新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

12月4日 その2 YM氏と懇談した

2019-12-04 14:24:11 | コラム
12月3日にYM氏と代官山で懇談:

久し振りに訪れた代官山の風景は、ここ百人町/大久保界隈の異常な雰囲気に慣れた目には、寧ろ白人と日本人が圧倒的に多い代官山の方が異様であり新鮮であるように映ったのだ。あの街には多くの大使館もある事で外国人が目立つのだが、同時にベンツ等の高価な輸入車が多く走っているのも印象的だった。

YM氏とは昼食を含めて3時間ほど語り合ったのだが、何と始めの1時間強はほとんど病気とお互いに身のこなしが不自由になたことばかりに終始していた。その結論としては「彼が83歳で私が実質的に87歳になってしまったのでは仕方があるまい」というところに落ち着いた。

昨日は多分去る2月に私が顎関節症に苦しめられていた為に何とか噛める高級中華麺を味わいながらの会談だったので、10ヶ月間の空白を埋めるような回顧談が長く、彼からアメリカの政治と経済の現況を聞く時間はごく僅かだった。彼は今でも世界各国で随時開催されているスタンフォード大学経済学部教授のOB会に参加しているので、マスコミが採り上げるようなことがない話題を豊富に持っているので、通常は大半の時間をそこに費やしていたが、今回は趣が違ってしまった。

僅かに彼から得た情報は「トランプ大統領の再選はあるのか」に関してだった。言うまでもないことで、スタンフォード大学等の教授たちや彼が今でも交流している知識階級の人たちは「トランプ大統領批判派」である。中にはかなり極端な非難もあると聞いたが、その内容を今ここで繰り返すまでもあるまい。そういう人たちが見るところではトランプ大統領の再選は絶対とは言えない点もあるのだそうだ。

それは今となっては目新しい見方ではないかも知れないが、前回の選挙でトランプ氏が勝利したのは「彼の巧みな選挙キャンペーンが本来ならば民主党支持だったはずのアフリカ系アメリカ人の票が共和党即ちトランプ氏に流れた点である。しかもトランプ大統領は就任後に彼自身が“working class”と呼んだ労働者階級の支持を取り付けて40%に近い支持率を確保した。であるから、彼の粗野な言葉遣いやTwitterでの乱暴な表現は全てトランプ氏の支持層に理解されやすい為なのだ」と言えるというのは、私の見方と全く同じである。

問題点は「民主党がこれから投票日までの間にどれほど前回トランプ氏に流れた票を取り戻せるか」なのだが、その意味ではバイデン氏は如何にも弱いし、その他エリザベス・ウオーレン女子以下ではより疑問である。そこに出てきたのが、ナンシー・ペローシ下院議長は本来はそれをやりたくなかったと言われているトランプ大統領の弾劾である。それは上院では否決されるだろうが、その効果が何処までトランプ氏の岩盤支持層を崩せるかではないかとの見方がある」と見ているのだそうだ。

YM氏は今になって出てきたブルームバーグ氏は我が国ではかなり知名度が高いが、アメリカ国内ではニューヨーク市かニューヨーク州だけの知名度で、全国的にはその名前は浸透していないと見る方が正確だと言われていると指摘した。要するに、民主党が誰を選ぶかだが、秘密兵器でも何でもないのがヒラリー・クリントン女史を再度立てることかも知れないという説があるということ。現に前回の得票数はクリントン女史の方が多かったのだからという見方だ。


私には見方を変えれば、それほどアメリカの言わば少数派である知識階層がトランプ氏を嫌っているということの裏付けを聞いていた感があった。私はこれまでに何度も紹介してきたように、私のW社の元上司や同僚たちには一人のトランプ支持者はいないのである。YM氏はこの辺りにもアメリカの二分化が顕著になりつつあるなとの感想も漏らしていた。それはその通りで、これまでの少数民族(minorities)が白人層を数で上回る日は遠くないのだから。


丸佳浩も前例に漏れなかった

2019-12-04 08:34:19 | コラム
また読売巨人軍を笑う:

本日はこんな事を採り上げるつもりではなかったが、産経新聞が私が最悪のFA移籍と罵った丸佳浩本人が今年度は中途半端な成績と回顧したと報じていたので、つい巨人嫌いとしてはまた今年も批判しようと思うに至った。実はその背景には昨年の12月2日に「読売巨人軍を笑う」と題して下記のように述べていたのだった。

引用開始
この会社にとっては補強とはFA宣言した即戦力(?)を獲得すること:

私に言わせればとんでもない間違った方針である。ネットを見ていれば「FA宣言をして高額年俸で読売巨人軍に移籍していった者で、キャリヤー・ハイの成績を残した例がない」とあるが、今回は原新監督(?)は球団史上26人目となる広島の丸佳浩を、炭谷銀仁朗と中島宏之に続いて5年30億円だったかで獲ってしまった。丸が良い選手である事は間違いないようだが、昨日も張本勲が「丸が今年並みに働けるかどうかは解らない」と珍しく断定を避けた。
引用終わる

だった。その丸佳浩は張本勲が予想していたように、読売では前年度の成績を下回っていたので、キャリヤー・ハイどころではなかったのだった。それは打率が0.292(前年は0.306)、本塁打が27本(前年度は39本)、打点は89(前年度は97)という具合である。移籍の目玉だった丸がこの調子だっただけではなく、炭谷は負傷欠場があったし、中島に至っては限界以上の大幅減俸で来年度の契約をしたという具合。上記にはない岩隈は一軍で投げてもいない有様で5,000万円ほどの無駄遣いだった。強いて成功例を上げれば3年目だったかになった山口俊が働いたということ辺りだ。

その山口俊にしたところで図に乗ったのか、今度はMLB移籍を言い出している。私は昨年には二塁手の人材不足を補うべく今年でFAになる広島の菊池涼介の獲得を狙うだろうと予測していたが、何と菊地もMLB移籍を言い出して原監督の目算を狂わせたのではないかとすら考えている。その読売にしたところで、岡本和真がそれなりに育ったし、坂本勇人が漸く本物になってMVPまで獲得したのだから、もう好い加減に自力で選手を育てることに注力すべきではないかと、助言するのではなく再び笑って上げたいと思う。

私が言いたいことは「育成選手から千賀、甲斐、周東等を育てて見せたソフトバンクの工藤監督とコーチ陣を少しは見習うべきではないか」なのである。恐らく読売にしたところで、2軍や育成選手の中に人材が埋もれているかも知れないのだ