は日曜日だよね?」
マリア:「『魔道士の世界に安息日は無ェ』とかエレーナは言ってたけど、結局は師匠の匙加減だったりする……」
勇太:「な、なるほど」
[同日15:00.天候:曇 マリアの屋敷1F西側大食堂]
イリーナ:「はい、お疲れさん」
マリア:「明日、絶対筋肉痛になる……」
イリーナ:「たまには運動もしないとダメよ?プールだって、温水で入れるようになってるんだから」
マリア:「はあ……」
勇太:「因みに先生、もしも筋肉痛になった場合、回復魔法は使っていいのでしょうか?」
イリーナ:「構わないよ。どこで、どのタイミングで回復魔法を使うか。その判断力を付けるのも修行のうちだからね」
勇太:「ですって。マリアさん」
マリア:「体中痛くなって、使える余裕あるかなぁ……」
勇太:「痛くなるのは足だけじゃない?」
マリア:「うーん……」
イリーナ:「その時はポーションを使ってもいいよ」
マリア:「分かりました」
イリーナ:「それで勇太君、何かさっき、御両親から連絡があったみたいだけど……」
勇太:「ああ……。先生も上京されるということで、最初の夜はホテルに泊まろうということらしいです」
イリーナ:「そうなの?」
勇太:「はい」
イリーナ:「何か、気を使われてるみたいだねぇ……」
マリア:「実際そうなんでしょうね」
勇太:「シティホテルを予約したいということですが……」
イリーナ:「いやいや!ダンテ先生が来るわけじゃあるまいし!無駄なお金は使わないでって言ってくれる?」
勇太:「わ、分かりました」
イリーナ:「何なら、エレーナのホテルでもいいくらいよ」
マリア:「あれはさすがに安っぽ過ぎます」
勇太:(エレーナのホテルよりは高級感があって、しかしシティホテルよりはリーズナブルなホテルか……)
勇太はそのことを両親に伝えようと思った。
勇太:(ランク的にはビジホに入るけど、その中にでもプレミアム的な……)
買い物を終えて帰宅した魔道士2人。
タクシーみたいな車から降りると、メイド人形のダニエラとナンシーが出迎えて来る。
車のハッチを開けて、そこに積んだ買い込んだ物を降ろす。
それから屋敷に入ると、エントランスにイリーナがいた。
イリーナ:「おやおや。これまた随分と買い込んだねぇ……」
マリア:「ぜ、全部必要なものです!この化粧水とかは私が使いますので!」
イリーナ:「なるほど。それにしてもマリア、もっと高くて良い化粧水使っていいんだよ?」
マリア:「いえ、大丈夫です」
マリア、100円ショップで購入した化粧水を使っていた。
マリア:「案外、高品質なので」
イリーナ:「そうかい」
勇太:「先生、電車のキップ、買ってきました。予定通りの“あずさ”です」
イリーナ:「うん、分かったよ。そのチケットは、勇太君が預かってて」
勇太:「分かりました」
イリーナ:「それじゃ、ランチにしましょう」
荷物は人形達に預け、3人の魔道士は大食堂に入った。
イリーナ:「足湯は気持ち良かったかい?」
マリア:「師匠!?」
勇太:「あ……やっぱり御存知でしたか……」
イリーナ:「ゴメンねぃ。たまたま水晶玉で見てたのよ」
マリア:「師匠、あれは駅の施設なので、けして寄り道では……」
イリーナ:「そお?なーんか調べてみると、駅の施設にしては、運営元が違うような気がするんだけどねぇ……」
マリア:「ギクッ!」(;゚Д゚)
イリーナ:「まあ、GPSから思いっ切り外れるわけじゃないし、私なら大目に見てあげるかな」
マリア:ε-(´∀`*)ホッ
イリーナ:「これがナスっちなら、『それでも話が違う!全員で腕立て!!』とかやりかねないけどねw」
マリア:「うぅ……」
イリーナ:「というわけで、私の罰は『食後にフィットネスルームにて、ランニングマシン500メートル走』にしましょう」
マリア:「ええっ!?」
勇太:(ただの食後の運動なのでは?)
