新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月25日に

2015-10-26 08:07:20 | コラム
気が付けば室温が23度Cだった:

朝方はタオルケット一枚では何となく寒いかなと思って5時に起床して寒暖計を見れば23度台だったし、午前中に南側の窓に面したPCの前に座れば日光が真正面から照り込む冬到来のお知らせが眩しかった。24日に武藤山治記念講座で2時間以上も空調が効きすぎた恨みがあった会場に座っていたこともあった上に、外気の寒さというか木枯らしが吹いているとのニュースも手伝って外出を手控えて終日室内で静かに過ごした。

そこでカーテンを閉め切った嘗ての仕事部屋で、今では趣味の領域を通り越したブログ更新用?のPC部屋に籠もって、24日の元統合幕僚会議議長・杉山蕃氏の講演の大雑把な纏めに取り組んだ。書き終えてブログの更新を終えて遺憾ながら書き残しがあったと気付いたことがあった。

それらは矢張り「わが国の安全保障環境の不安要因には中東問題と、ISISがあり、今後はハイブリッドな戦いとなっていきテロやサイバー攻撃などの見えない戦争が展開されていくだろうということ、シリア問題、クルド、ウクライナ等が不安材料になっていく懸念があり、中国の南シナ海での展開等は要注意である」との指摘を書き加えておくべきだったかとの反省。更に中国が抱えるイスラム教徒のウイグル問題も忘れられない。

そこにクルド人がトルコ大使館の前で乱闘を展開したとのテレビのニュース。クルド(英語表記は”Kurd”で、カタカナ表記は例によって”R”を「ル」としている)問題は承知していたが、まさか我が国でトルコ人と諍いを起こすとは考えてもいなかった。こういうイスラム教徒間の争いがかかる形で展開されたことを、わが国の平和の中で暮らす(無宗教を言い募る)国民はどう受け止めただろうかと考え込まされた。

家内は何故あれほど多くのクルド人が如何なるヴィザで滞在しているのかと訝った。私はこういう出来事を見て思うのは「我が国の移民や難民を簡単に受け入れない政策を批判し、シリア等の難民を受け入れるべきだとの説を為す者がいることをやや不安に感じる」のだ。それは一昨日も暫くぶりにこの界隈を歩いて痛感した事で日に日に日本語以外を話す若者と民族衣装のイスラム教徒が増えていく有様を見て無形の不安感に襲われたから言うのだ。

安倍総理は労働力不足を補うために移民の導入を唱えておられるが、EUの諸国のシリア難民に対する苦境を見るにつけても我が国の移民対策は決して正しくはないかも知れないが、少なくとも一国民である私から見れば善なる対応ではないのかと思わざるを得ない。杉山蕃氏は「将来イスラム教が世界最大の宗教となるかもとの説すらある中で中国は如何に対応するかは重大な案件」とも言われた。わが国でも考えておくべきことではないのか。

途中昼寝を挟んでふとテレビを見れば、女子のゴルフトーナメントで優勝者が李知姫、2位が安宣柱、3位タイが李ボミという例によって例の如しの体たらく。スポンサー様に提案したいのだが、いっそトーナメントから韓国のプロを排除し別途に韓国人だけのトーナメントを開催されては如何という無謀な対策案。3名に提供し賞金総額は李知姫の2,520万円他で約4,700万円という高額だ。日本人プロの奮起をあらためて強く促したい。

さて、夜はテレ東の「もやもやサマーズ」を放棄して(?)NPBの日本シリーズの第2戦。この野球は最初からヤクルトはソフトバンクの敵ではないとの懸念を表明しておき、24日に早くもその通りとなっていた。昨夜は1回の表に(ベース)ヒットで先制しかけた上田が次ぎの川端の一球目で盗塁に失敗したところで真中監督の作戦ミスに呆れ、この試合は勝負あったと諦めた。

4回裏に不安定だった小川投手が李大浩に低い変化球をホームランされたところで完全に勝負あったと見きった。私はヤクルトは打つ方は兎も角投手陣がソフトバンクより遙かに見劣りがするので不利と読み切ったのだが、昨夜はシーズン中から無敗を続けCSでも勝ってきたオランダ出身のヴァンデンハークに文字通り手も足も出なかったのでは仕方があるまい。解説の宮本は山田は不調ではないと言ったが、ではあの2試合で1安打という沈黙は力不足か。

