まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

目撃者

2003年01月14日 19時31分00秒 | 日々雑感
スーパーから出て、買った物を自転車のかごに移していたら

前方で同じことをしていた女の人の手から何かが落ちた。

「あっ!」

わたしも心の中で

「あっ!」

落ちたのは卵だった。

急いで拾い上げて無事を確かめるように、あるいは被害の程度をさぐるように

卵のパックを、ためつすがめつする女の人。

なぜか彼女を後ろから見守るわたし。

不意に彼女が振り向いた。

見つめすぎたか。

思わず「ショックですね」と声をかけると

不機嫌そうに「え?ああ、卵」

「大丈夫でした?」

「しようがないでしょ、もう取り替えてもらえないし」

当たり前だ。なに怒ってんだか。

もっと面白いこと言って欲しかったな。

「大きい玉子焼き作るからいいわ」とか。

「卵パックするからいいわ」とか。

面白くもないか、別に。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする