ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

エアーナビの動向

2008年09月18日 | ITS
延期となっていたパイオニアのエアーナビAVIC-T10の専用サーバー運用が9月から始まった。
はたしてどの程度の通信契約を取れるのだろうか、と前のエントリで書いたが、メーカー発表がないのでよくわからない。

聞くところでは、通信契約をしたユーザーは10~20%程度という。
本体自体の出荷数は数万台だろうから、まあ1万人には達していないだろう。
あくまで憶測なので、情報があれば教えてほしい。

このユーザーに対して、ソフトバンク、パイオニア、インクリメントPが出資して設立した「ナビポータル」が、その名も「ナビポータル」というポータルを提供している。パイオニアのプローブである「スマートループ」はこのポータルの中の一つのコンテンツのように提供される。

ナビポータルは、前日のTVで紹介されたレストランの情報など、即時性のあるPOI情報を提供することを目玉にしている。
また、PCでWEBサーフィン中に気になったページ、情報をナビポータルに保存が可能で、それをAVIC-T10で表示させるという使い方もある。

しかし、今後どこまで通信契約会員数が伸びるかが問題だろう。
少なくとも現在の延長線では、ビジネスモデルの成立は難しそうだ。
今後は他社へのポータル提供や、携帯接続による通信の提供(今は専用モジュールのみ)など、ソフトバンクとしての活路を見出す必要があるだろう。

余談だが、上記のサイトをみると活用している事例の写真はすべて女性ドライバー。
実はこの商品、ターゲットを女性においているらしい。
男はサイバーナビ、女性にケータイ感覚のAVIC-T10、ということかもしれない。

しかし、女性をターゲットにして自動車用品が売れたことは、自動車用品の歴史の中でただの一度もない。いろいろな会社がチャレンジし、失敗している。

私は、女性ユーザーがカーナビに月々2000円の通信・情報料を支払うなんてことは、全くありえないと思う。