それにつけてもマスコミ挙ってのラグビー日本代表の礼賛は目に余る。嫉妬から言っていると言われても甘んじて受けるが、五郎丸を何であそこまで持ち上げるのか。あの持ち上げ方は彼の今後のラグビー選手としての活動に途方もない重荷を負わせることになるとは思わないのかなどと、彼のために心中密かに心配してやっている。キックが上手いの正確のと言うが、あれほど時間をかけて蹴ることを忘れるなと言いたい、サッカー出身者として。これも嫉妬かな。

結局、日本シリーズ観戦を放棄した結果で又もや25日も早寝になった。体調の維持のためには良いことだと思っている。29日には高校時代の全国優勝し損ないのサッカーの昼食会で懐かしき江ノ島に行く予定がある。故に体調の維持は必須なのだ。

多忙だった10月24日

2015-10-25 11:08:12 | コラム
杉山蕃氏の講演は誠に印象深く感動的だった:

NPBの日本シリーズ:
24日は六本木の国際文化会館で開催された第1008回目の武藤山治記念講座で元統合幕僚会議議長・杉山蕃氏の講演を聴いてその感動を共に参加した方々と六本木ヒルズのホテルコーヒーショップで語り合って帰宅すればヤクルト対ソフトバンクの日本シリーズが始まろうとかという時刻だった。当方はそもそもヤクルトはソフトバンクの的ではあるまいとの予想を立てていたので、残っていた杉山氏の講演の感動に押されて観戦に全く集中できなかった。

試合が始まるやいなや例によって感じた閃きでは「これは駄目だ」というもので、更にソフトバンクは四番打者の内川が何故か負傷欠場と聞くに及んでシリーズ全体の行方まで見えてしまった。それは過去に何度かそういう例があったことで、中心となる者が何らかの正当な理由で欠けた場合、それが大きく戦力を削ぐことはなく、残った者が何としてもその穴を塞ごうと決起するので所謂「一丸」となった結束力が増すもので結果として勝ちをもたらすのだ。

しかもヤクルトの石川が一回で六連安打を受けて3点を失った辺りで交替させる時期を誤った真中監督の采配を見せつけられた時点でこの試合の結果が見えたので観戦を止めて、一日中今年初めてとでも言いたい強行日程になってしまったたことも手伝った眠気に襲われて早寝にしてしまった。

そもそも六本木まで行く往路で、山手線新大久保駅のホームに上がった途端に「線路に人が立ち入った」為に内・外回りとも運転中止とアナウンスがあり、急遽大久保駅まで全力歩き総武線で代々木まで行きそこから大江戸線で麻布十番まで行かねばならない羽目に陥ったのだった。これは物理的のみならず心理的にもかなりの思わぬ負担となったので「大丈夫かな」と少し不安になった次第。

杉山蕃氏の講演:
演題は「今後の防衛のあり方」で穏やかな口調で語られた内容は穏やかではなく、言うなれば「平和ボケ」に安住しているだろう一部の国民や安保法制案を「戦争法案」だの「子供や孫を戦場に送るな」などと世迷い言を言った野党、左翼学者と評論家、愚かな学生たちにも聴かせてやりたい警鐘を鳴らすものだった。私は在職中からメモをとらず聴くことに集中し後は記憶力に頼って纏めてきたが、昨日は知らない分野の事柄故に少し書き留めた。

そのメモの中から私が要点だと思うものを書き連ねていこう。杉山氏が配布されたレジュメの「結言」は「平和と独立に対する国民の決意」とあり、そこで述べられたことは順番が逆かも知れないが、そこから入っていく。

*わが国は工業・産業立国であり、科学的技術を中心に置く防衛をすること、

*日米同盟、それも嘗て同氏がアメリカの代表と協議して纏められた「日米共同作戦計画」が中心となるし、その充実を図る、

*わが国の自衛隊の戦力に不足するものは原子力潜水艦である、

*安保条約でアメリカの核の傘にあるなどと思って安閑とするな。そこにあるものは「瓶の蓋」と形容する「アメリか他の諸国はわが国が再び軍事力を備えてくることを極度に警戒し極力押さえ込んでおこうとしていると知れ、

*民族と国家存立の目的は何か。戦に勝つことではない、誇りある名誉と地位を保つことである、過去の歴史から何処に向かって進むかを考え直すことだ、

*民主党は他の野党とともに「戦争法案」だの何のと安保法制案に帯して言われなき批判を繰り広げた、これは一度は政権を担った政党が言うべき事ではない。彼らはまともな日本語すら出来ないのだ。

