ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

失敗してもまた始まるETCの商業利用 ETCXとは?

2021年08月03日 | ITS

ETCの高速道路料金支払い以外の利用、いわゆるETCの多目的利用については、もうずいぶんまえにITS事業企画という会社がチャレンジし見事玉砕している。これは当ブログで散々無理だろ、と指摘してきた結末です。
その後もこの話は出ては消えていたわけで、当ブログではETCは高速道路料金支払いに特化するべきだといってきてるのですが、まだぞろ商業利用を推進する事業体がでてきました。

昨年の今頃、中日本高速道路がケンタッキー・フライド・チキンのドライブスルーで実験を開始したETC多目的利用(一年前の当ブログ記事)がサービスにブランド名をつけ、立派なWEBページをつくり本格事業展開のようです。

その名もETCX

事業母体はETCソリューションズ。ソニー、名鉄、沖電気、三菱プレシジョン系からの出資会社。

今使っているETCでそのままキャッシュレスにはならず、指定クレカでの登録が必要。
かつ、現時点で使える施設は、伊豆半島の有料道路数か所と、鈴鹿PA内のスナック屋台、愛知県新城市のガソリンスタンド。以上。
これからどんどん増えるといってるけど、ここで明確に予言しておきます。この事業はとん挫します。実験で参加してたKFCがいなくなってることからもまあ、明らかでしょう。

その理由は過去記事で何回も説明していますが、もう一度簡単に説明しておきます。

1.キャッシュレスというだけで集客はできない。さらにいえば、この数年スマホキャッシュレスが拡大し、スマホがお財布になってきているのであえて車のETCで払う意味はほとんどない。

2.高速道路料金支払いのETCの最大のメリットはノンストップだけど、多目的利用にノンストップ対応サービスは駐車場以外存在しない。どうせ止まって商品の受け渡しがあるのなら車の機器で払う意味はさほどない。

3.ガソリンスタンドはセルフになってきており、どっちみち降りて機械で操作が必要。

4.これが最大の理由。店側の設備機器の価格が高い。ETCで支払いができるというメリットだけでは客数は増えないから投資回収できない。
駐車場はノンストップということでのユーザーメリットが比較的高いが、それでも普及しなかったということはいかに設備投資に見合うリターンがないかということの証明になってると思います。
(なお、駐車場に関しては商業施設利用割引対応が難しいことがノンストップ決済の妨げになっているという側面もあります)

投資をする小売り施設が増えなければ会員も増えない、会員がいなけりゃだれも設備投資しない。これを乗り越えるのが大変なんだけど、この事業に関してはどう贔屓目にみてもそれを超えることができるとは思えません。自分の行動範囲で月数回以上つかうような状況にならなければだれも会員登録なんてしない。そのためには加盟施設は相当数にならないとだめでしょ。
この「にわとりたまご」を打破するためには無料に近い形で決済機器を配るか、相当なインセンティブをつけて会員を募るしかないけど多分資金的に持たない。
でも、株主4社という船頭の多さが投資や撤退といった大きな経営判断を鈍らせる、というありがちなパターンになりそうです。

早めに見切りつけたほうが良いとおもいますよ。

 


2022に現行ETCが使えない?全然心配いりません!

2021年04月22日 | ITS

2022年に現行ETCが使えなくなる?という話がここにきてネット、YOUTUBEで流れているようです。
たいていは内容は正しいんですが、アクセスを稼ぐためかタイトルやサムネは「使えなくなる」「違法」と煽っているものが多く、困ったものです。

結論を先に言います。心配ありません。特に、ETC2.0への買い替えは全く意味がなく、お金の無駄使いになるだけです。(のぞく圏央道利用者)

ここから先は心配いらない理由の詳細説明になります。

1.使えなくなる対象のETCはごく少数、ETC1.0、2.0は無関係
  ネットで「調べ方」等が出てるけど、対象は20年近く前のデンソー製の一部くらい。現存してる機器はごくわずか。
2.使えないといっても、使える。
  電波法改正で2022年12月以降は猶予期間が過ぎて適法でなくなる、ということだが、それ以降もETCは通過できる。
3.現実的に摘発は行われない
  電波法違反といっても大出力の違法無線を故意に使うような悪質な話ではなく、現実的に摘発は行われないだろう。
  とはいえ国も違法状態を放置できないから、現在さらに猶予期間の延長(2022年12月から、「当面の間」へ)が検討されている。(新スプリアス移行延長のパブコメ募集
  

