12月3日にYM氏と代官山で懇談:
久し振りに訪れた代官山の風景は、ここ百人町/大久保界隈の異常な雰囲気に慣れた目には、寧ろ白人と日本人が圧倒的に多い代官山の方が異様であり新鮮であるように映ったのだ。あの街には多くの大使館もある事で外国人が目立つのだが、同時にベンツ等の高価な輸入車が多く走っているのも印象的だった。
YM氏とは昼食を含めて3時間ほど語り合ったのだが、何と始めの1時間強はほとんど病気とお互いに身のこなしが不自由になたことばかりに終始していた。その結論としては「彼が83歳で私が実質的に87歳になってしまったのでは仕方があるまい」というところに落ち着いた。
昨日は多分去る2月に私が顎関節症に苦しめられていた為に何とか噛める高級中華麺を味わいながらの会談だったので、10ヶ月間の空白を埋めるような回顧談が長く、彼からアメリカの政治と経済の現況を聞く時間はごく僅かだった。彼は今でも世界各国で随時開催されているスタンフォード大学経済学部教授のOB会に参加しているので、マスコミが採り上げるようなことがない話題を豊富に持っているので、通常は大半の時間をそこに費やしていたが、今回は趣が違ってしまった。
僅かに彼から得た情報は「トランプ大統領の再選はあるのか」に関してだった。言うまでもないことで、スタンフォード大学等の教授たちや彼が今でも交流している知識階級の人たちは「トランプ大統領批判派」である。中にはかなり極端な非難もあると聞いたが、その内容を今ここで繰り返すまでもあるまい。そういう人たちが見るところではトランプ大統領の再選は絶対とは言えない点もあるのだそうだ。
それは今となっては目新しい見方ではないかも知れないが、前回の選挙でトランプ氏が勝利したのは「彼の巧みな選挙キャンペーンが本来ならば民主党支持だったはずのアフリカ系アメリカ人の票が共和党即ちトランプ氏に流れた点である。しかもトランプ大統領は就任後に彼自身が“working class”と呼んだ労働者階級の支持を取り付けて40%に近い支持率を確保した。であるから、彼の粗野な言葉遣いやTwitterでの乱暴な表現は全てトランプ氏の支持層に理解されやすい為なのだ」と言えるというのは、私の見方と全く同じである。
問題点は「民主党がこれから投票日までの間にどれほど前回トランプ氏に流れた票を取り戻せるか」なのだが、その意味ではバイデン氏は如何にも弱いし、その他エリザベス・ウオーレン女子以下ではより疑問である。そこに出てきたのが、ナンシー・ペローシ下院議長は本来はそれをやりたくなかったと言われているトランプ大統領の弾劾である。それは上院では否決されるだろうが、その効果が何処までトランプ氏の岩盤支持層を崩せるかではないかとの見方がある」と見ているのだそうだ。
YM氏は今になって出てきたブルームバーグ氏は我が国ではかなり知名度が高いが、アメリカ国内ではニューヨーク市かニューヨーク州だけの知名度で、全国的にはその名前は浸透していないと見る方が正確だと言われていると指摘した。要するに、民主党が誰を選ぶかだが、秘密兵器でも何でもないのがヒラリー・クリントン女史を再度立てることかも知れないという説があるということ。現に前回の得票数はクリントン女史の方が多かったのだからという見方だ。
私には見方を変えれば、それほどアメリカの言わば少数派である知識階層がトランプ氏を嫌っているということの裏付けを聞いていた感があった。私はこれまでに何度も紹介してきたように、私のW社の元上司や同僚たちには一人のトランプ支持者はいないのである。YM氏はこの辺りにもアメリカの二分化が顕著になりつつあるなとの感想も漏らしていた。それはその通りで、これまでの少数民族(minorities)が白人層を数で上回る日は遠くないのだから。
久し振りに訪れた代官山の風景は、ここ百人町/大久保界隈の異常な雰囲気に慣れた目には、寧ろ白人と日本人が圧倒的に多い代官山の方が異様であり新鮮であるように映ったのだ。あの街には多くの大使館もある事で外国人が目立つのだが、同時にベンツ等の高価な輸入車が多く走っているのも印象的だった。
YM氏とは昼食を含めて3時間ほど語り合ったのだが、何と始めの1時間強はほとんど病気とお互いに身のこなしが不自由になたことばかりに終始していた。その結論としては「彼が83歳で私が実質的に87歳になってしまったのでは仕方があるまい」というところに落ち着いた。
昨日は多分去る2月に私が顎関節症に苦しめられていた為に何とか噛める高級中華麺を味わいながらの会談だったので、10ヶ月間の空白を埋めるような回顧談が長く、彼からアメリカの政治と経済の現況を聞く時間はごく僅かだった。彼は今でも世界各国で随時開催されているスタンフォード大学経済学部教授のOB会に参加しているので、マスコミが採り上げるようなことがない話題を豊富に持っているので、通常は大半の時間をそこに費やしていたが、今回は趣が違ってしまった。
僅かに彼から得た情報は「トランプ大統領の再選はあるのか」に関してだった。言うまでもないことで、スタンフォード大学等の教授たちや彼が今でも交流している知識階級の人たちは「トランプ大統領批判派」である。中にはかなり極端な非難もあると聞いたが、その内容を今ここで繰り返すまでもあるまい。そういう人たちが見るところではトランプ大統領の再選は絶対とは言えない点もあるのだそうだ。
それは今となっては目新しい見方ではないかも知れないが、前回の選挙でトランプ氏が勝利したのは「彼の巧みな選挙キャンペーンが本来ならば民主党支持だったはずのアフリカ系アメリカ人の票が共和党即ちトランプ氏に流れた点である。しかもトランプ大統領は就任後に彼自身が“working class”と呼んだ労働者階級の支持を取り付けて40%に近い支持率を確保した。であるから、彼の粗野な言葉遣いやTwitterでの乱暴な表現は全てトランプ氏の支持層に理解されやすい為なのだ」と言えるというのは、私の見方と全く同じである。
問題点は「民主党がこれから投票日までの間にどれほど前回トランプ氏に流れた票を取り戻せるか」なのだが、その意味ではバイデン氏は如何にも弱いし、その他エリザベス・ウオーレン女子以下ではより疑問である。そこに出てきたのが、ナンシー・ペローシ下院議長は本来はそれをやりたくなかったと言われているトランプ大統領の弾劾である。それは上院では否決されるだろうが、その効果が何処までトランプ氏の岩盤支持層を崩せるかではないかとの見方がある」と見ているのだそうだ。
YM氏は今になって出てきたブルームバーグ氏は我が国ではかなり知名度が高いが、アメリカ国内ではニューヨーク市かニューヨーク州だけの知名度で、全国的にはその名前は浸透していないと見る方が正確だと言われていると指摘した。要するに、民主党が誰を選ぶかだが、秘密兵器でも何でもないのがヒラリー・クリントン女史を再度立てることかも知れないという説があるということ。現に前回の得票数はクリントン女史の方が多かったのだからという見方だ。
私には見方を変えれば、それほどアメリカの言わば少数派である知識階層がトランプ氏を嫌っているということの裏付けを聞いていた感があった。私はこれまでに何度も紹介してきたように、私のW社の元上司や同僚たちには一人のトランプ支持者はいないのである。YM氏はこの辺りにもアメリカの二分化が顕著になりつつあるなとの感想も漏らしていた。それはその通りで、これまでの少数民族(minorities)が白人層を数で上回る日は遠くないのだから。