ここで順番を前に戻せば、杉山氏が長時間をかけてスライドを使って解説された中国の軍備の凄さと、その増え続ける一方の予算に触れておかねばなるまい。杉山氏は「中国に対して世間には『中国の軍事力は大したことはない。中国軍は弱い』等と言う俗説が流布されているが、それは誤りである」と断定されてから、スライドを使って詳細に解説された。

一例を挙げれば、中国海軍の装備をトン数で表せば自衛隊のそれの3倍であり(注;正確な記憶はないが147万ton)である等々、ロシア製の戦闘機、武器、艦艇をを揃え、その肥大化する中国軍の実態を解説された。その軍拡の目的は習近平が語った「一帯一路構想」にあり、新シルクロードと称するトルコからロシアを経てオランダまで伸ばし、海路はギリシャまでを含むものである由だった。

更に彼らはアフリカに進出して開発援助を行い、微笑外交で絶大な人気を獲得している。そこには低開発国の取り込み、国際社会における数の取り込み等の狙いがある。更にわが国のADBや世界銀行が乗り出さない諸国のインフラ整備に向けてAIIBを設けている。uKが真っ先にこの構想に参加した背景にはアヘン戦争を仕掛けた贖罪の空気があるのではないか。

杉山氏は中国の軍事力の泣き所を指摘するのをお忘れではなかった。それは中国威信には開発と製造能力が乏しく、戦闘機も航空母艦も原潜も武主要な器類も全てロシア依存である由だった。これではロシアと友好関係を保つ以外ない立場にあると私にも解る弱点だった。

そこまで聴いたことで私が痛感したことは。以前に防衛学会の高井教授の講演で知った中国は尖閣諸島は言うに及ばす沖縄も台湾も、さらにはわが国もその手中にとすら思わせる「覇権狙い」は承知していたつもりだった。だが、杉山氏の講演でそれどころではない実態の規模の大きさと恐ろしさに驚き、軍備を世界最速で拡張する意図が解ってきた。忘れてはならぬ事は杉山氏が「わが国が置かれた環境」も解説された点だったが、詳細は避ける。

もう一つ印象的だったことがあった。それは質疑応答に入って「ここまで語られた事柄を安倍総理以下の閣僚等の要人に上がっているのですか」との質問に対して杉山氏が「勿論」と答えられた点で、私は大いに安心したのだった。私は以上の杉山氏の講演は素晴らしいの一語に尽きると信じている。

UKと中国

2015-10-24 20:46:01 | コラム
何故UKは中国に擦り寄るのか:

私は「UKの政策が解らない」と言いましたが、それに対して皆様から寄せられたご意見を紹介します。

佐藤隆一氏からは

<英国は中国が当面沈まないと見ているのではないでしょうか。私もすぐに万歳とはならないと考えています。経済と軍事、あれだけの軍事を目の当たりにして、避ける国と擦り寄る国と別れていますが、ドイツが前者で英国は後者でしょう。全ては軟弱オバマ米国の影響によるものです。米国が舐められています。>

と言われ、これに反応して私は以下のように述べました。

“<全ては軟弱オバマ米国の影響によるものです。米国が舐められています。>

とのご指摘ですが、全てはこれに尽きるように思えます。オバマ政権を支えているのは嘗ての”minority”と急増した中国や韓国等のアジア系。私流の想像を逞しゅうすれば、中国はオバマ支持層である少数民族を増やしてアメリかを傾かせるために韓国を誘い込んで、多くの人員をアメリかに送り込んでいるのだと疑っています。

台湾の女性の空中出産なんてのもありましたね。あれは何処で生まれたかでアメリカ国籍が取れるという微妙な案件だそうで。カリフォルニア州に行けば韓国系が目立ちますが、最大多数は中国系の筈です。

ここ新宿区では遂に我が家の辺りにもガラガラとケースを引っ張って歩く中国語系の言葉を話す若者が著しく増えました。何れ新宿区議にはアジア系の人が増えるかと・・・・。こんな事は夢想の段階で終われば良いのですが。”

でした。次には、私のブログの読者の方が以下のような鋭い傾聴すべきご意見を寄せて下さいましたので、折角ですから敢えて取り急ぎご紹介します。

>引用開始
UKの実態はサッチャーが国内産業を疲弊させてしまい、また移民の流入による治安悪化と国民の潜在失業者の増加に加えタイムシェア労働による労働力の質の低下。と日本の小泉政権の日本破壊と同じことをしたのがサッチャーだと私は思います。

