ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

2008年のITSを予測する その1

2008年01月03日 | ITS
新年にあたり、昨年の振り返りと今年の展開をしてみたい。

昨年の年頭予測

予想を完全にはずしてしまったのが車載メモリーナビと車載ワンセグチューナーだ。

何機種か市場投入された2DINサイズの廉価車載メモリーナビについては、軽自動車の伸長とあいまって大幅に普及するのではないか、と予測したが、散々だったようだ。一方、あまり売れないと予測したPNDは、大ヒットとまではいかないものの、メーカーブランド品を中心にそこそこ出ているらしい。

車載メモリーナビはAVNとPNDの間で中途半端な商品となってしまったのだろう。
しかし、軽自動車でもHDDナビなどハイエンド品を選ぶユーザーも多い、という。
お金がないから軽自動車を買っているわけではない、ということなのだろう。

車載ワンセグチューナーは従来のアナログチューナーの座を獲得すると考えられていたが、予想外の不人気となってしまった。
この不振はテレビチューナーのデジタル化に関する市場認知が進んでいないことも原因のようだ。

地デジを指名するユーザーは高くてもフルセグモデルを購入する。もしくは、関心のあるユーザーはカー用品店でワンセグと12セグの画面の差を見て、フルセグを購入する。

しかし、一般の消費者にとって、「カーテレビのデジタル化」は、まだショッピングリストにも入っていないようだ。

ということで、どちらも理論的には売れるべき商品が売れなかった。
じゃあ、今年はどうなるか、というとこれは非常に難しい。
理屈上は需要があるのだから効果的な市場認知がなされれば売れるはずだが、こればかりはメーカーのマーケティング次第ということになる。