マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

芥川賞と直木賞

2016年07月21日 | 
「コンビニ人間」で芥川賞受賞した村田沙耶香さん。

以前読んだ「消滅世界」はとても変わった話だったのでどんな人なんだろ?と興味があったのだけれど。

かなり変わった人らしい。

「コンビニ人間」もきっと変わった話なんだろうな。読んでみたい。

そして荻原浩さんの直木賞受賞作「海の見える理髪店」。宮部みゆきさんが絶賛していた。こちらも読んでみたい。

「九転十起」広岡浅子の生涯

2016年03月14日 | 
「あさが来た」のモデルになった広岡浅子にまつわる色々なことがわかって凄く面白いです。

浅子に影響を与えた人々との交流や興味深い写真もたくさん載ってます。

娘婿(広岡圭三)の妹(一柳満喜子)の夫であるヴォーリズ氏の建築物なども。

巻末に「広岡浅子に巡り合う観光&グルメガイド」があるのですが、

なんと年末にかなめちゃんのディナーショーを観るために大阪を訪れた際、ディナーショーまで時間があるからとヴォーリズ氏設計の大丸百貨店に行った後、ぶらついたりお茶した所だったのです。

あの時は、あささんが活躍したのってこの辺りかな~なんてちょっと思いを巡らしながら歩いたりしてたのですが、まさにドンピシャ
浅子の嫁いだ加島屋のあった所は、現在は新しい大同生命のビルに建て替えられています。旧本社ビルはヴォーリズ氏の建築だったそうで当時としては偉容を誇っていたそうです。見たかったな~

そういえば土佐堀川沿いのその辺りには他にも素敵な建物が立ち並んでいたのですが、日本銀行大阪支店旧館は辰野金吾の設計で、あの五代様の別邸があったところだそうです。
そして大阪取引所と大阪商工会議所には五代様の銅像があるそうですよ。

大阪を味わえるカフェとしては、北浜レトロ、ダルマイヤー カフェ アンド ショップ、ブルックリン ロースティング カンパニー、ガーブ ウィークス、農家厨房、五感 北浜本店、中之島ソーシャルイートアウェイク・・・などが紹介されています。

北浜レトロのアフタヌーンティーはかなりのボリュームで大満足でしたよ。

東京では、三井本館、三井記念美術館(日本橋三越のお隣)、綱町三井倶楽部、三井八郎右衛門邸(江戸東京たてもの園に移築)、三囲神社などが載ってます。

もしかしてあの辺りっていい気が漂ってるのかもしれません。土佐堀川周辺を訪れてから、まるで浅子さんからパワーを貰ったように、強運な私。私にとってのパワースポットかも


柚月裕子「検事の死命」

2016年02月07日 | 
「検事の死命」読み終わりました。

凄く面白くて痛快でスカっとした。

そう言えばこれ今年のお正月にドラマスペシャルでやったらしいですね。主人公の佐方検事は上川隆也さんだったらしい。

残念!見損なった・・・再放送して欲しいな。



柚月裕子「ウツボカズラの甘い息」

2016年01月18日 | 
一気に読んでしまいました。

凄く面白いです。

先日の「狐狼の血」と同じく刑事物なのですが、全然テイストが違う。

「孤狼の血」は本当に女性の作家さんの作品か?と思うくらいハードボイルドな黒社会物(昔の仁侠映画とか香港映画みたい)でしたが、「ウツボカズラの~」は、普通の主婦と若い女性の警察官が出てくるのでより感情移入しやすく読み易かった。

でも、エッ!?こう来るか・・・と言うくらい予想を裏切られる展開にハラハラドキドキでした。

最後はちょっとアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」を思い出しちゃった。

次は何を読もうかな。

狐狼の血

2016年01月07日 | 
「狐狼の血」読み終わりました。

面白かった~広島が舞台のヤクザと警察の話なんですが、フィクションとはいえ、こういうこと如何にもありそう。

映像化されるとしたら・・・と妄想中。

大上は吉田鋼太郎さんに是非!!

秀ちゃんは、斎藤工さんに。

志乃の女将、晶子さんは吉田羊さんでどうでしょう?

最近読んだ本「君の膵臓を食べたい」

2015年11月29日 | 
「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ)と「君の膵臓を食べたい」(住野よる)

どちらも青春純愛小説。

「イニシエーション・ラブ」は前田敦子主演で映画化もされましたよね。見てないけど・・・どうだったんだろ?

