ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

上海公共自転車シェアリング 摩拜单車(Mobike)の使い方

2016年07月04日 | 上海生活
2017年8月追記 Mobikeの日本進出に伴い、日本の電話番号と日本のクレカで登録して、中国でも使えるようになったそうです。

上海では以前から上海の大手自転車メーカー「永久」が公共自転車を展開しています。
しかし使用にはカードを作る必要があることや、指定ターミナルでの受け取り、返却が制約となりあまり活用されていませんでした。
しかし、最近スマホをつかった新しい自転車シェアリング「摩拜单車」(摩拝単車 Mobike)がスタート。これは結構活用されているようで、まだ台数が少ない割には白とオレンジのちょっと変わった自転車を街中で見かけるようになりました。

自分の車も自転車もない我ら駐在員にとっては格安でかつ結構使い勝手がいいサービスなのでその使い方を含め紹介します。

まずはiPhoneかAndroidのスマホアプリを入手。なぜか「上海 公共自行車」で検索しても古い「永久」のサービスしか出てこず、「摩拝単車」mo bai dan che で検索する必要がります。MobikeのWebページからリンクがあります。

アプリにまず300元のデポジットを入れる必要があります。微信でも支付宝でもOK。
支付宝を使ってない方や微信支付を使っていない方は、だれかに現金を渡し微信の自分のアカウントに送金してもらえはOKです。
デポジットは申請すれば返却されます。

次に実名認証。これは実名(アルファベット)、自分の顔とパスポートのID表示面が一緒に写った自撮り写真画像及びパスポートのID画面のアップ画像を送信すると一時間くらいで認証OKになります。
登録には中国携帯番号のインプットと、そこにSMSで送られてくる暗証番号の入力が必要。携帯番号がIDとなり、一旦インプットすればその後は入力不要です。

これで使えるようになります。

使い方は簡単。地図画面に自分の場所と近くにある自転車が表示されます。一番近そうなのを選んで予約ボタンを押すと15分間キープされます。予約キャンセルや不履行に罰金はありません。
表示される自転車の位置は2-30m程度狂っていることがあるので、自転車置場でオレンジと白の自転車を探す必要があります。
なお、自転車の場所に近づいても見つからない場合は画面のRingボタンを押すと自転車から音が出ます。
自転車に到着したら画面の「Unlock」を押して、表示される読み取り画面で写真の2次元バーコートを読めば自動的に解錠されます。(ちょっと時間がかかります)
返却は、自転車駐輪エリア(歩道に白で表示されている)であればどこでもOK。100m以内に駐輪エリアがない場合は他の通行の邪魔にならない場所ならOKとのこと。但し駐車場内や私有地の中、じゃまになるような路上等での乗り捨ては禁止。アパート区画(小区)内もNGです。駐車違反を次の利用者が通報するとポイントが減らされ、次回以降のレンタル料金が上がってしまいます。
返却方法は後輪の鍵をロックするだけ。3回ビープ音が鳴ればOK。スマホアプリで返却が確認できます。

利用料は30分1元と格安。

欠点もあります。
まずは、固定ギアで遅い。漕ぎ出しは重く、また速く走ろうとすると疲れます。のんびり行けばいいのですが、電動自転車が横を追い越すたびにクラクションを鳴らすのでうるさくて仕方がない。
次に、鍵をかける=返却なので、目を離さなければならない場合は短時間でも一旦返却する必要があります。鍵をかけずに放置して盗まれたら保証責任が生じます。また自前の鍵の使用は禁止です。
一度返却し、また予約を入れてキープし再使用することはできますが、料金は一旦クリアされ再課金になります。
あと、今までにサーバーエラーが何回かありました。まだ運営側が不安定なのかもしれません。

追記 16年10月にMobike Liteという新型車両が投入されました。軽量化、カゴ付きで見た目はよりママチャリ風。これは改良版なのに料金が安く、30分0.5元。


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