マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

『肉の命と霊の命』・・・二つの命の誕生  そして  『主はハンナを御心に留められ、彼女はサムエルを産んだ。』

2020-01-15 09:00:00 | 聖書。聖書勉強会。教会。日常の信仰生活。

1月15日。水曜日。曇り時々雨。

私には、『肉の命』 と 『霊の命』、二つの命が宿ります。


その一つの『肉の命』。

 東京に来ると・・・   『墓参り』
 

      私の『自然の命の体・肉の命』の原点
          父母の墓 兄も眠る

          
 墓の前に立つと、
  父母との思い出、兄たちとの思い出が鮮明に思い出されます。
    私の命の原点です。人生のすべての拠点です。


         『自然の命の体』
『肉の体』 とも言われる、母の胎内から生まれた体です。
『息の体』 という意味を持ちます。

『主なる神は、土の塵で人を形づくりその鼻に命の息を吹きいれられた。
     最初の人アダムはこうして生きる者となった。』
            創世記 第2章7&8節

     神様が吹き入れられた命の息によって、
   人間は息のある、命のある者となったのです。

 ただ自然に与えられている体とか、肉体における体ということではなく、
        今のこの世の私たちの体は
     神様によって造られ、母の胎を通して産まれ、
  その体を生かしているのは神様からの『命の息』なのです。 

  

 

そして。
もう一つの『霊の命』。

 東京・四谷に降り立ち・・・  『私の新生の場所』
 
          『イグナチオ教会』    今日訪問しました。

  
 洗礼を受けた教会の中に入ると、
    神を求めて、我が霊なる兄弟・司祭様と
    ひたすら猛勉強した若き日々が鮮明に思い出されます。
    私の命の原点です。すべての霊的人生の拠点です。

 

        『霊の命の体』

 キリスト者の私は、
 洗礼の時、
 全身を水に浸し、主イエスと共に『死んだ』のです。
 
       『ヨルダン川で洗礼の人々』           2018年巡礼時
  
    その後、水から引き上げられ、私は生まれ変わり、
       過去の罪から完全に脱して
    『新しい命・霊の命・新しい人生』を頂きました。

 洗礼を通して、
キリスト教徒は、完全に生まれ変わり、救われ、キリストと融和し、
    『神の霊の命』を宿す者となるのです。

 


 現在の私たちの肉体は、
  朽ちるものであり、卑しいものであり、弱いものである、
         ことを、私たちは知っています。

同様に。


  現代の私たちの体に宿っている魂や心も、
    朽ちるもの、卑しいもの、弱いものなのです。

   それが私たちの、神様から与えられた
     『自然の命の体』なのです。

 

一方。

私には、朽ちないもの、輝かしいもの、力強い体・命があるのです。
        『霊の体』です。

  『自然の命の体』を生きている私たちが、
  『霊の体』を与えられる時があるのです。

 
『霊の体』は、

 三位一体の神のお一人であられる聖霊によって与えられる体で、
    復活において与えられるのです。
    洗礼においても与えられるのです。

『霊の体』は、
   神の霊が、朽ちない、輝かしい、力強いものだから、

    自然の命の体とは違って、
  朽ちないもの、輝かしいもの、力強いものなのです。
     『永遠の命』 となるのです。


 上京の折りには、
 我が体の故郷・『父母の墓』に参拝し、父母と兄に感謝の祈りを捧げ、
 我が霊の故郷・『母教会』を訪ねて、神の導きの不思議さに頭を垂れるのです。
     我が命に感謝し、我が命の神秘を再考する私です。


そして。

昨日は1月14日。年間第一火曜日。


『第一朗読 サムエルの誕生

『その日、
    祭司エリは、主の神殿の柱に近い席に着いていた。
 
    ハンナは、悩み嘆いて主に祈り、激しく泣いた。
  
    そして、誓いを立てて言った。
  「万軍の主よ、はしための苦しみを御覧ください。
はしために御心を留め、忘れることなく、男の子をお授けくださいますなら、
      その子の一生を主におささげし、
   その子の頭には決してかみそりを当てません。」

  ハンナが主の御前であまりにも長く祈っているので、
  エリは、
       「安心して帰りなさい。
イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」と答えた。

     主は彼女を御心に留められ、
  ハンナは身ごもり、月が満ちて男の子を産んだ。
 
    『祭司エリに息子サムエルをささげるハンナ』
                 ヘルブラント・ファン・デン・エークハウト作品

      主に願って得た子供なので、
   その名をサムエル(その名は神)と名付けた。』
        サムエル記上 1章9-20節

 

  ハンナの名前は、ヘブライ語で『恵み』 という意味だそうです。

      長い間子供が生まれなかったために、
 ハンナは祈りの中で、もし神が祈りに応えて男子を授けて下さるなら、
      その子を主に捧げると誓いました。

  祈りが通じてハンナは男子を産み、サムエルと命名しました。
       サムエルが乳離れすると、
   
          『幼きサムエル』   ジョシュア・レイノルズ 作品


    ハンナはサムエルをシロの聖所に連れて行き、
     神に捧げ、感謝の歌を歌いました。

サムエルは、後に、ユダヤの預言者、士師(民族指導者) となります。


    人の命は、神秘です。その誕生は奇跡ですね。 
    そして。 
     すべての人の命は、神の似姿なのです。

 

皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
父母の子であり、神の子である私たちです。畏れ多くも有り難いことですね。 お元気で!