特に問題なのは、この機に乗じてETC2.0を普及させたい人たちがあえて勘違いを助長している、控えめに言っても放置していることです。
ETC2.0は、消費者にとって圏央道割引以外のメリットは皆無です(ありますが、ほぼ無価値です)。
圏央道を頻繁に使う人以外、高いお金を出して買う必要はありません。(個人の感想ですが)

蛇足ですが、ETCのセキュリティバージョンアップが行われており、旧規格のETCは2030年を目途に使えなくなるという話もあります。
これも1.0,2.0は関係ない話です。1.0でも数年前から対応機が出ており、一方2.0でも非対応機があります。1.0が使えなくなるということではありません。
さらに、本当に2030年を目途に古い規格を通行させなくなるとは思っていません。そんなことしたらセキュリティ問題を上回る混乱が生じるでしょう。なのでこの話はもうしばらく様子を見ればいいと思います。


PING G425 偽物情報

2021年04月06日 | ゴルフ

中国通販サイトでPING425の偽物が出てました。MAX、LST、3番、5番、全部あります。説明書もビニール包装も日本仕様です。
私も日本に帰ってきてしまったのでショップで偽物を確認することができませんが、G410の偽物は本物と見比べてもわかりませんでした。
なのでこれもおそらく簡単には見分けられないと思います。

850元は13500円程度。仮にこれを仕入れて経費利益をのせて売るとしたら販売価格は35000円程度でしょうか。
ヤフオクやメルカリ見てみると面白いですよ。


偽物シャフトの見分け方

2021年03月31日 | ゴルフ

中国では、ゴルフ場の近くにゴルフショップがありよく立ち寄った。

そこの店主がよくいってたのは「ヘッド本物、シャフト偽物」
つまり、ヘッドは工場の横流し品だけどシャフトは偽物だよ、ということ。

実際中国にはシャフトの偽物があふれかえっている。ツアーAD、三菱、フジクラといった日本ブランドだ。
でも実際違いは表面の印刷だけで、中身は多分どれも同じだと思う。大体2000円~3000円で売られている。

タイトルは見分け方と書いたけど、正直見分ける方法はない。本物と並べて印刷を比べればわかるのだろうが、偽物だけを見せられてもわからない。本物のようなシールやシリアル番号も入っている。

こうした偽物シャフト、実際に使ってどうなのかというと、少なくとも私の周りで折れたという話は聞かなかった。
ただし、表示のRやSは完全にいい加減。
まあしかし、プロゴルファーでない限りシャフトがすごく柔らかいかすごく硬いか以外はわからないと思う。アベレージゴルファーに「手元調子」とか「トルク」とかわかるとは思えない。
だから偽物でいいとは決して言わないけどね。

さて、この偽物が国内でもオークションなどでかなり出回っているらしい。
先に書いたように見分ける方法はない。善意の出品者が出品してる中古が偽物ということもある。なのでシャフトはショップで買うのが一番、というのが結論なんだけど今までの経験からなるべく偽物をつかまされない方法を記しておきます。

1.ツアーAD(MT、TP、GT、VR、BB、XC 特にMTが多い)、三菱ディアマナ、フブキ、フジクラスピーダ、KBS Tourが代表的な偽物のターゲットブランドなのでなるべく避けるほうが無難。
2.日本での人気が主体のためか、ATTASの偽物は見たことがない。ただしこれとて印刷版起こすだけなのであるかもしれない。
3.純正シャフトが中古で出ていることもあるけど安心できない。偽物クラブに使っていたシャフトかもしれない。
4.一般にあまり有名でない、あまり売れてないものは印刷版に投資するほどの需要がないので、偽物は少ない。

以上


車の価格は2030年には5分の1になる?

