小さな話題だが、和紙と書いて「ワガミ」と読むのだ:
産経新聞によれば“国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、フランス・パリのユネスコ本部で政府間委員会を開き、日本政府が推薦した「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産に登録することを決めた。”とある。それ自体は結構なことだと祝福したい。「手漉き」という以上、機械抄きワガミもあるのだ。
だが、昭和30年(=1955年)に紙パルプ業界に入った時には「和紙」と書いて「ワガミ」と言うのだと教えられた。その当時でも紙流通業界には和紙専門の卸商(小売店のことではない、念のため)即ち、ワガミ屋さんの数が少なかった。それが近年にテレビで「和紙」それも手漉きの紙の良さと言うか芸術性が強調され、「ワシ」という名称が広まってしまった。
しかし、「三つ子の魂百まで」であり、今になって「ワシ」と呼べと言われても抵抗がある。かと言って「業界でではワガミと言うんだぜ」とテレビに対抗しようと唱えても効果があるかどうかは疑問だし、第一に何処で誰に向かって言えば良いのかも解らない。誰が何と言おうと「あれはワガミなのだ」と言うのだが、業界の隠語と言うべきか符丁を一般化したくても無駄な抵抗かな。
産経新聞によれば“国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、フランス・パリのユネスコ本部で政府間委員会を開き、日本政府が推薦した「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」を無形文化遺産に登録することを決めた。”とある。それ自体は結構なことだと祝福したい。「手漉き」という以上、機械抄きワガミもあるのだ。
だが、昭和30年(=1955年)に紙パルプ業界に入った時には「和紙」と書いて「ワガミ」と言うのだと教えられた。その当時でも紙流通業界には和紙専門の卸商(小売店のことではない、念のため)即ち、ワガミ屋さんの数が少なかった。それが近年にテレビで「和紙」それも手漉きの紙の良さと言うか芸術性が強調され、「ワシ」という名称が広まってしまった。
しかし、「三つ子の魂百まで」であり、今になって「ワシ」と呼べと言われても抵抗がある。かと言って「業界でではワガミと言うんだぜ」とテレビに対抗しようと唱えても効果があるかどうかは疑問だし、第一に何処で誰に向かって言えば良いのかも解らない。誰が何と言おうと「あれはワガミなのだ」と言うのだが、業界の隠語と言うべきか符丁を一般化したくても無駄な抵抗かな。