今日は静岡県立美術館のテオ・ヤンセン展に行きました。
まー、まずはこれ見てよ!
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実際に↑これ、動かせる、って事なんでやってみたよ。
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初期の構想からいろんな形態変化をなんか生物進化の図みたいに示している展示。
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まー、まずはこれ見てよ!
その他にも三保の松原編とか駿府城公園編、とかあります。
わりと既視感のある風景の中をこんなんが歩いてるわけで。
メイキング動画もあって、動画だけみてると無人の砂浜を歩いてる雰囲気なんだが、ちょっと傾いたりすると、わらわらわらと黒子のようにたくさんのスタッフが即座に駆け寄ってくとこが微笑ましい、というか撮影側はヒヤヒヤなんだろう。
これ、ストランドビーストと名付けられた砂浜の生物、って『設定』の動く芸術つうか無限動力実験というか、なんつうか。
オランダの物理学研究者兼芸術家?って感じなテオ・ヤンセン氏が作り上げた、砂浜で生まれて砂浜に適応して暮らす、架空な生命体の一族って感じの作品つうか実験体というか。
細いプラスチックの筒を結束バンドで止めて、帆みたいなので風を受け、その空気の圧をビニールチューブみたいので送り出し関節にあたるような部分に吹き出して当てて動かす、って感じかなー?
作品はどれもかなり大型で、眺めてるだけでもすごいが、これが目の前で動くとかなりの迫力です。
— まるく (@kuromaruku) June 15, 2024
風が無い場所で動かす時は、ペットボトルの中に圧縮空気入れたり、人力で引いたりするみたいです。
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実際に↑これ、動かせる、って事なんでやってみたよ。
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使用方法。
ロープを引く事により、下の無数の足みたいなのが順繰りに動き、結果曲線的なベルトコンベアみたいな本体が青虫みたいにうなうな動きます。
ロープを引く事により、下の無数の足みたいなのが順繰りに動き、結果曲線的なベルトコンベアみたいな本体が青虫みたいにうなうな動きます。
なんか三保の水族館のメカニマルみたい!
(海の生物とかの動きをメカに置きかえて動かす展示)
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初期の構想からいろんな形態変化をなんか生物進化の図みたいに示している展示。
一体一体に名前があるんだけど、それがラテン語由来なんで、なんか生物の学名っぽいつうか、リンネっぽいつうか。
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こ、これはもしかして階段を勝手に降りてくヤツでは?
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こ、これはもしかして階段を勝手に降りてくヤツでは?
今回は美術館での展示だが、科学系博物館でも自然史系博物館でも違和感ない作品群でございます。
テオ氏は冬から春にかけて工房で、新しい工夫を凝らしたビーストの体の一部、一部を作り、初夏になると海辺・砂浜にそれらを運んで組み立てて夏の間浜辺でそれらを動かして観察、メンテナンスを行い、秋になったら近くの丘に移動させて一部を取り出して新たなビーストの一部にしたりしながらそのまま置いとく、展示物でもあるそれらを『化石』と呼ぶそうな。
まーとにかく、老若男女、みんな目を輝かして、すごいすごい!を連発してました。
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彼のことを『現代のレオナルド・ダヴィンチ』と称する人もいるそうだが、なるほどダヴィンチは美術的才能も幾何学的才能も、また生物学的造詣も深かったらしいし、オールラウンドな才能の天才ってタイプだが、美術も数学も自然科学もそれぞれ別な異なる領域ではなく同じ一つの世界として結びついてるんだろうねぇ。
静岡の次は宮崎にビースト達は行くそうです、元気でね!