鈴木くんが最初に付き合ってた彼女、昭和の女の子は皆んなあんな感じだったよね~と懐かしく思いながら読みました。

今となっては普通にカッコイイと思える2番目の彼女は、きっと当時では翔んでる女と言われてたんじゃないかな。

時代が変わると人の考え方感じ方も変わっていくのよね~

「君の膵臓を食べたい」・・・初めこの題名を見た時は猟奇殺人事件のミステリーかと思ったくらい衝撃的で。

でも中身は、切ないラブストーリーだった。

彼女と僕とのテンポの良いツッコミ合いの会話を聞いてたら、ふと20歳の頃読んだ「ある愛の詩」を思い出した。

愛とは決して後悔しないこと・・・深い

悲劇なんだけど、彼女の天真爛漫な明るさと僕の優しさがストレートに伝わってきて、読後感はとても爽やかで明るい気持ちになれる。

今読んでる本

2015年10月28日 | 
「リバース」湊かなえ
「朽ちないサクラ」柚月裕子
「ラプラスの魔女」東野圭吾
「流」東山彰良

「リバース」は後悔の物語。身につまされる・・・ホッとしたのもつかの間ラストの衝撃が・・・
さすがイヤミスの女王。


悲嘆の門

2015年10月08日 | 
「悲嘆の門」上下二冊読了。

面白かった~

色々考えさせられることも多かったし、恐ろしいなと思うことも多々あったけど。

凄く面白かったよ。読み終わるのがもったいなかった。

最初はミステリー?と思って読んでたら、途中からファンタジーっぽくなって

宮部みゆきさんの今までのいろんな作品の集大成的な感じでした。

ラストが救いがあって良かったな。

厚みのある上下本だけど面白すぎて一気に読めちゃいましたよ。

その女アレックス

2015年09月06日 | 
今読んでるミステリー、このミスなど4つのミステリーランキングで1位になった作品です。

著者はピエール・ルメートル。

こんなの読んだこと無い!と云うくらいの意外な展開にワクワク。

凄く面白いです。

詳しく書くとこれから読む人の楽しみを奪うことになっちゃうのでやめときますが。

アレックスの話と警官の話が交互に展開し、最後に両者が交錯する時あっと驚く仕掛けが。

惨たらしい殺しのシーンの描写が多く、途中胃のあたりが重くなったりしたのですが、最後はスッキリ。

「真実よりも正義」という言葉に共感です。

ホントにこのミステリーはすごい!

超おすすめです。

読書の夏

2015年08月13日 | 
今日は最高気温29度、30度を割るとこんなに涼しいんですね

こんな日は、エアコンも切って部屋の窓全開にして扇風機をぶんぶん回しながら読書三昧。

今は三冊を平行して読んでます。

「火花」又吉直樹
「103歳になってわかったこと」篠田桃紅
「四人組がいた」高村薫

どれもとても読み易くて面白い。

篠田さんのはあっという間に読了。

90歳過ぎの義母に読ませてあげようと思って購入したのに、お先に失礼。

心がけ一つで人生が楽に生きられる気がしました。

「四人組」は高村さんらしくないファンタジー?と言うか大人の童話と言うか・・・不思議な小説。

でもまだ途中だから最後にはどんでん返しがあるのかも

「火花」・・・友人が言ってたように情景が目に浮かび人物が勝手に生き生きと動き出すのが見えるような描写、凄いです。

しかも平易な文章でとても読みやすい(ここ大事!)。

これもまだ途中なのですが、この先の展開が気になって早く読みたい~と思える作品です。

先日発売された文藝春秋には芥川賞受賞作が両作品とも掲載されてるので凄い売れ行きらしいですね。

どっちも面白いから是非読んでみて

こういうのをきっかけにでも本を読む人が増えればいいな~と思います。

本は楽しいだけじゃなく、色んな事を教えてくれるから。

「スクラップ・アンド・ビルド」羽田圭介

2015年08月07日 | 
又吉さんの「火花」と芥川賞同時受賞作、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」を読みました。

といっても、単行本ではなく「文學界」に掲載されたものなので、羽田さんには印税は入りません。

ごめんね~

昨夜、テレビで動いて喋ってる羽田さんを初めてみましたが、ユニークな濃~いキャラに、こういう人が書いた作品なのか~と妙に納得。

介護を扱いながらも悲惨さがなくユーモアが感じられるその世界観に。そしてあるある!と思える事や共感できることもいっぱい。

ま、かなり偽悪的ではあるのですが。

とても面白かったです。

そしてデーモン閣下のメイクをして聖飢魔IIの曲を熱唱する羽田さんもかなり面白かったです。

因みに友人の又吉「火花」評は、感性が鋭くて筆力があり地味だけど一気に持って行かれたそうです。

エッセイも良かったとか。

早く「火花」読みたいな。






フランス人は10着しか服を持たない

2015年08月02日 | 
このタイトルを見た時、これは洋服の着こなしなどに関するファッションの本だとばかり思っていました。

図書館で予約してた本がやっと届き、読み始めてびっくり。

アメリカ人の女子大生が、フランス留学中に経験した様々なカルチャーショックとそこから学んだシンプルな暮らしを楽しむことの素晴らしさが綴られていたからです。

たとえば服装に関しても、フランス人は自分をよく知っていて(自分に似合う色とかスタイルなど)流行に流されない。

本当に良い物を少しだけ(季節ごとに10着位)持っていれば良いと考えていて、自分なりのスタイルを持っている。

10着といっても、この中には上着・ドレス・アクセサリー類・アンダーシャツ・帽子や手袋などは含まないそう。

自分をどのような人間として印象づけたいかと考え着る服を選ぶことが大切。

服でも家具でも食器でも、自分が大事だと思う物にはお金を掛けるが無駄を嫌い見栄を張らない。

そして一番良い物を日常に使う。とっておきの日のために取っておくようなことはしない。そんな日は多分来ないから・・・

常に身だしなみには気を配る。特に髪や爪。そしてマッサージなど体のメンテナンスも忘れない。

五感をフルに活かして、日常のささやかな事に喜びを見出す。

できるだけ体に良い物を食べ食事を楽しむ。(そのためにはダラダラ間食をしない)

知的な会話を楽しむために本や新聞を読み、ステージやアートに親しむ。

現金で買い物する。(カードでばかり買うと金銭感覚が麻痺する。)

魅力的な人=ミステリアスな雰囲気を漂わせる人になる。そのためには、自分のプライベートなことは喋り過ぎないこと。

家の中を片付ける。→気持ちもすっきりする。

大切なのは「何をするか」ではなく「どのようにするか」である。この言葉は結構ガツンと来ました

う~ん、一つ一つがわかっちゃいるけどできないことばかり。

手はじめに着ない服を捨てることから始めようかな。