我が国の学校教育における英語の問題点:
私はこの件についてはあらゆる機会を捉えて繰り返してその至らなさを批判してきた。「科学としての英語」を教える無意味さと実用性の無さと、英語と日本語の間に厳然として存在する文化の違いに触れていない不行き届きを笑ってきた。と言うことは「余りにも効果が上がらない我が国の英語教育の在り方を憂いている」という意味である。その方針は余りにも実用性に乏しく、小学校3年の児童に早くから教えていけば効果があがると思い込んでいるのも、とんでもない誤りである。
今日までに繰り返して色々と私の勉強法を述べてきたが、一向に学校側は見向きもしないようだ。そこで、今回は経験上も学校教育では教えれていないとしか思えない「言葉の分類」を採り上げて、本気で「英語とは」を学びたいと思っておられる方々の参考に供したい。
英語の言葉の分類:
ここに採り上げるのは、文法に言う「品詞」=“a part of speech”ではなく、言葉の種類、すなわち「口語」=Colloquialism、Spoken language、「俗語」=slang、(通用語、専門用語、隠語、符丁等)、「慣用語句」=idiom、(成句、熟語)、「汚い言葉」=Swearword、(罵り言葉)を知る限り解説してみようとのかなりな難問である。だが、何とか試みてみよう。
Idiomとは:
「慣用語句」と訳されている。実際にこれを読んだり、聞かされたりしても直ちに「今、“idiom”が出てきた」と感じるようなものではないと思う。Oxfordには”A group of words whose meaning is different from the meanings of individual words”とあり、Websterには”An expression that cannot be understood from the meanings of its words but must be learned as a whole”となっている。即ち、慣用語句の中の言葉一つ一つの見当がつくか意味が解っても、全体の意味は把握できない。実際の会話などにはこの種の表現が非常に多く使われる。単語だけしか知らないと意味が把握できなくなる危険性が高い。だから全体を流れで覚えよ」ということである。例文を少し挙げておこう。
He gave in.=「彼は屈服した」
He burnt his bridge (boat).=「彼は退路を断った」
He saw the handwriting on the wall.=「悪い兆候が見えた」、「悪いお知らせだった」
I was between the devil and the deep blue sea.=「進退窮まったり」
Let’ get the show on the road.=「さー、仕事を始めよう」、「さー。出掛けようぜ」
It’s a piece of cake.=「朝飯前だ」なのだが、“cinch”も“It was a cinch.”の様に使われている。ジーニアスは“No sweat!”も例に挙げている。
How come you put up with such a bad treatment against you? では“put up with”は「我慢する」か「耐える」の意味である。
Let the cat out of the bag. (Oxfordから引用)=「誤って秘密を明かしてしまう。」
Let’s play it by ear. =「出たとこ勝負にしようぜ」
I’ll take a rain check =「今回は辞退しますが、次回にお願いします」
It does not ring my bell =「それには思い当たるものがありません」
次回は「口語」= Colloquialism を。
私はこの件についてはあらゆる機会を捉えて繰り返してその至らなさを批判してきた。「科学としての英語」を教える無意味さと実用性の無さと、英語と日本語の間に厳然として存在する文化の違いに触れていない不行き届きを笑ってきた。と言うことは「余りにも効果が上がらない我が国の英語教育の在り方を憂いている」という意味である。その方針は余りにも実用性に乏しく、小学校3年の児童に早くから教えていけば効果があがると思い込んでいるのも、とんでもない誤りである。
今日までに繰り返して色々と私の勉強法を述べてきたが、一向に学校側は見向きもしないようだ。そこで、今回は経験上も学校教育では教えれていないとしか思えない「言葉の分類」を採り上げて、本気で「英語とは」を学びたいと思っておられる方々の参考に供したい。
英語の言葉の分類:
ここに採り上げるのは、文法に言う「品詞」=“a part of speech”ではなく、言葉の種類、すなわち「口語」=Colloquialism、Spoken language、「俗語」=slang、(通用語、専門用語、隠語、符丁等)、「慣用語句」=idiom、(成句、熟語)、「汚い言葉」=Swearword、(罵り言葉)を知る限り解説してみようとのかなりな難問である。だが、何とか試みてみよう。
Idiomとは:
「慣用語句」と訳されている。実際にこれを読んだり、聞かされたりしても直ちに「今、“idiom”が出てきた」と感じるようなものではないと思う。Oxfordには”A group of words whose meaning is different from the meanings of individual words”とあり、Websterには”An expression that cannot be understood from the meanings of its words but must be learned as a whole”となっている。即ち、慣用語句の中の言葉一つ一つの見当がつくか意味が解っても、全体の意味は把握できない。実際の会話などにはこの種の表現が非常に多く使われる。単語だけしか知らないと意味が把握できなくなる危険性が高い。だから全体を流れで覚えよ」ということである。例文を少し挙げておこう。
He gave in.=「彼は屈服した」
He burnt his bridge (boat).=「彼は退路を断った」
He saw the handwriting on the wall.=「悪い兆候が見えた」、「悪いお知らせだった」
I was between the devil and the deep blue sea.=「進退窮まったり」
Let’ get the show on the road.=「さー、仕事を始めよう」、「さー。出掛けようぜ」
It’s a piece of cake.=「朝飯前だ」なのだが、“cinch”も“It was a cinch.”の様に使われている。ジーニアスは“No sweat!”も例に挙げている。
How come you put up with such a bad treatment against you? では“put up with”は「我慢する」か「耐える」の意味である。
Let the cat out of the bag. (Oxfordから引用)=「誤って秘密を明かしてしまう。」
Let’s play it by ear. =「出たとこ勝負にしようぜ」
I’ll take a rain check =「今回は辞退しますが、次回にお願いします」
It does not ring my bell =「それには思い当たるものがありません」
次回は「口語」= Colloquialism を。