2020年11月11日 | 自動運転

日本電産の永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は11月10日、第22回「世界経営者会議」において、「2030年に自動車の価格は現在の5分の1程度になるだろう」と述べた。
日経リンク(日経のリンクは短期間で消えます)

要約すれば、
1.カーメーカーがハードウェアで勝負する時代は終わり、ソフトが重要になる。
2.使う部品は専門のメーカーに任せることになる。専門メーカーがシェアを取ればコストが下がる
3.今はバッテリーの価格が高いから車の価格も高い。しかしEVのバッテリー価格は技術革新でまだまだ下がる
4.2030年にはEVのシェアが50%を超える。その頃には車の価格も5分の1くらいになる。

なぜバッテリー価格が下がると車全体の価格が5分の1になるのかさっぱりわからない。駆動及び駆動制御は車の根幹ではあるがあくまで一部だ。
現実的には「2030年時点でEVはガソリン車並の価格程度まで下がる可能性がある」くらいのことだろう。

永守会長は現在カーメーカーが部品を作っていると思っているのだろうか?カーメーカーが作っているのはエンジンと骨格、板金パネル位のものでその他の部品はすべて専門のメーカーが作っている。その部品メーカーも相当な努力でコスト低減を重ねており、簡単にコストが下がるわけがない。言い間違いであると信じたい。

ただし、そうは言っても今後車の価格が劇的に下がる可能性がないわけではない。
それをもたらすのはEVではなく、自動運転だ。

自動運転は先進技術が必要だからむしろコストが上がるのでは?と思うかもしれない。なぜコストが下がるのか?

そのポイントは車という商品のポジショニングが根本から変わる可能性にある。それはどういうことか?

現在の車は人間が運転することを前提に作られている。自動運転の車には要らない物がついている。もちろんハンドルやアクセルと言った操縦装置が要らなくなるが、話はもう少し複雑なのだ。
わかりやすい話が最高速度。自動運転車は速度違反をしないから、制限最高速度を超える性能を保つ必要がない。自動運転車はカーブの手前で安全な速度まで減速するから、コーナリング性能等を考える必要もない。自動運転車は原則ぶつからない車だから、衝突安全を考えなくてもいい。
人間が運転しないから、乗り心地や騒音以外の「官能性能」、加速感とかハンドリングとか、は一切考慮しなくていい。

そして、もう一段階進むと車は輸送機器になる。
自動運転車は呼べば来る、好きなところで降りていい。自家用車よりはるかに便利なので自家用車を持つという発想がなくなるかもしれない。
そうなると車という商品は公共財のようなものになる。ブランドやスタイルには誰も関心を持たなくなる。電車やバスと同じ。

そうなるとメーカーとしても差別化の意味がなるなる。すべての車を同じにして大量生産し徹底的にコストを下げる方向になる。部品の共通化、大量生産化が進み、また差別化に使われていた装飾的な部品のコストも不要になる。

そこまで行けば5分の1も夢ではないかもしれない。
そんな世界は私は嫌だけど。


高速道路ETC専用化。「非ETC車はコスト負担を」はおかしな理論

2020年10月05日 | 高速道路

 

OGPイメージ

高速道路のETC専用化「都市部は5年後」国の委員会が提言 非ETC車には「コスト負担を」 | 乗りものニュース

新型コロナウイルスの影響を受け検討されている高速道路のETC専用化ですが、その方針が国の委員会で改めて明確化されました。ETC利用率が高い都...

乗りものニュース

 

乗りものニュース2020年10月10日記事。

ETC利用が拡大してくる中で、高速道路をETC専用化しようという議論が出ることは理解できる。
非ETC利用者が一人でもいる限り有人の料金ブースを全料金所に設置しなければならず、高速道路会社は人件費やブーズ維持費といった固定費を削減することが出来ない。
それについては私はむしろ肯定派だ。

しかし、国交省や道路会社のいう以下の理屈には全く賛同できない。
「わずか1割の非ETC車に6倍の料金収受コストがかかっている。この不公平をなくすために非ETC車の利用負担について検討する必要がある」

