まりはな屋

地方都市で、清貧生活  

思いとどまるらせるもの

2003年10月02日 22時12分00秒 | 日々雑感
「因果応報」とか「因果はめぐる風車」とか「情けは人のためならず」とか

「天につば吐けば自分にかかる」とか、いいにしろ悪いにしろ(悪い方が多いか)

自分のしたことが自分にはね返る・・・という言葉は多い。

その中でわたしが一番強烈だと思うのは「人を呪わば穴ふたつ」という言葉だ。

穴ふたつ・・・ひとつは相手を陥れる穴。もうひとつは自分が落ちる穴。

呪った相手と同じような目に遭うという考え方もあるし

人を呪ってひどい目に遭わせた以上、一生その罪悪感から逃れられないともいえるし。

性格のいい人はそんなこと夢にも思わないかもしれないが

誰かを呪ってやりたいとか不幸にしてやりたいとか、

そういう鬼にも蛇にもなるときが、人にはある。

さっき読み終えた小説の登場人物も、人に裏切られ自暴自棄になり

井戸に石見銀山を入れることを思いつく。(時代小説ね)

しかし、ふと目にしたびーどろの青い色に心が安らぎ、はっと我にかえる。

鬼になった人を我にかえらせる何か、思いとどまらせる何かがあれば

誰も穴に落ちないで済むのだ。

きれいな音楽や気持ちのいい風に吹かれること、花や空を見ること。

きっと、誰にでも「青いびーどろ」はあるのだから。

※蛇足ですが仕事中、散らかった倉庫でイライラしながら探し物をしていました。

すると箱の中から青いビー玉がふたつ出てきました。売り物が紛れ込んだのでしょう。

あ、きれい・・・意外な見つけ物にふっと肩の力が抜けました。

ちょっと出来すぎた話ですが「なるほど、青いびーどろ効果だ」と納得しました。