ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ウエアラブルについての再考

2015年02月15日 | モバイル・ウエアラブル

一昨年の秋ごろ、ウエアラブルなんて市場がないんじゃないか、的な話を書いた。
特にGoogleグラスってやつはとてもトリッキーで、一般に普及するものじゃないだろうと指摘したが、さきごろGoogleは失敗を認める発表を行った。

そして、この世界で今Apple Watchが一番ホットなアイテムであることは間違いない。
しかし、Apple信者を別にすればその発売を待ち望んでいる人が多いとも思えない。
前の記事で私はその凡庸なデザインを指摘したが、それ以上に機能(消費者が買う理由)がよくわからない。

ある記事によれば、ウエアラブルの最大の可能性はスマート家電のコントロールだという。
しかし、これとてキラーコンテンツとなりうるかというと怪しい。帰宅前に空調を付けておくというニーズは確かにあるだろうが、それ以外にキラーはなさそうだ。在宅中、家中の家電(スマート化前提)をウエアラブルデバイスでコントロールするという事もできるが、果たしてそこまでの市場になるのか?
それに本当にニーズがあるなら、ユニバーサルリモコンとかもっと売れてる。さらに言えば、これらのコントロールをするデバイスがスマホではダメで腕時計じゃなくちゃいけない理由がわからない。
(私は家に帰ると鬱陶しいので時計は外してしまうが、スマホは身近においている。そういう人が多いのでは?)

健康管理は、心拍数、血糖値等、腕時計型ではないとできないのは事実だけど、前に書いたとおりそんなに大きな市場ではないだろう。

モバイルペイメントがキラーだという人がいるが、これも何故スマホより腕時計の方がいいのかというのがわからない。ポケットから出す手間の有無だけ。

iPad miniとウエアラブルデバイスの組み合わせなら検討の余地がある。7インチはモバイルの状況では簡単に取り出せないし、耳に当てるには大きすぎる。
でも、その場合でも必要な昨日は基本的な、通話ができる・誰からの電話かわかる・簡単なSMSが読めるというのぐらいのことで十分。それ以上の機能が本当に必要かというと疑問だ。
本格的なクロノグラフの体裁で見た目が美しく、それでいて一部のディスプレイでそうした簡単な表示が出るというなら検討してもいい。
でも、事前発表されたApple Watchでは、私はもらっても着けないような気がする。
あと、毎日充電はキツイね。