この話についてはもう2回書いていてくどいけどまた書く。
高速道路、完全ETC化で3千億円のコスト削減可能 国交省が試算 非搭載車はわずか1割 産経新聞
「わずか1割の現金車がもたらす「不公平感」を数値化することで、そうした施策への理解を得たい考えだ」というが、ETC利用者は不公平感を感じているのか?ETC非利用者は不当に受益していると感じるのか?そんなことないよ。
もともと高速道路は有人収受であり、そこへ有料の機械の装着を前提にETCを導入したのは高速道路会社(アンド国交省)であり、それを付けなかったユーザーになんの落ち度もない。
大体、最初にETCを義務化しなかった時点でこうなることは明白だったはずだ。年に数回しか高速を使わないユーザーはETCをつけるわけがない。いまさらこんなこと言うのはどうかしている。
固定費が存在する以上、有人収受の実数が減少すれば単価コストは上昇するのは当たり前のこと。相対的にコストが上昇したことにETC非装着ユーザーにはなんの責任もないし、ETC非装着ユーザーは有人収受サービスからなにも受益していない。もともとそういうサービスで、それを前提に価格設定されていたはずだ。
さて、今日の本題はここから。
現在日本で登録されている車は7500万台。この内ETCをつけていない車が何台あるかわからないが、農家の軽トラや特殊車両のように高速道路と無縁の車もあるだろうから、対象となるETC非装着車は500万台から1000万台の間くらいだろう。
多めに1000万台として、3000億円削減できるなら台あたり3万円。ETCをただでつけても十分お釣りが来る。いま通常の(2.0ではない)ETCなら製造コストは3000円くらいだろう。まあ、無料でつけるのはすでに有料で購入しているユーザーにそれこそ不公平だから、例えば3000円程度のデポジットで貸与でもいい。それなら財源はもっと少なくて済む。
いずれにしても、非装着車の料金を値上げする、なんていういつまでかかるかわからないイジメ作戦はやめて、さっさとETCを配っちゃったらどうなのか。すぐやって3000億円を浮かせば誰からも非難されずに新国立競技場が作れるのではないか?(これは冗談)
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