ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

広瀬隆氏

2011年03月19日 | インチキ・疑似科学
原子力発電所に対して一貫して反対の立場をとってきた広瀬隆氏にとって、今回の事故はまさに主張が現実となったということで、ある意味面目躍如かもしれない。
震災後に様々なメディアに登場し、それにより危機感を感じている人もいれば徒に危機を煽っていると批判している人もいるようだ。

私はもともと広瀬氏の著作を読んだことはなかったが、気になってネットを検索しこのダイヤモンド・オンライン記事を見つけた。

しかし残念ながら最初の

マグニチュードが当初8.4→次に8.8→最後に9.0に修正されてきたことが、疑わしい。原発事故が進んだために、「史上最大の地震」にしなければならない人間たちが数値を引き上げたのだと思う。

というところで、そこから先を読む気がなくなった。いわゆる陰謀論的な発想だね。
申し訳ないけど、これだけでわたしはこの人をトンデモ系と判断した。

しかし、この記事がダイヤモンド・オンラインのランキング1位であることが心配。

ツイッターをはじめとするネットメディアは、何が起きているかを素早く知ることができる代わりに、氾濫する情報へのリテラシーが重要になる。

いま最も重要なことは被災地への燃料・物資輸送だが、すでに原発に対する過剰な警戒が輸送の障害になっているという。「政府を信じるとろくなことはない、今すぐ逃げろ」といっている人もいるけど、本当に皆がそんなことをしたら被災地はどうなる?

この災害に対して、東京にいてできることはあまりに少ない。
被災地のため、とか思って節電をしているかもしれないけど、それは実は自分たち東京の停電を防ぐためであって、被災地救済とは関係ない。

余剰品を支援物資としてNPOに届けるか、募金をするか。
さらに、発電所については出来ることは何も無い。現場の努力に任せるしかない。

少なくとも、買い占めをしたり、おかしな情報流布の片棒を担いだりして被災地援助の邪魔をしないようにしたい。