たかたかのトレッキング

駆け足登山は卒業、これからは一日で登れる山を二日かけ自然と語らいながら自由気ままに登りたい。

幽玄の舞

2013年09月15日 | 日記

洞窟観音徳明園へ「悠久の魂と生け花4人展」を主人と観に行った

受付を済ませ本日無料開放されている洞窟を見学

私は小学生のころ兄に連れられて一度だけ此処へ来た事が有るが記憶に残るのは「不気味」という印象でしかなかった

この洞窟は昭和初期、山田徳蔵氏が私財を投じ400mを人力で掘ったものだと言うから驚きだ

中には観音像・仏像が50体余り安置され今日は4人による生け花が像を飾っていた

     

3000坪と言う広い庭園を散策していると関口将夫氏に声を掛けられた

今日は特別ゲストとして彼による詩の朗読が行われる

その関口氏

「たかちゃんの息子さん?」

?十年振りに有って開口一番がこれである、それはないでしょう

主人はニタリとしているが私は穏やかじゃ有りませんよ


そして始まった

30分にも及ぶ自作詩の朗読

朧な半月に見守られて静かに、時に激しく彼の澄んだ声は山々に木霊する


彼が辞すと後方で

高崎に古くから伝わる頼政太鼓の響きが静寂を破った ドドドーン


地を揺るがす和太鼓と三味線とのコラボレーションも良かった~


そして再び静寂が訪れた

池の端では松風流副家元である塚越応駿氏が生花で舞台に彩りを添えているところだった


いよいよ世界を股に活躍する藤間信之輔(金沢)の水上の舞である(今年で4年目)

池に揺らめく僅かな明かりのもと一羽の鶴が水を求めて飛来した

その一時に鶴は羽を休め周囲の木々のざわめきに耳を傾けると静かに立ち上がり幻想の世界に羽を広げるのだった

・・・とは私の想像・・・お粗末


100年の時を経て“子孫に残す金が有ったらそれを投じて世の為に尽くすのが真実の人間である”と言った

山田徳蔵氏の目を細める姿が見える様な今宵だった


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