イリーナ:「勇太君には御褒美かもねw」
勇太:「僕も付き合うんですよね。分かります」
[同日13:00.天候:曇 マリアの屋敷B1F フィットネスルーム]
マリア:「別に競技に出るわけじゃないのに、こういうユニフォーム着るって……」
https://www.pixiv.net/artworks/85515064
(陸上ユニを着るマリアのイメージ)
勇太:「……ふつくしい……」
マリア:「勇太、見とれてないで、オマエも走れ!」
勇太:「はいはい」
マリア:「ったく!勇太は普通のジャージで、何で私はこんな薄着なんだ!」
勇太:「先生の御命令だから仕方が無いよ。ふふ……」
マリア:「何で笑う!?」
勇太:「じゃあ、僕が用意した体操着着る?」
マリア:「……次に走るハメになったらそうする。まだ下がビキニタイプより、ショーパンタイプがいい」
勇太:「よし!さっさと走って終わらせよう!」
勇太が先にランニングマシーンで走ろうとした時だった。
勇太:「ん!?」
突然、ランニングマシーンに勾配が付けられた。
その為、2人の魔道士は坂道を駆けるような感じになる。
マリア:「師匠!これはどういうことですか!?」
水晶玉にイリーナの姿が映し出される。
イリーナ:「何言ってるの?ただ500メートル走って終わりなわけないでしょ?」
マリア:「Huh!?」
イリーナ:「海抜500メートル走よ?」
マリア:「What?!」
勇太:「ええーっ!?」
とんでもない寄り道の罰ゲームだった。
が……。
マリア:「はぁ……はぁ……っ!」
マリアは汗だくになりながらも、何とか海抜500メートルを走り切った。
マリア:「もう……無理……」
勇太:「マリア、大丈夫!?」
先にゴールしていた勇太が、倒れたマリアを抱き起す。
ムワッとした汗の匂いが勇太の鼻をついた。
勇太:「……!」
しかし、勇太にとってはいい匂いである。
イリーナ:「フム……こんなものか。マリアは、もう少し体力を付けなさいね。こんなんだから、『魔道士は、ひ弱だ』って戦士などに見下されるんだから」
マリア:「はい……」
イリーナ:「それじゃ、水分補給したらシャワーで汗流してきて。で、着替えたら、おやつのじかーん!」
勇太:「結局、午後から修行だったか……。ん?今日は日曜日だよね?」
マリア:「『魔道士の世界に安息日は無ェ』とかエレーナは言ってたけど、結局は師匠の匙加減だったりする……」
勇太:「な、なるほど」
[同日15:00.天候:曇 マリアの屋敷1F西側大食堂]
イリーナ:「はい、お疲れさん」
マリア:「明日、絶対筋肉痛になる……」
イリーナ:「たまには運動もしないとダメよ?プールだって、温水で入れるようになってるんだから」
マリア:「はあ……」
勇太:「因みに先生、もしも筋肉痛になった場合、回復魔法は使っていいのでしょうか?」
イリーナ:「構わないよ。どこで、どのタイミングで回復魔法を使うか。その判断力を付けるのも修行のうちだからね」
勇太:「ですって。マリアさん」
マリア:「体中痛くなって、使える余裕あるかなぁ……」
勇太:「痛くなるのは足だけじゃない?」
マリア:「うーん……」
イリーナ:「その時はポーションを使ってもいいよ」
マリア:「分かりました」
イリーナ:「それで勇太君、何かさっき、御両親から連絡があったみたいだけど……」
勇太:「ああ……。先生も上京されるということで、最初の夜はホテルに泊まろうということらしいです」
イリーナ:「そうなの?」
勇太:「はい」
イリーナ:「何か、気を使われてるみたいだねぇ……」
マリア:「実際そうなんでしょうね」
勇太:「シティホテルを予約したいということですが……」
イリーナ:「いやいや!ダンテ先生が来るわけじゃあるまいし!無駄なお金は使わないでって言ってくれる?」
勇太:「わ、分かりました」
イリーナ:「何なら、エレーナのホテルでもいいくらいよ」
マリア:「あれはさすがに安っぽ過ぎます」
勇太:(エレーナのホテルよりは高級感があって、しかしシティホテルよりはリーズナブルなホテルか……)
勇太はそのことを両親に伝えようと思った。
勇太:(ランク的にはビジホに入るけど、その中にでもプレミアム的な……)