ここで公開されている棒グラフは台あたりの料金収受コスト。ETC車は平成18年の40円/台から平成28年の36円/台とゆっくりと下がっている。
コストの大部分はETC設備であり、それは通行料が増えても変動して増えないのでむしろ低減率が少ないのでは、と思う。いずれにしても36円/台は高すぎるように感じる。

それは本題ではないのでここで止めておく。

問題なのは非ETC車の収受コスト。これは非ETC車がどんなに減っても最低限の有人ブースは廃止できないので、非ETC車が減れば台あたりコストは高くなる。
問題なのは、総額ではなく台あたりというところ。利用者が減って分母が小さくなったから高くなっているだけで、利用者自身には全く関係ない話だ。
彼らは一円も得をしていないのに不公平も何もないだろう。

そもそもETC化は道路会社が料金収受コストを下げたくて始めた事であり、じっさい90%がETC化された現時点でもかなりの労務費削減は出来ている。

決して「非ETC利用者がまだ残っているから損失を被っている」わけではない。非ETC利用者をなくすことでコスト低減をやり遂げたい、と言っているだけだ。

最初に言ったとおり、それはそのとおりだからやればいい。問題はそのやり方であって、

「非ETC車にはコストが掛かってるから負担してもらいます」ではなく、「当社の経営上申し訳ないけど非ETC車はもう通行できなくします」

だろう。

高速道路ETC義務化で高速道路会社のコスト低減が進むのであれば、高速道路会社は非装着ユーザーに無償でETCを貸与すればいい。いまもう純粋に料金支払いだけの機械なら小売5000円程度。コストは1000円台だろう。
その上で記事にもある通りクレカが作れない、使いたくない人へのデポジット方式の垣根を低くすればいい。


広東 高明銀海ゴルフクラブ

2020年08月23日 | ゴルフ

広東省仏山市高明区にある銀海ゴルフに行ってきました。

ネットには日本語の情報がほとんどないので書き記しておきます。

・広州市内からは一時間半程度。早朝ならもう少し早いかもしれません。
・家電の美的の総合レジャー施設の敷地内でとてもきれいなところです。
・ロッカー、シャワー、トイレなどゴルフ場の設備は高級感がありきれいです。
・日本語予約サイトから予約可能だと思います。私は知人に頼んで土曜588元でした。
・山地に作られているので打ちおろし打ち上げがあります。日本のゴルフ場に近い雰囲気。
・総じてフェアウエイは狭く、ホールとホールはブッシュセパレートです。
・ドッグレッグホールが多く、ゴルフナビ等でコース確認をした方がいいです。初見殺しが多々あります。
・グリーン周りは中国のゴルフ場にしては素直。砲台、バンカーは少ない。
・その時によって違うと思いますが、グリーンは遅い。

一回プレーしただけなので攻略等は書きませんが一つだけ。
15番は廊下のような狭くてまっすぐの180ヤードパー3。しかも左右OB。180ヤード先の20ヤード幅に落とせる自信がある人以外はプライドを捨てて刻んだ方がいいでしょう。


ETC2.0、まだまだ諦めないドライブスルー決済

2020年08月03日 | ITS

中日本高速道路は沖電気工業、ソニーペイメントサービス、日本ケンタッキー・フライド・チキン、メイテツコムのとの共同でETCによるドライブスルー決済の施行を開始した。実施店舗は相模原中央店。

https://news.yahoo.co.jp/articles/559e8872b10ba9ebd4ecb0172ea33cfb37c2512f

なお、この試行は従来ETC、ETC2.0ともに対応する。

ETCによるドライブスルー決済はETCの立ち上がり時からすでに20年以上言われ続けているが普及していない。
なぜなのか?
簡単にいえば、さほどニーズがない、ということに尽きる。これについては私のブログの初期の記事で何回も言及している。そもそもドライブスルーなんて普通の人なら年に数回しか利用しないし、ETCだからといってノンストップで通過できるわけでもなく、メリットはキャッシュレスなことだけ。
今となってはキャッシュレスはPAYPAY等すでに普及している競合がたくさんある。

