マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

エリザベート2回目~花總×古川

2019年06月24日 | ミュージカル
本日2回目のエリザ観劇。
今日のキャスト

メインキャストで先日と同じ人はルキーニ役の山崎育三郎君のみ。

何年か前に観た時はルドルフだった古川雄大君が今回はトートです。井上君だってルドルフからトートまでに10数年掛かってるんだから早すぎるんじゃない?なぁんて、観る前には思っていたのですが・・・

凄く良かったですよ!!古川トート。
ビジュアルは美しいのは分かってるし、歌も上手いのは知ってるけど、無表情でゾクッとするほど冷たいトートでした。その彼が黄泉の国から帰してやったシシィに「あなた」と呼びかけられた時、振り返って自分の顎(唇?)をサッとなでながら嬉しそうに微笑むんです。(この仕草はルドルフとあった時にもしてました。)

井上トートと花總シシィは歌も自分のものにしてるという感じを受けましたが、古川トートもちゃぴシシィもきっちり音符通りに歌っているのでスーッと入ってくる感じです。

トートの衣装は井上君の方がセクシーな感じでした。古川君はかっちりした感じ。
エリザの衣装は同じだと思いますが。
鏡の間での花總さんはそりゃあ美しかったですよ気品が周りに溢れ出ているようにキラキラしてました。最後にパッと扇を開いて顔を隠す仕草なんて・・・これよ!これっ!!見たかったのは。と思いましたもの。大満足。
ちゃぴもそれなりに良かったのですが、何年もエリザベートとして帝劇に君臨している花總さんのエリザベートは演技の深さが違いました。単なる我儘の自己中女ではなく、激変した環境に馴染めず精神を病んでいくような危うさと儚さを繊細な歌声で表現していて心に突き刺さって来るようでした。

16歳の少女を演じても何の違和感もなし。本当に4〇歳なの???奇蹟の40代。
声も可愛らしいし凄い。
公演中やお稽古中は終わったらすぐ家に帰って寝るので、皆と一緒にご飯いったりすることは一切ないと徹子の部屋で言ってらした花總さん。喉が強い方ではないのでケアにとても気を使ってるのだそうです。玉三郎様も同じことを仰ってました。プロフェッショナルな人は皆さんストイックです。

三浦涼介君のルドルフはビジュアルがまさに繊細なルドルフ。声が木村君みたいにパーンとしてなくてちょっとハスキーなところも儚げです。闇広の古川トートとの絡みは妖しい美しさがあって眼福でした

今回の公演はトートとルドの場面が一番演出が変わってます。

フランツの万里生君。今までは可愛らしいお顔とキンキン声が苦手だったのですが落ち着いてて大人っぽくてとても良かったです。
香寿さんのゾフィーは何も言うことなし。安定の上手さ。
未来優希さんと原さんの夫婦もよかったし。今回のエリザベートは前回(何年か前に観た時のことですよ)の何倍も良いです。