УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『イントゥ・ザ・ウッズ』

2015-04-10 20:13:12 | 映画
今日は、平日なんですが代休でお休みをもらったのだ。
となると、ちょっと遠征で戦いに行ってみたかったもんですが、残念ながら曇りのち雨、っていう事なので、近場の戦場に行ってきました。


本日のポータル・・・
ポータル名「まぁライオン」
ま、まぁな・・・って感じですな、確かに・・・


でもって、金曜日は映画が1100円の日なんで、1本見てきたよ!

映画『イントゥ・ザ・ウッズ』予告編


誰もが知っているであろう御伽噺、「シンデレラ」「ジャックと豆の木」「赤ずきんちゃん」「ラプンチェル」などの主人公たちが一堂に介し、それぞれがそれぞれの理由で奥深い森に入っていく・・・
という、元はブロードウェイのミュージカルなんだそうです。
舞台の方は全然知らないのですが、これ、最初の導入部を見て、って言うか聞いた瞬間に、
「あ、この音楽、『スウィニー・トッド』と似てるなぁ~」と思ったら、作詞作曲が同じ人でありました。あたり~♪
曲が似てる・・・っていうか、組み立て方っていうかく、複数の人物たちが違う旋律歌ってそれが巧く噛み合って新たな曲になっていく、という方式が、まぁ、これはミュージカルの曲ではよく見られる手法ではありますが、その重なり方っていうかそういうのがなんだか「似ている」気がしたんだよね~。
といっても、実は、私、ミュージカル映画っていつもビミョーで、ドキドキしながら見るのです。
っていうのは、なんつうか映画とかがどうのこうのという以前に、感性というか本能的っていうか、そういう感覚で「あー、ダメだ~、これ、合わないっ!!」っていう確率が高いんですよ、ミュージカル映画。
全部がダメっていうわけでもなくて、「ヘアスプレー」とか「シカゴ」とか、大御所(?)「ウエストサイド・ストーリー」とかは全然OKだから、微妙~なんですよね~。
ちなみに、ダメ路線が「オペラ座の怪人」「RENT」「レ・ミゼラブル」「魔笛」とかとか・・・
本当に、こればかりは見るまで判らないので、ドキドキなんですよ。
ダメに当たると、本当に辛いっ!!んだよ、これがね~。大体、こういうミュージカル映画ってわりと長いのが多いから、まさしく苦行・・・^_^;
で、今回のこれは、大丈夫!な方でした、良かった・・・
どこがよくて、どこがダメか?の境目は自分的に分析すると、ミュージカルの舞台中継そのままみたいな映画はダメの確率が高いんだね、これが。
いや、本当にミュージカル舞台を中継したのをスクリーンで見るには全然OKなんだけど、ミュージカル舞台を映画化!という作品の場合、それが単に映画に移植しました的演出、撮影にされちゃうと、違和感バリバリなのが辛いんだろうなぁ、多分・・・
今回のこれは、わりと映像舞台的には「森」が舞台で、暗めな森の中で繰り広げられるのではあるけれど、それなりにカメラワークとかカット割に工夫があって「映画的」なので大丈夫だったのかもねぇ~。
そして、物語の大元がそもそも「御伽噺」である、という架空の世界の物語である、っていうあたりから、私のインナー的判定が甘めになるのかもね(爆)
で、この映画、監督はロブ・マーシャル。
過去の監督作は「シカゴ」◎ 「SAYURI」△ 「NINE」○ 「パイレーツオブカリビアン生命の泉」×・・・
○とかは、私的その作品評価でございますが・・・結構、割れてますね、我ながら^_^;
この監督の作品だから、大丈夫!までは言い切れない状況という評価かな?
で、出演者はこれでアカデミー助演女優賞ノミネートのメリル様ことメリル・ストリープですが・・・
正直、これはこの作品でこの役だから、っていうよりも「メリル様が映画出演されたからには、アカデミー賞としてはノミネートせねばならんでしょうっ!!!」的な、アカデミー会員たちの空回りを感じた(爆)
あとは、ジョニデも出てますが、なんかいかにも、
「(スケジュール合ったので)一日だけ、撮影に参加してみました~♪」的な感じの役割で、正直なところ「客寄せパンダ」程度っていう感じだねぇ・・・
ジョニデ目当てに行く人には、ちょっと気の毒かもね~。
二枚目で理想的なはずなのに、なんかちょっとヘンな王子様にクリス・パインとかも出てましたね~。
で、これ、ディズニー作品なんだけど、結構変化球・・・的映画ではあります。
御伽噺がベースであり、御伽噺ってわりと教訓的だったりな意味を持たせていたりして、なので勧善懲悪的だったり、最後はハッピーエンドっていうのが多い。
確かに前半部分はそういう感じなんだけど、後半部になるとちょっとそれが揺らいでくるんですよね。
そもそも、「良い」「悪い」「正しい」「誤り」「敵」「味方」と、白黒はっきりと二分しちゃう傾向の強い欧米の社会の中で、それで本当にいいのか?と、価値観がゆらぎ、「誰が悪いわけじゃないけど、結果として悪い方向に進んでしまう」⇒「でも、誰かが悪いはずだ、私以外の誰かが・・・」と、スケープゴートを探し、責任転嫁したいという心、それが出てきて・・・
でも、冷静に考えてみれば、果たして悪い、正しいの境目は?自分が正しい!けど、本当に?
向こう側からみたらどうなの??
みたいな、昨今の揺れるアメリカ国民の心理とかも出ているような・・・気もするんだけど、なんだか、かえってそういう流れの後半の方が「教訓噺」的な意図を強く感じてしまうんだよね~。
別にそんな事考えずに、普通にみればいいのかもしれんのだが・・・
それぞれ、独立した「一つの物語」として完成していたはずの、物語とその主人公たちが、ありえないはずの「夢の共演」を果たした結果、異種の思わぬ化学反応が出てきて・・・というような面白さは残念ながらあまり感じられませんでしたね~。
まぁ、元が舞台劇なんで、映画的な脚本の完成度とか望まれる方向とは微妙~に違ってるのかもしれませんね。
コメント
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