続き


竃山を後に気持ちの良い稜線を山頂に向かいます
この辺りはアップダウンが繰り返されますが雪道と言うのは不思議なものです
大した疲れを感じる事無く早いピッチで上を目指す事が出来ました

この辺り、雪の無い時はどんなだったかしらと思えるほど様相が変わり
何度も登りに来ている鍋割山がまるで別の山の様に見えました


山頂は、もう目の前
関東平野が左に大きく広がりました
遥か先には薄くぼんやり浅間山が有り八ヶ岳も何とか確認できます


山頂の喧騒から逃れて少し先のベンチに腰を落ち着かせました
後ろの方で「富士山が見える」と言っています
確かに空気が澄んでいればここから富士山を望む事は出来ますが
しかし今日はどう目を凝らしても定位置に姿は有りません
「あの場所に有るんだから有ると思えば見えるんだ、ほら見えたろ!」
まったくゥ 何だか訳の分らない事を言って・・・


気持ちの良い山頂で長い時間を過ごし、リュックに入れて来た腰痛ベルトを
巻いて準備万端、いよいよ下山です
今回、私が誘った山なので後で「それ見た事か」なんて言われかねませんから

もはや上衣も要らない暖かさ
少しばかり出てきた風が気持ち良く通り過ぎて行きます
その風に乗って ♪~♪~♪~ ラジオかな?
と思っていましたら
ハーモニカを吹きながら登って来た登山者の曲の調べでした


ピークで一息いれていますと足利の団体さんが追いつき
休む事無く下って行きました
竃山まで一気に行ってしまう計算なのでしょう


私達はあくまでノンビリ


展望も午後になって幾分ハッキリして来ました
色々な思い出を抱えた山々と対峙して過ごす至福の一時
これが有るからこそ山との縁は切れないのかもしれません

あの雪庇は登った時のまま
ここさえ通り過ぎれば危険個所はなし・・・荒山高原ももう近い


おや?またハーモニカの音色が
荒山高原で休んでいますと「同期の桜」を吹きながら
ハーモニカ小父さん、登場です
先に着いていた団体のリクエストを受けて3曲ばかり披露しておりました
山は色んな楽しみ方が有る様です

風穴案内の近くに設置して有りました温度計のメモリは1度でしたが
北面に関わらず寒さは感じられない今日の陽気
何に感謝しましょう
2月3日を過ぎて新しい年
昨年の悪運を払っていよいよ運気が良い方向に向いて来たのでしょうか


檜林で最後の休憩をとっていますと荒山方面から登山者が下りてきました
見れば山頂で話した方、あの後、荒山を登ったとは凄い健脚です
「この先にエスケープルートが有りますから行ってみませんか 案内します」
そう仰って下さったので付いて行く事にしましたが
なるほど降り立った所は姫百合駐車場から延びている林道でした
駐車場まではおよそ5分程度の平坦な歩き
登りにこの道を利用すれば嫌な階段登りをせずに本道と合流出来ます
又一つ良い事が有った今日の登山でした

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