スマートフォンは21世紀最悪の開発商品:
私がこれと同様の珍説(?)を唱え始めたのは20世紀に携帯電話が出始めた頃のことだった。その根拠は「我が国では我々もとこの文明の新たな利器に殺到し、その高額な新商品に多くの家庭で可処分所得の大きな部分を割いてしまったので、当時から伸び悩んでいた内需に向けられる資金が減少傾向に向かって行った」と見ていたからである。確かに便利な新商品であったが、欧米と比較すれば子供に甘い我が国の親の方々は「みんなが持っている」と言われれば一も二もなく出費したのであった。これがおかしいのだ。
ところが今世紀に入るやAGFTAの一角を占めるアップルはiPhoneに始まる新製品を開発して携帯できる電話に過ぎなかった器機に携行可能なPCとゲーム機の機能まで与えて、言うなれば一世を風靡してしまった。我が国ではここでも古き良き携帯電話と同様に若きも老いもスマートフォンに向かって驀進してしまった。私は自慢にはならないが、あと何年生きるのかも解らない人生で、どれほど便利でもスマートフォン如きに出費する関心もなければ勇気もない。
ここでも私が懸念することは、可処分所得というか出費可能な所得のどれほどの部分がスマートフォンに振り向けられているのだろうかという点にある。詳しくは知らないが、今やその普及台数が7,000万以上にも及んでいるとか。即ち、内需の振興に振り向けられるべき分がゲーム代等の費用で消えているということではないのかと危惧するものだ。私はデイジタル時代に生を受けた子供が持ちたがるのを止められないとは思うが、何処かで子供による出費を制限する規制をかけるべきではないかと思っている。
いや、実態は制限すべきは子供用に出費だけではないかも知れない。10万円超の新機種についてのテレビのインタビューを受けた大学生風の若者が「親のすねかじりの身ではあるが、是非ともその高額の新機種を手に入れたい」とほざいたのである。親の甘さはそこまでに及んでいたのかと思って腹立たしかった。せめて「バイトに精を出してでも買います」と、学業をそっちのけにしてでも買うという向こう意気くらいを示して欲しかった。
年老いた私にはスマートフォンは彼ら若者にとってはステイタス・シンボルの如き存在と化したかと思って聞いた。そこで思ったことはステイーブ・ジャブズには悪いが、矢張りスマートフォンは21世紀最悪の開発商品の一つに入ると断定することにした。安倍総理に申し上げておきたいことは「この種の新製品を野放しにしておくと、幾らアベノミクスを推進されても内需の伸びを阻害されてしまうだけだ」と。しかもなお悪いことに、どれほど売れてもアメリカの対日貿易赤字解消に貢献しそうもないようだ。
私がこれと同様の珍説(?)を唱え始めたのは20世紀に携帯電話が出始めた頃のことだった。その根拠は「我が国では我々もとこの文明の新たな利器に殺到し、その高額な新商品に多くの家庭で可処分所得の大きな部分を割いてしまったので、当時から伸び悩んでいた内需に向けられる資金が減少傾向に向かって行った」と見ていたからである。確かに便利な新商品であったが、欧米と比較すれば子供に甘い我が国の親の方々は「みんなが持っている」と言われれば一も二もなく出費したのであった。これがおかしいのだ。
ところが今世紀に入るやAGFTAの一角を占めるアップルはiPhoneに始まる新製品を開発して携帯できる電話に過ぎなかった器機に携行可能なPCとゲーム機の機能まで与えて、言うなれば一世を風靡してしまった。我が国ではここでも古き良き携帯電話と同様に若きも老いもスマートフォンに向かって驀進してしまった。私は自慢にはならないが、あと何年生きるのかも解らない人生で、どれほど便利でもスマートフォン如きに出費する関心もなければ勇気もない。
ここでも私が懸念することは、可処分所得というか出費可能な所得のどれほどの部分がスマートフォンに振り向けられているのだろうかという点にある。詳しくは知らないが、今やその普及台数が7,000万以上にも及んでいるとか。即ち、内需の振興に振り向けられるべき分がゲーム代等の費用で消えているということではないのかと危惧するものだ。私はデイジタル時代に生を受けた子供が持ちたがるのを止められないとは思うが、何処かで子供による出費を制限する規制をかけるべきではないかと思っている。
いや、実態は制限すべきは子供用に出費だけではないかも知れない。10万円超の新機種についてのテレビのインタビューを受けた大学生風の若者が「親のすねかじりの身ではあるが、是非ともその高額の新機種を手に入れたい」とほざいたのである。親の甘さはそこまでに及んでいたのかと思って腹立たしかった。せめて「バイトに精を出してでも買います」と、学業をそっちのけにしてでも買うという向こう意気くらいを示して欲しかった。
年老いた私にはスマートフォンは彼ら若者にとってはステイタス・シンボルの如き存在と化したかと思って聞いた。そこで思ったことはステイーブ・ジャブズには悪いが、矢張りスマートフォンは21世紀最悪の開発商品の一つに入ると断定することにした。安倍総理に申し上げておきたいことは「この種の新製品を野放しにしておくと、幾らアベノミクスを推進されても内需の伸びを阻害されてしまうだけだ」と。しかもなお悪いことに、どれほど売れてもアメリカの対日貿易赤字解消に貢献しそうもないようだ。