NHKのニュースをたまたま見ていて、驚いた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、25日宇宙ステーション向けに開発中の無人補給機「HTV」と、補給機に搭載する観測装置を筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で報道陣に公開したそうである。HTV(H-II Transfer Vehicle:HTV)は食料や大型の実験装置などを国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ無人の補給機である。
HTVは全長約10m、最大直径4.4m、質量約10.5トンの円筒形で、約6トンの物資を運ぶことができ、「補給キャリア与圧部」「補給キャリア非与圧部」の2つの貨物区画と、「電気モジュール」と「推進モジュール」で構成される本体に分かれている。補給キャリア与圧部の内部は地上と同じ1気圧に保たれ、内部には宇宙飛行士の生活物資や実験用の機材などが搭載される。一方、補給キャリア非与圧部は、宇宙の真空状態にさらされる状態で物資を運び、船外実験用の装置や、ISSの維持に必要なバッテリーや姿勢制御機器などの交換資材が搭載される。電気モジュールにはコンピュータや電源、通信装置などが搭載され、人間でいうと頭脳にあたる。また、推進モジュールにはエンジンや推進薬を搭載し、HTVの軌道変更や姿勢制御のための推進力を発するとのことである。(JAXA HPより)
HTVは現在開発中のH-IIBロケットで、種子島宇宙センターから打ち上げられ、ロケットと分離した後、カーナビでお馴染みのGPSを使って自分の位置を確認しつつ、NASAのデータ中継衛星を経由して筑波宇宙センターにある地上の管制センターと通信しながら、約3日間かけて少しずつISSに近づく。 ISSから23kmの距離まで近づくと、「きぼう」日本実験棟に搭載されている近傍通信システム(PROX)と直接通信できるようになる。PROXはHTVにも搭載されており、双方向で電波通信を行いながらお互いの位置や速度を確認しランデブー飛行に持っていくと、ISSのロボットアームでHTV に装備されている把持部分をつかんで、ISSに結合してドッキング完成である。
このようなランデブー手法をとる宇宙船は世界で初めてだそうである。スペースシャトル、ヨーロッパ、ロシアのドッキング方式に比べて、貨物区画の開口部が広く、大きな荷物の出し入れができること、入手性が良いこと、価格が安かったことで世界でも最も期待されている技術であるらしい。そして、アメリカのスペースシャトルの退役が決まり最大級の荷物を運べるHTVは国際的にも価値が高いものになっているのだ。
一昔前は、アメリカやロシアの独壇場と思われていた宇宙開発もいつの間にか、日本の技術が最先端にまで進んでいることがわかり嬉しくなった。この無人補給機HTVの活躍はISSで活動する宇宙飛行士の期待に大いに沿えるものになることと思う。HTVの初号機(技術実証機)の打ち上げは、2009年の9月だそうだ。その後は、年に1~2機を打ち上げ、合計7機でISSへ物資を補給する。打ち上げが成功することを期待している。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、25日宇宙ステーション向けに開発中の無人補給機「HTV」と、補給機に搭載する観測装置を筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で報道陣に公開したそうである。HTV(H-II Transfer Vehicle:HTV)は食料や大型の実験装置などを国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ無人の補給機である。
HTVは全長約10m、最大直径4.4m、質量約10.5トンの円筒形で、約6トンの物資を運ぶことができ、「補給キャリア与圧部」「補給キャリア非与圧部」の2つの貨物区画と、「電気モジュール」と「推進モジュール」で構成される本体に分かれている。補給キャリア与圧部の内部は地上と同じ1気圧に保たれ、内部には宇宙飛行士の生活物資や実験用の機材などが搭載される。一方、補給キャリア非与圧部は、宇宙の真空状態にさらされる状態で物資を運び、船外実験用の装置や、ISSの維持に必要なバッテリーや姿勢制御機器などの交換資材が搭載される。電気モジュールにはコンピュータや電源、通信装置などが搭載され、人間でいうと頭脳にあたる。また、推進モジュールにはエンジンや推進薬を搭載し、HTVの軌道変更や姿勢制御のための推進力を発するとのことである。(JAXA HPより)
HTVは現在開発中のH-IIBロケットで、種子島宇宙センターから打ち上げられ、ロケットと分離した後、カーナビでお馴染みのGPSを使って自分の位置を確認しつつ、NASAのデータ中継衛星を経由して筑波宇宙センターにある地上の管制センターと通信しながら、約3日間かけて少しずつISSに近づく。 ISSから23kmの距離まで近づくと、「きぼう」日本実験棟に搭載されている近傍通信システム(PROX)と直接通信できるようになる。PROXはHTVにも搭載されており、双方向で電波通信を行いながらお互いの位置や速度を確認しランデブー飛行に持っていくと、ISSのロボットアームでHTV に装備されている把持部分をつかんで、ISSに結合してドッキング完成である。
このようなランデブー手法をとる宇宙船は世界で初めてだそうである。スペースシャトル、ヨーロッパ、ロシアのドッキング方式に比べて、貨物区画の開口部が広く、大きな荷物の出し入れができること、入手性が良いこと、価格が安かったことで世界でも最も期待されている技術であるらしい。そして、アメリカのスペースシャトルの退役が決まり最大級の荷物を運べるHTVは国際的にも価値が高いものになっているのだ。
一昔前は、アメリカやロシアの独壇場と思われていた宇宙開発もいつの間にか、日本の技術が最先端にまで進んでいることがわかり嬉しくなった。この無人補給機HTVの活躍はISSで活動する宇宙飛行士の期待に大いに沿えるものになることと思う。HTVの初号機(技術実証機)の打ち上げは、2009年の9月だそうだ。その後は、年に1~2機を打ち上げ、合計7機でISSへ物資を補給する。打ち上げが成功することを期待している。