ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

20代の若者は新聞をとらない

2011年01月03日 | 雑記
クラレの調査では20代の74%が新聞を取っていないという。固定電話も49%が持っていない。
この調査は世帯を対象にしているので、親と同居の20代は対象に含まれていない。
ただし、首都圏、近畿圏という都会に住む人たちが対象。

確かに、一人暮らしをしているわが娘は、固定電話も新聞もない。彼女の部屋にはTVもない。

TVはスポンサー離れ→製作費減→レベル低下→スポンサー付かずという深刻な悪循環に入りつつあり、ほとんど見る価値がなくなってきている。

一方、新聞はまだそれなりの価値があることは認めるが、それでもわざわざ宅配してもらい、あれだけの紙資源を消費して、それに対してネット接続料よりも高いお金を月々払っていることに関しては、よく考えるともはや理性的な消費行動ではない。

どちらにしても、20代がそういった消費行動をとっている以上、マスメディアというビジネスが大幅な構造転換をしなければならないことは明白だ。
若者の車離れはよく言われるが、自動車業界には海外市場がある。しかし国内メディアに代替市場はない。

そんなことは素人の私に言われなくても分かっているとは思うが、紙離れに対する戦略的な対応が計画されているようには思えない。

電子化やネット対応で新聞社本体が生き残ることは、うまくやればできるかもしれない。だが販売店ネットワークをどうするか、ということが最大のネックだろう。
しかし、終息へ向けた手を打って軟着陸を目指さないと、10年後には大きな悲劇となる。


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1 コメント

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Unknown (RUMIX)
2011-01-04 22:07:30
テレビや新聞の現在のビジネスモデルが時代遅れなのは事実。

でもただ単に、新聞定期購読、車、固定電話に対する興味が無いわけではなく、これらに共通する「所有」や「固定」に対する魅力を感じない世代が今の20代です。
その変わり、SNS、クラウド型のウェブサービスや、共同購入などが代表する知識、経験、価値などの「共有」がキーワードのようですね。

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