ITSを疑う

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パナソニックとパイオニア ナビ新モデル発表

2006年05月15日 | ITS
最近平日はかなり忙しいので、週末にまとめてエントリーしておこう。

パナソニックは12日、カーナビゲーションの新ラインナップを発表した。

最大のポイントは、フラッグシップモデルである「ストラーダFシリーズ」に地デジチューナー(アナログ、地デジ12セグ、ワンセグ)を標準装備したことだ。
標準装備といっても、内蔵ではなくハイダウェイ(別体)だが、既存の地デジチューナDTV20とは違うもので筐体は一回り小さい。

そのほかは主に従来機能の改善といったところ。ツートップメニューと称するユーザーインターフェースはAVNの中でも出色のわかりやすさだと思う。

また、「あゆはこれ」といっていたにもかかわらず(やむなくだろうが)ipodに対応した。
Webページの紹介でも、DSカードでのD-Snapとの連携を謳った直後に「ついに人気のipodとの連携」と紹介されている。「人気」という形容詞を使う松下さんの度量に脱帽。

まあ、ウォークマンもAACファイル対応を発表したし、これはどうしようもないのだろう。

ほぼ同じ時期にパイオニアのサイバーナビ新商品が発表となっているが、こちらにはあまりいうべき新機能は見当たらない。目玉といえば、スマートループ構想というプローブだろう。これは、「ブレインユニットを(自宅に設置した)リビングユニットに挿入すると、自動的に情報がサーバーに送信される」ということで、車に通信機器を設置するわけではない。なんか、苦しい解決策という感じがしなくもない。こんな面倒なことをやる人がどのくらいいるのか、ちょっと疑問。

実はサイバーナビも携帯電話接続の機能があり、その専用コンテンツだってかなり頑張って整備してきたのだが、カタログをみてもわかるが最後のページに申し訳程度に記載されているだけ。
このブログが一貫して主張している「車と通信の融合の実現は難しい」ということがここでも証明されている。

注目の地デジチューナーはパナソニックの7万5千円に対してパイオニアは10万円。(ともに税別)
この価格差は大きい。

これはパナソニックの価格が破格だ、というべきであろう。
おそらくは、相当思い切った戦略的な値付けだと思う。そしてそこからは、地デジがカーナビの勝負を決める、という松下の信念が見えてくる。

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