同僚の男の子が言うのだ。
「XXさん(わたし達の上司)と話したんですけど、Aさんっていい意味で男に負けてないですよね」
Aさんは入社数年の中堅女子社員だ。
控えめで芯がしっかりしていて、媚びるわけでもなく、
むしろクールなぐらいだが誰からも信頼されていて好感度も高い。
わたしも好きな子だ。
Aさんのことはわたしだって褒めたい。でもその褒め言葉はどうなんだ?
いちいち引っかかってもしょうがないんだけど「男に負けてない」って。
「いい意味で」って断り入れるって事は悪い意味で負けてない人もいるのか?
あれか。
男に負けるもんかって、肩肘張って強がって、意見ガンガン言って、仕事は出来るけど可愛げないよな・・・って言われるタイプか。
わたしだよ。
って、自分で仕事は出来るけど・・・て評価してるのもあれだけど。
大体「男に負けてない」って評価はどうなんだろう。
所詮、女は男にかなわないって前提ありきの評価じゃんか?
これが20代や30代の男性社員の発言かと思うとクラクラするよ。
どうして女だけ「女性ならではのしなやかさ」みたいなものがいつまでも要求されるんだろう。
しなやかさが評価されるのは別にいい。
どうしていつまでも「女性ならではの」なんだろう。
しなやかなのは人間性として評価したらいいじゃないか。
男性の全てがそうだとは言わないけれど、そういう男は自分で自分の首を絞めているんじゃないだろか。
豪快であること、決断力のあること、リーダーシップが取れること。
そういうことを男だけに求める時代は終わりにしないと苦しむ男の人がいっぱいいるはずなのに。
ふと思った。
「いい意味で男に負けてる女」や「悪い意味で男に負けてる女」もいるのか?
前者はなんとなく分かる。
いる。
負けてないくせに負けてるように見せるすべを心得ている女性。
今風に言うならば、わきまえてるタイプ。
でも「悪い意味で男に負けてる女」って?
なんか急にそれが気になる。