新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

この重大な時に野球見物 #2

2015-10-29 07:08:51 | コラム
ソフトバンクが王手をかけた

昨28日に掲題のように書いたところ、今朝の産経抄にも同じような表現があった。尤も頂門の一針には「アメリカが立ち上がった日」として投稿したが。習近平という指導者は彼以前に現れた胡錦濤や江沢民と全く違う顔付きと体格であるのが特徴で、全体的な印象が如何にも威圧的であり、その国際的な振る舞いも見かけ以上に威圧的で高圧的だ。それはそれで彼の勝手だが、これ以上横紙も縦紙も破り続けられては世界の秩序が保てまい。

それは兎も角、28日も日本シリーズの野球を最後まで見てしまった。何と言っても「ヤクルトはソフトバンクの敵ではあるまい」と予想した以上、ヤクルトには気の毒でも最後まで見てやる義務があるかと思っているのだ。冷静な評論家としては「ヤクルトは結局は山田一人のテイームで、彼の出来不出来で勝負が左右されることを昨夜も見せつけてしまった」という以外ない負け方だった。

それは確かに解説の石井だったか古田だったかが開始前に指摘した「館山は立ち上がりが」の通りに一回表にいきなり福田を歩かせた辺りで勝負の帰趨は見えた気がしたのだった。それ以上に決定的だったのが摂津と細川のバッテリーが山田を徹底的に低い球攻めにしたことがヤクルトの命運を左右した。前日のあの三打席連続のホームランを28日に繰り返し見せて貰ったが全部高目の球ばかりだったのをソフトバンクは忘れていなかったようだった。

しかも、それほど上手い打者でもない李大浩をあそこまで伸び伸びと打たせては仕方がなかった。それというのも、山田と並んでトリプルスリーとやらを達成した柳田とお調子者にしか見えない気分で打っているかのような松田を抑えるのが精一杯で、ヤクルトが繰り出した投手たちは李まで手が回らなかったのだろうか。如何に短期決戦とは言えソフトバンクが山田をあそこまで抑えて見せたのでは、セントラルリーグの投手たちの力量が問われるだろう。

兎に角、ヤクルトはここぞという時に昨夜の最後の打者となった雄平が悪い例だったように、悉くボール球か仮令当たってもヒットにはならない難しい投球に手を出していたのでは、摂津のような変幻自在は大袈裟だが、相手の弱点を巧みについてくる投手にお手上げで数多いチャンスを逃していた。リーグ首位打者の川端があそこまで牛耳られ、山田が封じ込められては仕方がなかった。残された希望は少し当たり出したバレンティンにあるかも知れない。

今夜の勝負を予想してみれば、ソフトバンクはStandridgeで力勝負に来るだろうから山田や川端にチャンスが来るかも知れない。だが問題はヤクルトの投手だろう。即ち、どの投手を出して当たり出した李大浩以下を抑えようとするのかに懸かっていると思う。

話は重大なものの方に変わるが、昨日のテレ朝では青山繁晴が「最早習近平の面子を潰さずに問題を解決する手段はないところまで来た」と言っていた。私はオバマ大統領の顔などは既に化なり歪んでしまっていると危惧するのだが。

10月28日 その2 翁長沖縄県知事につける薬は

2015-10-28 16:23:34 | コラム
翁長知事は法廷闘争も辞さない気だとの報道:

この人物につける薬は最早残っていないだろう。彼は「何が何でも沖縄に米軍基地を押し付けようとする政府と戦う」と言っているとかだが、それを私流に深読みすれば「その胸中にあるものは中国の意図を支持して、先ずは沖縄を中国の支配下に置きたい」のだとすれば、解りやすいのではないのか。彼の脳裏には国益も安保もないのでは。

現在ではアメリカが習近平のごり押しの南シナ海進出を何としても阻止すべく立ち上がった以上、あの海域に緊張状態が生じたことは疑いの余地もない事実である。習近平はアメリカがその意志を明確に示したのであれば、国内向けだけを考えても引き下がるわけにはいかないところまで追い込まれたと読んでも良いだろう。青山繁晴が指摘したように国際的にも「面子」を失うわけには行くまい。

翁長知事がもしも普通の常識人であり、お国のためを考えれば、日米同盟や安保法制の存在に思いが至れば、此処で安倍政権のみならず我が国に対して弓を引くなどは「国賊」級の振る舞いであり、中国に付け込まれるだけだと知るはずである。それをそうとは思わずに「沖縄の民意を背負った」等と言っている以上は、実質的に中国の回し者ととられても仕方がないのではないか。

私は何もアメリカの軍艦があの埋め立て地域の12海里内を航行しなくとも、アメリカ対中国の対立は、オバマ大統領の決断次第では緊張状態に入るだろう事は明らかだと思ってみていた。それが幸か不幸かあの物事の優先順位の付け方が未だに解らない凡庸大統領のお陰で延び延びになっていただけだとみていた。しかしながら、蝋燭は消える寸前になって明るさを取り戻したのだ。

私は安倍内閣対おかしな知事の間の交渉というか説得が水面下で行われていると希望的に考えているし、また行われていても私如きにはその内容が解るわけはないだろう。しかし、菅官房長官以下の実務担当の方々は法廷闘争の如き国の内外に恥を曝すような段階に至る前にあの虚け者の県知事を屈服させて貰いたいと真剣に希望するものだ。