ここに来てコロナ影響でテイクアウトが増え、更にキャッシュレス決済需要が増加するということで多少の追い風ではあるが、スマホ系キャッシュレスが拡大しており後発の、しかも車に乗ってるときしか使えないETCのキャッシュレスに未来があるとは到底思えない。

今回の試行も期間中全商品一割引というインセンティブを付けているが、ETCとクレカの事前登録が必要、かつ事後にアンケート回答。

フライドチキンを常食している特殊な人以外はわざわざ参加しないだろう。

車に乗っているときしか使えないキャッシュレスは、「ノンストップ」という理由がなければ普及しない。
さらにこうした需要側の弱さに加え、ETC決済は企業側の設備投資金額の高さが足かせになっている
ノンストップで大きな利便があるはずの駐車場ですら普及は遅々としてすすまないのが現状なのだ。


広東省仏山(佛山)市順徳 日本人会

2020年06月13日 | 中国生活

このエントリーは広東省仏山(佛山)市順徳在住、もしくは今後在住予定の日本人の方に向けてのものです。
順徳日本人会のホームページは以前ありましたが現在はメンテナンスが止まっており、ネットでの情報は限られています。検索でたどり着いた方向けに情報発信をいたします。

 

1.順徳について
中国の住みやすい都市ベストテンなどに入る、治安のいいい街です。中国では美食(広東料理)の街としても知られています。家電(美的等)、養魚等が主要産業。

2.日本人居住区
大半の人が大良の新世界アパートに居住しています。新世界ホテルが経営する同じく区画のアパートです(サービスアパートではありません)。徒歩5分圏内ちゃんとした和食屋とスーパーがあります。観光地清輝園の向かい側なので土日は人出が多い場所です。

3.日本人会
日本人会があります。
定期的な会食は年に数回で、特に会費などもない緩い集まりです。知り合いを作っておくと便利なので赴任されたら参加された方がいいと思います。

盛んな活動はゴルフです。順徳区の均安にある均安ゴルフクラブ(車で40分)で毎週末土日にスタート枠を確保しており、幹事が車の乗り合い含めメールやWechatで取りまとめてます。一人でも気軽に参加可能です。

詳細情報をご希望の方は日本人会にお繋ぎしますのでこのブログのコメント欄にご一報ください。


ETCポータルサイトにしれっと嘘が書いてあるので

2020年05月12日 | ITS

世の中新コロでETCのことなんかどうでも良くなっちゃってるけど、このブログの本業のエントリーもたまにはしないとね。

ETC総合情報ポータルサイトではETC2.0の賢い料金(一時退出)について書かれている。→ここ

文章を貼り付けると以下の通り

「いままでは、一般道路の”道の駅”を利用するために高速道路をいったん降りると、もう一度高速道路に戻るときに、あらためて初乗り料金が必要でした。
車両ごとの経路情報を把握しているETC2.0では、もっと柔軟な料金設定「賢い料金」が可能になりました。
道の駅利用のための一時退出をしても、目的地まで高速道路を降りずに利用した場合と同じ料金で高速道路を継続利用できます。(20ヶ所限定)」

全国20箇所で、道の駅利用すれば高速を降りても継続料金でよろしい、ということなんだけど問題は赤字部分。

「車両ごとの経路情報を把握してるETC2.0」、これは本当。でも「可能になりました」は嘘。

どういうことか?
ETC2.0が把握してる経路情報はGPSによる移動軌跡。でもプライバシー保護のためエンジンオフで前後数キロの情報がクリアされるから道の駅では使えない。
では、どうやって道の駅に立ち寄ったかを把握しているかといえば、道の駅に設置されてるETC読み取りポスト。ETC情報を読み取ってるわけだからETC2.0である必要はない。
単にETC2.0だけが対象となるように規制しているだけ。

ということで、道の駅一時退出は通常ETCでも技術的には出来る。国交省がETC2.0普及のために意図的に2.0に限定しているんです。

なんでそんなことまでして2.0を普及させたいのか?ということは前に散々かいてきたので繰り返しませんが、道の駅立ち寄りが交通安全や地域経済振興を目的としているなら2.0への限定は即刻やめ、全ETCに開放するべきだ、と繰り返し言っておきます。