ITSを疑う

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オートウェイ、アルミホイールJWL偽装の顛末(不起訴)

2020年01月02日 | 雑記

11月14日にオートウェイのアルミホイール、JWLマーク偽造品販売の件を書いた。

https://blog.goo.ne.jp/maikawa/e/a9723dc2f902c3f9ae9f3efe86f76bb6

このエントリーで、オートウェイが意図的に粗悪品にJWLマークを付けて偽装し販売したということではないだろうと書いたが、実際に12月になりいったん逮捕された3名は不起訴処分(=無罪)になっている。

本題からそれるが、あれだけ「中国製粗悪品を偽装販売」と報道したメディアが不起訴についてはなんら報道しないというのはどうしたものなのか?オートウェイがこれにより被った風評被害は相当なものだろう。

本題に戻る。
私の推測は結論から言えば間違っていた。私の推測は実際にJWL試験で不合格となったホイールにJWL刻印がされていた、しかしそれはメーカー試験なので販売者が意図的にやったことではないだろう、ということだった。

しかし、オートウェイの報道発表をみるに、実際はさらに些細な問題だったようだ。

簡単に言えば、JWLマーク表記には二種類あり、荷重条件が厳しい試験はJWLだけの表示、適応タイヤに制限がある試験はJWLマーク+適応条件を表記しなければならないが、オートウェイのホイールは後者であったがJWL表記しかなかった、ということ。現実的に装着されるタイヤサイズはだいたい決まっているから後者の条件の試験でもクリアされているなら強度的には全く問題がない。
むしろ事務的なミスというレベルの話であった。

ただ、一つ見落としてはいけないのは、かつて販売されていた輸入ホイールに無届でVIAマーク表記がされていた、という点。こちらの問題はあっさりと書かれているが、むしろこちらは偽装と言われても反論できない内容だ。

VIAはそのホイールがJWL適合であることを日本の機関が承認した、というマーク。JWL試験はメーカー自己認証であり第三者が確認していない。それを日本の機関で確認する認証がVIA。これを無届で表記していたということははっきり言って偽装にあたる。

この問題はオートウェイが過去のホイールについて調査し出てきた問題のようだ。これは過失ではなく明らかな故意の偽装であるから突っ込まれたくないのか、報道発表資料にはそこにあまり焦点が当たらないような書き方になってる。

いずれにしてもオートウェイの発表によれば問題のホイールはJWL試験に合格していることを確認しており安全面での問題はない。なおかつ既販売品の交換にも応じるということであり、決して「粗悪品を偽装販売」というような悪質な問題ではないことは明らかだ。


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