アメリカが立ち上がった重大な日に

2015-10-28 08:00:45 | コラム
アメリカが立ち上がったその日に見た野球:

ヤクルトの山田も立ち上がった。アメリカは毅然として埋め立ての12海里内に駆逐艦を航行させたと報じられたその27日の夜の日本シリーズ第3戦は中々の見物だった。私は今シーズン始めに山田が大振りで当たっていない間のヤクルトに疑問を感じると言っていた。だが、山田が調子を取り戻してくるにつれてヤクルトは強いティームに変身し、トリプルスリーとやらを達成し、遂にはリーグ優勝をしてしまった。

第2戦までのヤクルトは山田の沈黙と共にありきたりのと言うか昨年までの普通に弱い野球をやっていたが、昨夜の余り見たことがない三打席連続ホームランと山田が力を発揮すれば、セントラルリーグの優勝の貫禄を見せてくれた。マスコミ用語の「短期決戦」では主力打者の好不調が命運を左右するが、長期のリーグ戦では一度や二度の負けは補いがつく。だが、4回勝てば終わりのシリーズではこのように一人の出来が左右するものだと思って見ていた。

実は、何を隠そうヤクルトが先発に杉浦を出してきて尚且つ5回まで引っ張って4失点となった時には「最早これまでか」と半ば諦めの境地だった。ところが、当方が「運動神経発達型」と形容する山田は、下位打者しか打てないソフトバンクをホームランの連発で叩き潰したのだった。そこまでは良いが、無茶振りだけの雄平や釣り球の落ちる球を注文通りに空振りし続けるバレンティンは気懸かりだ。真中監督は何故昨夜館山を使わなかったかが解らない。

ソフトバンクは内川の不在を李大浩の踏ん張りで補ってきたが、彼が不注意にも寝違えて頸が動かないという理由で途中交代し、柳田もアナウンサーが称える「フルスゥイング」が空を切っている傾向があるようだし、CSでは快投した千賀が緊張感を強いられる日本シリーズでは山田を抑えきれなかったとみた。第4戦目は摂津かStandridge(スタンドゥリッジだと思うが)の先発で普通に打ち出した山田を抑え切れれば勝機があるかと思う。

昨夜は山田が3本もホームランを打った辺りで猛烈な睡魔に襲われ、気が付けば8チャンネルでは何か他の番組をやっていた。しかし朧気ながら畠山がホームランを打ったと聞こえた気がする。当方はどちらのファンでもなく、ただ単に事前の予想が不利と出ていたヤクルトを判官贔屓で勝たせたいだけだ、念のため。ソフトバンクの「何もしない」工藤監督も内川の不在と李の故障では何かしないわけには行くまい。その「何か」が運命を左右するだろう。


10月27日 その2 安保法制案は成立している #2

2015-10-27 13:25:06 | コラム
私の掲題の投稿について佐藤隆一氏の意見:

畏メル友佐藤氏から下記のような貴重な意見が寄せられましたので、紹介します。

引用開始

<集団的自衛権の適用となるか否かが問われる問題です。この領域内を通れなくなるなり、我が国の存亡に重要な影響を与えることになれば、この付近の海上自衛隊の監視航行も必要となりますが、この問題は中国が必要以上に騒ぐことはなく収束するモノと見ています。

船舶に国旗上げての自由航行は法律でも認められていますから。万一、中国が飛んでもない行動に出れば、それは習政権の終わりを意味します。>

引用終わる

私も中国は如何に何でもアメリカと事を構えるほど幼稚でも浅慮ではないことを望みます。


安保法制案は成立している

2015-10-27 12:46:52 | コラム
アメリカの軍艦が中国の埋め立て地の海域に:

11時半のニュースでアメリカの巡洋艦が中国が自国の領海と主張する南シナ海の海域に入ったと報じていた。中国の王毅外相が時を逸せずに抗議というか「アメリカは事態を認識せよ」と居丈高に声明。アメリカはそもそも領海と認めていないのだから、いよいよオバマ大統領も本気で対中国問題に取り組んだのか否かは興味があるが、事と次第によっては重大な事態となりかねないではないか。まさか大統領任期末を控えたクレディット狙いか、それとも党内の大統領候補者の指名争いの援護射撃?

私はそれにつけても安倍総理は「安保法制案」を成立させて置いて良かったとお思いだろうかと推察申し上げている。言うまでもないことだが、まさかそういう事態が急に発生するとも思えないまでも、野党と左翼学者や評論家が騒ぎ立てたいだろうかの「集団的自衛権行使」の問題となりかねないとも言えるのではないか。問題は「そういうことだと解っているかが疑問な国民と政治家がウロウロしている状態ではないか」ということかと危惧する。

敢えて再度強調しておくが中国の海軍の規模は我が自衛隊の3倍もあるし、ロシア製の最新鋭の戦闘機からミサイルと原潜とあらゆる装備を整えているという厳然たる事実があるということ。その点は去る24日に武藤山治記念講座で元統合幕僚会議議長・杉山蕃氏の講演で詳細にうかがって「中国の軍備の恐ろしさ」を認識したから言っているのだ。

この講演の抜粋は既に当方のブログに掲載してあるので、御用とお急ぎでない方はご参照を。