fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『しゅるしゅるぱん』(おおぎやなぎちか・作/古山拓・絵)ー福音館書店

2015年11月12日 | 自作紹介
        
 
 発売になりました。(のはずです。実は本人、リアル書店はまだ確認していません。昨日書店へ行ったけど、まだ入荷してなかったとか。Kさん、Tちゃん、ゴメンね。有難きは友なり)

 小学校高学年以上~大人向けです。
 たくさんの方に読んでいただけたらと、願っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 このところカウントダウンで、表紙やデザインのことをお話ししてきましたが、私の仕事は内容の部分。ここをきちんとアピールしなくてはならないですね。
 ただ、この本のテーマは、○○です。というのはやはり控えておきたい。
 編集者さんが宣伝用に配布してくださったものをコピペしておきます。

 住み慣れた東京を離れ、家族で父親の田舎、岩手の朱瑠町に引っ越すことになった解人。その町を見下ろす朱明山には、すこしイタズラ好きといわれる山神様が古くから祀られていた。不本意ながらも、ひいおばあちゃん、おばあちゃんとともに、慣れない新生活をはじめた解人だったが、身のまわりで、立てつづけに奇妙なことが起こる。ところがおばあちゃんも両親も、「山神様のしわざだ」と、まともに取り合わない。山神様の好きなおまじないをとなえればいい、という説明にいぶかり、苛立つ解人の前に、とつぜん謎めいた男の子が現れた。じぶんのことを「しゅるしゅるぱん」と名乗る彼は、いったいだれなのか。なぜ解人にだけ姿をみせるのか。4世代にわたる家族の過去と現在を行き交いながら、その謎がだんだんと解き明かされていく。
※本作品は、第15回児童文学ファンタジー大賞佳作受賞作に加筆修正したものです。


 宣伝文なので、わかりやすく「ひいおばあちゃん」となっていますが、本文では、「おひこさん」という言葉を使っています。岩手の方言です。岩手が舞台なので、こういった方言がありますが、例えば九州の方でも、理解できる程度にしているつもりです。
 改稿している間、何度も岩手へ行って、岩手の自然の中に登場人物の姿を見ていました。

 読んでくださった方それぞれが、違うことを感じていただいていいと思うのです。本は、ひとたび読者さんの手に渡ったら、読者さんのもの。読者さんの経験や環境との響き合いで、独自の世界が広がったら、それはなにより嬉しいことです。