UKの国力は今や嘗ての輝きがなく、電力の自由化により原子力の高コスト設備に資金を導入できなくなった背景が一方にあり、他方オバマ政権の失態続きとオバマの資金源がアメリカの中国系に頼っていることを見抜き、オバマが中国に強硬に出れないと諜報で確信を得ての漁夫の利狙いの一連の行動のように思います。

中華人民共和国の歪な経済の在り方と貧困者や社会的弱者を放置し続ける国家がどのようになるのか。UKとドイツの中華人民共和国への摺り寄りに、日本はスパイ防止法と自衛隊の国軍への昇格が急務と思っています。

次期大統領に、ヒラリー・クリントン女史がなっても、中国マネーの噂がありますのでオバマ大統領とあまりかわらぬ対中共政策だと私は思います。
>引用終わる

10月23日 その3 事故に対応する姿勢

2015-10-23 08:45:27 | コラム
失敗から学習せよ:

私は今回の旭化成建材の杭打ち事件の問題発生を聞いて先ず思ったことが二つありました。最初は「この今では契約社員になっている人物の雇用は危ないだろう」で、次は「この会社はどのようにこの失敗から学んでいく気だろうか」でした。

この背景にあるものは1985年10月に我が社が日本市場で起こした我が社の我が事業部にとっての歴史的な大品質問題でした。その処理には約半年を要し、丁度折悪しく10月にシアトルで貰い事故の被害者になって身心ともに回復するまで、問題解決に言わば心血を注がねばならず、筆舌に尽くせぬ苦労をすることになった私には、文字通り職を賭した事故でした。

ここではその事故を回顧するのではなく、その解決の交渉の過程で当方の副社長が「この重大な事故を引き起こした責任者を解雇する予定ですから、もう同種の問題を発生させませんからご何卒安心を」と得意先の担当部長さんに申し上げたのです。

ところが部長さんは「それは間違った判断だ。アメリカの会社の方は何かというと『責任者を解雇する』とか『クビにする』と言う傾向がある。それは誤りでその担当者に過ちからの解決策を学ばせないことには、永久にその問題は解決しないのではないか。その担当者の解雇は何の解決にもならないと知れ」と厳しく諭されました。一言もありませんでした。

そして、その技術者は解雇されずに問題の原因とその解決法を苦しみつつも導き出して、以後同じような事故を発生させませんでした。これが日米間の企業社会における文化の違いとまでは断定しません。だが、この辺りに「長い目で見る」のと「失敗から学習せよ」という日本と、「即断即決。決めれば直ぐ実行」という日米相互の思考体系の違いは良く現れていると思うのですが。

何れにせよ、日米何れの国においても「失敗から学習」はあるべき姿ではあります。だがしかし、経済的には失敗のコストは膨大なものになってしまうでしょう。これが問題解決を容易に捗らせない一因かも知れません。

10月23日 その2 中国に擦り寄るUK

2015-10-23 08:08:28 | コラム
UKの政策が解らない:

私には政治的と経済的なUK政府の判断の根拠も基準も解らないが、何を好き好んで経済が破綻への道を歩んでいると多くの有識者や評論家が危うしとする中国にあれほど接近していくのかと思う。UKは既にAIIBにも真っ先に参加して見せた。一方、UKの友好国であったはずのアメリカではあのオバマ大統領ですら国賓で歓迎したはずの習近平をあの扱いで待遇したにも拘わらずだ。

もしかしてUKは得意の007を操るような諜報機関から、誰もその実態を知らないと思われているにも拘わらず、「中国危うからず」との確たる情報を入手して、アメリカとそれ以外の資本主義国を尻目に、北アジアの世界第2位の経済大国と手を結ぶのは今をおいてないとの判断を下したのだろうか。地図の上ではUKは南沙諸島とも尖閣諸島とも遙かに離れているので、中国のこの地区での我が物顔の暴走などは無関係だとでも言うのだろうか。

それとも中国と手を結んでアメリカとその同盟国やTPPの加盟国対UK・中国連合でも結成して、改めて世界で覇権を握ろうとでも言うのだろうか。まさか!私はそれもこれもアメリカのオバマ政権誕生以後の弱体化に中国に付け込まれた上に、現在展開されているあの次期大統領候補選びに見せつつある民主党と共和党の醜態とまでは言わないが情けない有様では「アメリカ何するものぞ」と甘く見られても仕方がない気がするのが残念だ。