いつも愛用しているコンデジが、大分くたびれてきて塗料が剥げ落ち、まだら模様になってきた。人前で使うのは、ちょっと恥ずかしいくらいの体裁になってしまったので、まだまだ機能的には充分使えるのだが、新しいコンデジが欲しくなり、つい買ってしまった。
今回も、使い慣れているカシオのコンデジにした。機種は「EXILIM EX-ZR20」で、今の所最新の機種である。カラーはパープル、ブラック、ホワイトの3色があるが、最近の人気色だというパープルにしてみた。
スペックはこんな内容だ。
有効画素数:1610万画素
撮像素子:1/2.3型裏面照射型CMOS
レンズ:光学8倍ズーム、F3.3-5.9、35ミリ換算25~200mm
動画:1920×1080ドット(30fps)、MOV(H.264)
連写:最大30枚/秒
液晶:3インチ(約46万ドット)
メディア:SDXCカード、内蔵メモリー52.2MB
とまあ、こんなスペックだが、特に注目すべき機能は、強力な暗所撮影機能である。連写を活かした新機能として「HSナイトショット」と言うモードがある。暗所での撮影時に連写して合成、複数の画像を重ねることでノイズを低減するモードだ。このモードで暗闇を撮影してみると、たしかにすごい。夜中の屋外で、ノーフラッシュ、三脚なしで明るく映し出すことができる。感度がISO12800というから、確かに明るく撮れるはずである。ただし、感度が高い分だけザラザラ感は大きい。それでも、こんなところまで写ってしまうのというくらい画期的な機能である。あまりにも明るく映りすぎて、暗い感じがあったほうがいいという場合にはお勧めできないが、新たな撮影シーンを開拓するうえでは面白そうだ。
そして、「EXILIM EX-ZR20」は高速撮影機能を特徴とする「HIGH SPEED EXILIM」のラインナップに属する。最短0.26秒の撮影間隔や、0.13秒の高速オートフォーカスなどの「快速シャッター」を搭載している。さらに、高速連写機能を応用して、撮影環境に応じて自動的に高速連写合成を行い、逆光や夜景、ズーム撮影時などの難しいシーンで画質が大幅に向上する新世代のオート撮影機能「プレミアムオートPRO」を備えており、より失敗のないいい写真が撮れそうである。
もうひとつの新機能として「アートショット」という機能がある。「トイカメラ」「ソフトフォーカス」「ライトトーン」「ポップ」「セピア」「モノクロ」「ミニチュア」から選択ができ、効果の強さをLEVEL 1~3の3段階に調整できる。通常の写真では、物足らなかったり、少し遊んでみようかと思ったら「アートショット」で加工した写真も面白そうだ。