fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

整理していたら

2015年11月08日 | 日記
 俳友Mさんからメッセージをいただきました。ピース又吉さんの俳句の本、おもしろいそうです。『芸人と俳人』読んでみよう。

さて。先日、いろいろ整理をしました。
 いろいろ出てきて、捨てたのもたくさんあったのですが。
 かつてまじめにハウツーものの本を読んで、その中から、抜書きしたものがあったりして。
 改めて、(そうだそうだ)と、読み直しました。
『新人賞の獲り方教えます』というもう絶版になっている久美沙織さんの本とかねえ。

 面白い、悲しい、悔しい、じれったい。そういった、ひと言で言ってしまうと簡単きわまりないんだけど、それ自体には喚起する力があんまりない言葉っていうのがある。文章の中にこういった安易な言葉を出して逃げてもいい場合と、それはなるべく避けて別の言い方をしたほうがいい場合がある。
 この世にただひとりしかいない自分だから、この世にただひとりの自分の書くものだから、価値がある。しかしあなたがちっぽけな自分でしかないうちは、人の心をうつ作品はできない
。(『新人賞の獲り方教えます』)

 とか。(私は実にちっぽけだ・・・。踏ん張りましょう)

 作者が楽をすると、読者が苦労するのです。
 本当に言いたいことは、モロに文章化してはいけません。それは伏線よりも、さらに巧妙に隠さなくてはならない。どこに隠すか。そう、行間です。なにも書いていない部分で、それを書かなくてはならない
。(『もう一度だけ新人賞の獲り方教えます』)

 とか。(この頃、書いてしまってるなあ。ちょっと考えなくては)

 深淵すぎる言葉はほとんど何の意味ももたない。言葉を空回りさせて酔ってはならない。(『エッセイを書きたいあなたへ』木村治美)
 とか。 (うんうん。俳句もそう)

 佐藤さとるさんの『ファンタジーの世界』からも書き抜いています。
 そして、なぜか千住明さんの『美術の授業』からかなりの量を書き抜いています。美術論なのですが、堅苦しくはなく、小説とかなりの部分がオーバーラップすると私は感じたものでした。余白について。作家というものについて。(「私たちは余白の中に生きている」という一文はよーく覚えています。それは、私が作品を書くとき、頭から離れないこと。私にとっては書く上での基本です。興味ある方はぜひ読んでください)

 そしてそして、まったく覚えていなかったのが、横山光男さんの『児童文学の書き方』。へえーっと驚いています。実は読んだ記憶はまったく残っていないのです。でも書き抜いた部分、耳が痛い。